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イイモノだから、長く使いたい ゼロハリをカスタムチューンナップ


バーリントンカスタムケーシーズ

本当の紳士というのは、流行に流されるのではなく、本当に思い入れがあるものを大切に使い続けることができる人間のことだろう。BURLINGTON CUSTOM CASES(バーリントンカスタムケーシーズ)のカスタマイズは、ただ新しい状態にするのではない。長くゼロ・ハリバートンのアタッシュケースを愛用してきた人が、さらに長く共に過ごすためにクラスアップさせること。より使いやすく、よりその人のスタイルを満足させるものにするためにカスタマイズを行うのだ。



ヴィンテージのゼロ・ハリバートンに魅せられて

ゼロ・ハリバートンは、1930年代に最初のハリバートンケースが登場して以来、一般ユーザー向けのみならず、産業用、軍事用などのあらゆる場面で使われてきた、あまりにも有名なアタッシュケース。現代のゼロハリに連なるデザインが完成するのは1950年代で、そこからから60年代の終わりにかけて作られたそれはヴィンテージハリバートンと言われ、ラッチの形状や、上下ケースが合わさる所に出っ張りがないなど、現在のものとは違う美しさを有する。

バーリントンカスタムケーシーズ

そのヴィンテージハリバートンに魅せられたBURLINGTON CUSTOM CASES代表の杢中薫氏は、アメリカのフリーマーケットなどを探しまわって、いくつものヴィンテージハリバートンを入手。この価値あるヴィンテージハリバートンに徹底的なカスタマイズを施す事により、再び第一線で使えるようにしようと思い立ち、2004年10月に世界唯一のゼロハリカスタムショップ・BURLINGTON CUSTOM CASESを立ち上げた。
とにかく妥協を許さない事。最高の素材を使い、最高の職人さんの技術を駆使して、今まで見た事が無いような凄いゼロ・ハリバートンを作ること。その彼の熱い思いは、日本国内に限らず、海外のファンからの注文を受けるほどにまでになった。現在は基本的には個人所有のものの持込みをカスタムメードしているが、サイト上で彼が入手したヴィンテージ品を紹介し、それをカスタマイズすることにも対応している。



内装 内装

内装は神戸のフルオーダー専門のカバン工房の手により、フランス製の最高の皮革を使用し、完全な手作りで1点1点製作。デザインはフルオーダー可能で、革も色々と選ぶ事が可能だ。写真のサンプルでは、ヴィンテージハリバートンの内装をそのまま本革仕様にしたデザインを採用。ケースを開けた時に漂う本革の香りはなんとも贅沢な気分にさせてくれる。

価格:8万円〜(ケース持ち込み、作業費、材料費込み)

ハンドル ハンドル

ゼロハリのハンドルはもともとは樹脂製のものを使用している。代表的なものはグレーだが、透明なものや、べっ甲調のものもあり。アルミ製のアタッシュケースに、暖かみやクールさなどのスパイスを与えているこのハンドル部分に、BURLINGTON CUSTOM CASESでは、持ち運び時に手に持った感触のよさを狙って、ウッドハンドルの仕様にしている。写真の茶色いマホガニー色と、トラ目の出たメープルを使ったレッドやブルーのカラフルなハンドルの2種類がある。ハンドル部の製作は、金沢の仏壇工房が伝統工芸の技術を生かして行っている。

価格:3万円〜(ケース持ち込み、作業費、材料費込み)

表面の研磨 表面の研磨

ゼロハリのアルミの表面は基本的には、アルマイト処理されている。これにより表面の腐食を防ぎ、また硬度もアップし、キズをつきにくくする効果がある。しかし、アルマイトの処理されたつや消しの表面はなんとも味がないと考え、表面を研磨することによりアルミ本来の金属地を出すことにしている。アルミというのは不思議な金属で、研磨してアルミの表面を出した瞬間に薄い酸化膜を表面に形成する。それにより、研磨された表面の美しさを長く保つことが可能だ。
研磨作業は淡路島の研磨職人の手にゆだねられている。完全にツルツルにはせず、あえて研磨痕を残して味わいのある表面に仕上げているのが特徴だ。

価格:3〜5万円(ケース持ち込み、作業費、材料費込み)

このページの商品に関するお問い合わせ先

BURLINGTON CUSTOM CASES    http://www.burlingtoncases.com/

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取材・文/+D Style編集部
撮影/香野 寛