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快楽旅団

vol.06 香港食の街「光と影」

物思いにふける秋なんておセンチな季節がないのが香港。
暑く!温い!夏を引きずりながら、そのまま冬へ向かう。
ようやく過ごしやすくなっているこの頃。
しかし急展開だけが毎日の刺激。香港の楽しみ。
昨日の他人は今日の盟友。

 

さて今日は、「食」についてご紹介。
香港はやはり食の街。
安くても高くてもうまいものが多い。
庶民の味と富裕層の2極を味わう内容の濃厚なとある一日。

 

香港滞在中、朝食は、ほとんどお粥を食します。早起きをして7時にお粥を食べに。
店の汚さとうまさは、比例すると心に誓い一転オールドスクールな香港へ。向かうは、地下鉄で5分旺角へ。質より量というプレゼンス命の場所。さしずめ新宿歌舞伎町というところ。昨日の夜の喧騒抜けきれない旺角のはずれにあるお粥屋は、朝7時から大賑わい。
友人の勧めで香港の重鎮チャンライ氏も褒める一店だが、当の親父は、そなやつは知らん!と一蹴。氏は、暴暴茶で日本を一斉風靡したはずなのに…。あ、やはりマイナーか?
味はもちろん美味。本日は白粥にトッピングして、一人150円の朝飯終了。中華粥は、日本とは違い鶏ガラ仕立て。こってり何だけどさっぱり。朝から活力みなぎります。オミアゲに天カスの入ったチマキ(80円)をもたされ、その後、スタッフに落ち合い、打ち合わせをこなし、8時には始業する所が多く(未だ週休1日の所も多い…)、午前中からフル活動する為に朝から栄養は取らないと体が持たない。

 

昼は、そのままアジアを駆け巡る人々に再び合流。香港ベースで仕事を、韓国、上海、シンガポール、タイ、台湾と実に様々なエリアでおこなう人々。彼らの原動力には毎回感心する香港は何につけ速い。パッションも高い。
彼らは口をそろえて香港はゲートウェイだという。 声はでかく誰も人の話は聞いていないのにまとまりのある仲良しさんだ。
自分を除いてみんなブラックカード(制限なしの)を持っているのが恐ろしい…。
本日のランチは一人7000円X8人。
「猪蔵さん、ご馳走するから、場所決めておいてね!」というので職場近くのランチ場所[Lumiere]へ。IFC(前回紹介)モールの中にある四川料理と南アメリカ料理のフュージョン料理というもうひとつ良くわからないテーマだが、味は良し、ロケーション上割高なのだが、商談や大事な人来るにはお勧めの場所。

1.香港にいるとみんなバリバリと食べる! 2.向かうは、お粥屋 3.お気に入りレンストラン 4.四川風ベース、か、辛い…。

Lumiere 3101-3107, Podium Level 3 IFC Mall Central (852) 2393 3933 5.魅惑の豪華客船…。
http://www.lumiere.hk/
囲み

夜は、香港メディア陣が揃うオープニングパーティー へ。
フレンチディナーということで、やや胃もたれのために乗り気ではなかったが、馳星周(シャウ・シンチー少林サッカーのね)に会えるとの一言に俄然やる気。
さて今回は、地元PRエージェンシー勤務のヘレン氏から招聘。豪華客船の就航パーティーに参加。 会場はもちろん船の中。 ランチ後、華僑の人々を見送りに出す時に「でかい船だねー」 「今夜のパーティーここだと良いのに…」
といってるとまさしくココ。
 Tsim Sha TsuiのOcean Centerに停泊中の船に乗り、中を案内してもらう。
皆ドレスアップして、香港芸能人総動員…。 えらい所へきてしまったなー。
心の師匠ジェット・リーも来ておりました。
噂では、ジャッキーも来ていたとか…。 お目当ての馳星周は、既にいなかった…。
香港では大人気のコメディアンも紹介されましたが全然わからず…。街では中々見かけない美人さんも多数来ておりました。 その巨大さは、船なのに12階。フィットネスセンター、プール完備の他当然の如くホテルも。部屋数は200弱?お家芸、麻雀も完備。
中でも面白いのが香港で違法のカジノが領海を越えた時点でカジノオープンになる所。
本当の旅は飛行機で1日かかる所を30日かけて巡る。
将来は船旅ができるよう悠々自適に暮らしたいと決意。
用意されたフレンチコースを楽しみ悦にいる。

 

これにてある一日の三食は終了。一日で一食150円から3万円までこの高低差がたまらない!値段に関わらず、やはりうまいものばかりだ。このダイナミックさが食の醍醐味である。
22世紀も彼らはバリバリと食し、活躍していくのだろうと納得。
あー。ラード指数200%。しかし酔いは回り香港の夜へと消えていくのである。明日も7時集合…。

6.ディスコチックに揺られて伝統芸マージャン。  7.プール も完備!ビールが冷やされてた 8.ちょっとでかすぎソファ

著者紹介
猪蔵(いのぞう)
株式会社ヒマナイヌ 取締役副社長いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野編集者兼古物商。大学在学中より映像編集をはじめる。傍ら、株式会社まんだらけの店頭公開業務に取締役として従事。公開後、株式会社イマジカに移籍し、ソフトウェア開発を行なう。また映像専門誌「DVJ」編集デスクも務める。2003年(株)ヒマナイヌを起業。現在は東京麻布十番のカフェ縁縁を経営他、投資会社(株)アストリックス・キャピタル・パートナーズの取締役に就任。一瞬香港在住。プランニングを中心に映像に関するライティングや著書、TV番組の構成も手がけるなど多方面に活躍中。「人への思いやり」や「おもてなし」をテーマに頓知の利いた商品を世に送り出そうと奔走中。

http://www.himanainu.jp/




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