DJ TARO流、夏のバーを愉しむ方法 インタビュー
「普段は車での移動が多くてなかなか飲む機会が少ないけど、飲むときはたくさん飲みますよ」と明るく答えてくれたDJ TAROさん。好きなお酒は「自分の母国のお酒というのもあるんですけど、若い頃カーニバルで初めて飲んで、そのキックの強さと強烈なインパクトに一気にやみつきになりました」という、ブラジルの代表的なカクテル「カイピリーニャ」だそうだ。
「カイピリーニャ」はポルトガル語で「田舎娘」の意味。さとうきびのスピリッツであるピンガはカシャーサとも呼ばれており、ブラジルの国民酒として愛されている酒だ。このカクテルは、ざく切りのライムと砂糖とピンガという極めてシンプルな組み合わせである。
ブラジルではバーで飲むというよりレストランなどで、カバキーニャ(ウクレレに似た楽器)やパンデーロ(大きなタンバリンのような打楽器)などの演奏を肴に、陽気に飲む酒だ。日本でそういった雰囲気を楽しみたいのなら、四谷の『サッシ・ペレレ』がDJ TAROさんのオススメだそうだ。
「カイピリーニャだけでなく、普段飲むお酒は蒸留酒が多いですね」と語るDJ TAROさん。「特に最近は泡盛が好きなんですよ」ということだ。仕事でたまたま沖縄に行ったときに、国際通りの泡盛バーで泡盛に目覚めたという。オススメは大手の泡盛メーカー、ヘリオス酒造の『くらスーパーセレクション』だそうだ。この泡盛はホーローのタンクや甕貯蔵ではなく、樽で寝かせるという変わった泡盛で、ウイスキーのような独特な香りが楽しめるものである。泡盛以外では「ラフェンテ代官山にあるThe Barと言う店があるんですが、そこでは、ウイスキーとシガーも楽しむようになりました」。ウイスキーは『山崎』など日本のウイスキーを愛しているそうだ。
バーはシックな空間よりもカジュアルなほうが好みだというDJ TAROさんは、こう語る。 「僕にとってのバーのコンセプトは【出会いの場】なんです。これは異性と出会うって意味じゃなく、【人との出会い】、【酒との出会い】、【音楽との出会い】という意味なんです。今まで何気なく聴いていたバーの音楽がとてもいいなって思えてきたり、たまたま隣に座ったまったく別の業種の人と意外な話題で盛り上がったり、そういった心の交流が生まれるいわば、【垣根のないフィールド】なんですよね。そういった場に自分を置くことにより、自分のエネルギーを充電しつつ、放電できる。そんな場所が僕にとってのバーなんです」 |
ラジオやテレビのナビゲーターからクラブDJ、そして近年はホーム・スタジオであるhbs(handsome boy studio)を中心にサウンド・プロデューサーとして、ダンス・ミュージックをベースに数多くのアーティストの楽曲制作やリミックス・ワークを手掛けるサウンド・クリエーターとしてのDJ。 |
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WRITER/橋本 裕之
PHOTO/菅沢 健治