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夏であることすら忘れさせる癒しの空間

新宿 ル・パラン 【住所】東京都新宿区新宿3−6−13石井ビル3F 【電話】 03-3358-8432 【営業時間】 18:00〜27:00 【定休日】 日・祝



まるで映画のワンシーンに迷い込んだような空間でモルトを愉しむ

新宿末広亭のすぐ隣に、夏であったことすら忘れてしまうような、しっとりとした大人の異空間バーがある。
『ル・パラン』である。
青山の『セカンド・ラジオ』を経て5年前に独立した本多啓彰さんのバーは、イギリスのビクトリアン調を意識したというアンティークな内装や棚の数々に、バロックの室内楽が悠々と流れ、重厚な扉をくぐった瞬間に、忙しかったそれまでの時間をすっかり忘れさせてくれる。
写真はこのバーでもよく出るというラフロイグ10年と、本多さんオススメのBBR社ボトリングのカリラ蒸留所1983年のシングルモルト。キューバ産のシガーを併せて愉しみたい。

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イメージ写真02 疲れがちな季節に心からの癒しをあたえる、そんなサービスを

若い頃からの馴染みの街である新宿でバーを始めた本多さんは「新宿という街はこちらが情報を発信したときに、それを受け取ってくれた人が集まりやすい場所」と言う。
「ひとりでゆっくり飲める空間」というコンセプトはしっかり伝わっているようで、2組で来ることが多くなった昨今のバーと比べ、カウンター8席すべてが1人の客ということがあるという。なかなか真似ができない、洗練されたホスピタリティがそこには存在するからこそであろう。
そんな本多さんの夏のオススメはジンリッキー。さわやかなライムの香りと清涼感が夏の疲れた体を癒してくれる。

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ライム1/2を搾っておく。絞った後のライムはグラスの中に。

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大き目のアイスを静かにグラスの中にいれる。

       
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キンキンに冷えた正統派のドライ・ジン「ゴードン」を加える。

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炭酸をグラスの半分ほどまでそっと注ぐ。

       
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さきほど絞っておいたライムの絞り汁を加える。

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軽くステアして完成。

WRITER/橋本 裕之

PHOTO/菅沢 健治