フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは2月22日、国内販売が決定した新型フィアット500の発表会を行った(関連記事:フィアット500、いよいよ日本デビュー)。
会場には日本仕様のフィアット500に加え、イタリアの画家ジュリアーノ・ゲッリ氏がペイントを施したオリジナルのフィアット500が展示され、スピーチにはフィアット オートモビルズのロレンツォ・システィーノCEOが登場。さらに同氏も「子供の頃からファンだった」という“ルパン三世”の生みの親、モンキー・パンチ氏がゲストとして登場した。
発表会場では桜のテーマを前面に出した展示が行われていたが、システィーノ氏はフィアット500を「桜のように、多くの人々が嬉しさを感じられるキャラクターを持っている」と表現する。また同車は単なる車ではなく「イタリアンデザインのシンボル」であり「ブランドの価値をベターに表現しているモデル」であると説明した。今後も世界で続々と生産を行い、年19万台の生産体制を整えるという。
同車の魅力について、フィアット グループ オートモビルズ ジャパンのフィアットプロダクトマネージャー、アンドレア・カラットリ氏は、旧フィアット500のコンセプトを受け継いだデザインに加え、安全性能と環境性能、さらにオプションによる多彩なカスタマイズ性を挙げる。
安全面では、フィアット500のすべてのバージョンに、ESP(横滑り防止機構)、7つのエアバック、ドライバー用のニープロテクトエアバックを装備。「このクラスの車がこれほどの安全装備を搭載するのは初めて」(カラットリ氏)。
環境性能に関しては、国内未導入モデルを含むすべてのエンジンで欧州の排ガス規制ユーロ5の基準をクリアしている。こちらも、同クラスでは初めての成果とカラットリ氏はアピールする。
さらにフィアット500の「大きな特徴」という豊富なオプション。ボディカラーに加えるディテールや車体のエンブレム、キーのカラーなども細かく変更でき、購入後にもオプションのオーダーを受け付けるという。
現在、フィアット500には内外装のグレードとしてベーシックな「ポップ」、スポーティーな「スポーツ」、ラグジュアリーな「ラウンジ」の3つが用意されている。国内ではまず「ラウンジ」モデルが展開されるが、その他の仕様も順次販売が予定されている。
日本ではルパン三世の愛車の1つとしてもなじみ深いフィアット500だが、発表会の終盤、段上に呼ばれたのはなんと原作者のモンキー・パンチ氏。システィーノCEOは「子供の頃からファンだった。お会いできて光栄。ルパンは面白みのある男の象徴」と感激の様子。会場のスクリーンでは新作の「ルパン三世 GREEN VS RED」の予告映像が流れ、旧フィアット500が生き生きと走るシーンも。
さらに映像が一端終わり、システィーノCEOが「なぜ新型を登場させていただけなかったのか」と質問すると、パンチ氏は「ルパンは泥棒なので、もう盗んでいるかも」とコメントし、スクリーンには新型フィアット500のカットが登場。最後のサプライズに報道陣も驚きの様子だった。
原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV・VAP
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