突然ですが、私はクルマをまずルックスで判断するタイプ(男性はこの例に従わないのであしからず♪)。
基本的にギュンギュンのスペック重視カーにはあんまり興味がありません。でも、そんな私がカタログスペックだけを見て、「乗りたい!」と素直に思ったクルマがありました。これは私にとっては相当に珍しいこと。
それが、BMW135iクーペでした。
BMWのエントリーモデルであるスポーティーハッチバック、1シリーズからの派生車種ですが、ボディがクーペになったというだけの変化じゃないんですよ。この135iにはBMWのスポーティーパッケージである「Mスポーツパッケージ」が標準装備されているんです。
ボディは全長4370×全幅1750×全高1410ミリのコンパクトサイズで、これはハッチバックモデルの116iと比べても全長プラス130ミリ(ボディラインの変化に従ってトランクの分だけ延長されていますが、ボディ前半の相違はありません)、全高はマイナス20ミリとロング&ローになっています。
そして馬力はこのボディサイズでなんと306PSですよ!! レーシングカーかっちゅーの! さすがMスポーツです。こんなコンパクトボディに搭載される怒涛のエンジン、興味がわかないワケがないでしょ。
まずこの135iには、3シリーズの335iと同じ3リッターの直噴・直列6気筒エンジンにパラレルツインターボが組み合わされています。このパラレルツインターボとは何かと申しますと、2基の小型ターボが3気筒ごとに加圧するというもの。
これがどんな効果を生むかといえば、1300rpmという低めの回転から40.8kgmというありえないド級トルクを生むのです。
335iクーペに搭載されていても驚くような太いトルクなのに、それが335iより全長220ミリも短く、90キロも軽い1シリーズボディに乗っかるんですから、アクセルを踏み込んだ瞬間の興奮ったらありません。よく吹きあがること吹きあがること。そうそうコレコレ、これを求めてたのよ! と、めちゃくちゃうれしくなっちゃいました。
私は今回MTモデルを選んで試乗しましたが、ゴツン、ゴツンとシフトアップのたびに生まれるトルクに狂喜乱舞! だけどコイツの性能を思う存分引き出してやるには、サーキットに持ち込むほかなさそうです。それくらい、どこまでも豊かなトルク!
そしてBMWといえば徹底した前後重量配分を行うことで知られていますが、ここまでトルクフルになると、その50:50のボディバランスの妙が引き立ちます。
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