個性は受け継ぎ、より上質に――日産、新型プレミアムSUV「ムラーノ」発表+D Style News

» 2008年09月29日 18時24分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 日産自動車は9月29日、フルモデルチェンジしたクロスオーバーSUV「ムラーノ」の国内販売を開始した。価格は315万円から。

photophotophoto 新型ムラーノ 350XV FOUR
駆動方式 排気量 グレード 価格
4WD 3498cc 350XV FOUR 404万2500円
350XL FOUR 362万2500円
2488cc 250XV FOUR 357万円
250XL FOUR 315万円
photo 「初代の高いデザイン性と高次元の走りを追求しながら、プレミアムSUVとして一層の進化を遂げたモデル」と志賀俊之最高執行責任者

 2002年に北米市場でデビューした初代モデルのデザインアイデンティティーやスポーティーな走りを継承しつつ、曲線美を際立たせた内外装の採用、乗り心地や静粛性の改善などによって、より上質な“プレミアムSUV”としての存在感を追求した。北米では2008年1月に発売され、現在までに3万5000台以上を販売。さらに今後は世界約170カ国での販売が予定されており、日産を代表するクローバルモデルのひとつとして展開される。


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 個性的なルックスが話題を集めた初代ムラーノだったが、新型モデルもグリルとヘッドライトが一体化したフロントフェイスをはじめ、フェンダーラインに被さるように配された台形のキャラクターラインなど、個性的で存在感のあるエクステリアとなっている。インテリアはインストルメントパネルにアルミ素材を採用するなど、先代モデルのスタイリッシュな雰囲気を残しつつ、ダッシュボードは樽型の曲線デザインが用いられ、全体的により立体感を強調したデザインとなった。

photophotophoto 発表会場には「現代の名工」にも選出されたクレイモデラー・木村誠氏(写真左)が手がけたムラーノのクレイモデルと、製作に使用される道具が展示されていた

 モデルチェンジに伴い前輪駆動モデルは姿を消し、駆動方式は全モデル4WDとなった。ドライバーの意図するコーナリングラインを各種センサーによって予測し、前後のトルク配分をアクティブに調整する「ALL MODE 4×4-i」が採用されている。

photo 岩本氏

 パワートレインは3.5リッターV型6気筒エンジン(260馬力)と6速マニュアルモード付きエストロニックCVT-M6との組み合わせ、2.5リッター直列4気筒エンジン(170馬力)とエストロニックCVTとの組み合わせの2タイプ。「4WDながら、従来の2輪駆動モデルを上回る燃費性能を実現した」(商品企画本部 商品企画室 チーフ・プロダクト・スペシャリスト 岩本洋一氏)

 6月に発売した新型セダン「ティアナ」にも採用されている軽量・高剛性の新型「D-プラットフォーム」によって、より広い室内空間と振動の少ないフラットな乗り心地を実現。さらにフロアカーペットの吸音層の拡大など遮音処理を徹底することで、静粛性も高まっているという。また、車速感知式パワーステアリングは油圧制御方式を変更し、よりリニアできめ細やかな応答性が追求されている。

 安全面ではサイドブラインドモニター/バックビューモニター、フロント雨滴感知式無段間けつワイパーなどでドライバーの視界をサポートするほか、運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステムやSRSカーテンエアバッグシステムを採用。VDC(ビークルダイナミクスコントロール)によって走行時の横滑りを防止し、また歩行者傷害軽減ボディによって万一の事故に備えた。

 そのほか、仕切りネットによって荷物の転がりを防ぐラゲッジ分割機構や、リモコン可倒式リアシート、ステアリングスイッチなどの快適装備を採用。上級装備モデル「350XV FOUR」「250XV FOUR」には、フロントウィンドウと一体感のある“スタイリッシュガラスルーフ”や、前席ヒーター付きの本革シート、“フロントバンパー組込みハロゲンフォグランプ”などの装備が追加されている。

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