ソニー,法人向け無線接続サービスを拡充,SDSLメニューも新たに追加

【国内記事】 2001.09.03

 ソニーは9月3日,同社が提供している企業向けブロードバンド接続サービス「bit-drive」に,SDSLを用いた新メニューを追加するとともに,既存サービスの増速を行うことを発表した。

 bit-driveは,昨年7月より提供されている企業向け接続サービス。26GHz帯の無線を用いた加入者系無線アクセスシステム(WLL)によって,1.5Mbpsでの接続が可能だった。これを9月下旬より順次,10Mbpsに増速する。同社によれば,11月までに基地局の10Mbps対応を完了する予定だ。

 なお利用料金は,インターネット常時接続サービスの「ブロードウェイブ」,支社など,あらかじめ指定した拠点間との通信が行える「シティ・リンク」ともに,これまで通り月額15万円,月額7万円からにとどめ置かれる。

 同社は合わせて,上下とも通信速度が同じSDSL方式を用いたサービスを新たに追加する。ITU-T G.992.1(G.dmt) Annex-Hを用いるDSL専用型の「SDSL Pro」と,ITU-T G.992.2(G.lite) Annex-Cをベースにした「SDSL light」の2タイプがあり,通信速度はそれぞれ1.5Mbps,512Kbpsとなる。

 SDSL lightはさらに,電話共用型とDSL専用型の2タイプが用意されている。IPアドレスを8個まで利用でき,月額利用料金はそれぞれ2万9800円,3万1600円。初期導入費用は4万3600円となる。

 またSDSL Proでは,IPアドレスが8個もしくは16個まで利用できるが,実際にサービスが利用できるのは10月中旬以降の予定だ。こちらの利用料金は,月額7万9800円で,別途初期導入費用が5万3500円必要となる。

 ソニーはさらに,7月より開始している法人向けADSLサービスに,「ADSL light」メニューを追加する。ITU-T G.992.2(G.lite) Annex-Cを用いており,接続速度が上り512Kbps,下り1.5Mbpsというのは,現在提供されているADSL Proと同様だが,利用できるIPアドレス数を8個に抑えた。初期導入費用は4万3600円で,月額料金は電話共用型が1万6000円,DSL専用型は1万7800円となる。

 SDSL Pro/SDSL light/ADSL lightともに,東京,神奈川,埼玉,千葉の一部地域から開始される。

関連リンク

▼ソニー bit-drive

[ ITmedia]