120年を凝縮した万年筆「デュオフォールド ラッキー8 リミテッドエディション」+D Style News

» 2008年12月03日 10時00分 公開
[ITmedia]
photo 「DUOFOLD BOOK」(英語版)

 英高級筆記具メーカー・パーカーを代表する定番モデル「デュオフォールド(DUOFOLD)」。その解説本「DUOFOLD BOOK」(英語版)を総計200人限定でプレゼントするキャンぺーンが現在展開されている。360ページにもわたるこの解説本では同ブランドの誕生秘話や、長い歴史の中で紡がれてきたエピソード、製造過程などが紹介され、デュオフォールドファンにはたまらない1冊だ。

 対象製品に同梱された応募はがきを送付し、抽選で選ばれるとデュオフォールドの知識を凝縮したブランドブックが入手できる。応募の締め切りは第1回目が2008年12月31日で、第2回目が2009年3月31日。

デュオフォールドの歴史を体現するデザイン

 プレゼントキャンペーンの対象製品で注目は、パーカー創業120周年を記念して9月に登場したモデル「デュオフォールド ラッキー8 リミテッドエディション」だ。ブラックに、波状のスモークグレイがかすかに浮かぶボディカラーが特徴的なモデルで、パーカーならではの高度なアクリル加工技術によって生み出されるその色には、1本として同じ仕上がりのものはないという。3888本の限定生産で、日本には470本が輸入されている。この限定モデルは創業120周年を記念しただけあり、パーカーが築いてきた歴史が凝縮されている。

photo 「デュオフォールド ラッキー8 リミテッドエディション」

 日本でも“末広がり”として親しまれているように、8は繁栄の象徴として愛されている数字。このモデルの名前に込められた“8”は、そういった幸福や繁栄の証しであると同時に、創立年である1“888”年、120周年である200“8”年にもちなんでいる。

 また、モデル名の“ラッキー”は幸福という意味とともに、パーカーが開発したインク供給システム「ラッキー・カーブ」にも由来する。

photophoto 1920年代のデザインを再現したペン先(左)と、1930年代のデザインを復刻したリング(右)

 デザインの各所にも、積み重ねてきた時代の一端がのぞく。レトロな印象のペン先は1920年代のものを再現し、当時使われていたロゴを配した。また、「PARKER DUOFOLD」の文字と矢羽(アロー)の彫刻があしらわれた太めのリングは1930年代のデザインを復刻。8角形のボディシェイプは、パーカーの初期モデルをモチーフにした。過去に培われてきたデザインを取り入れつつも、天冠には、オリジナルデザインとして1888年と2008年の文字を刻印、定番として長い間愛されてきた時の流れも感じさせる。

photo

 このモデルは、限定分の0001〜3888までのシリアルナンバーがふられ、8角形で、ピアノ塗装を施した木製のオリジナルボックスに入れて販売される。

 デュオフォールド ラッキー8 リミテッドエディションには、1本として同じものはない。だが、3888本すべての万年筆から、パーカーの発展や進化の過程を感じることができるだろう。

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