NTTコミュニケーションズ,OCNにおけるIPv6トンネリング接続サービスを拡張

【国内記事】2001.11.13

 NTTコミュニケーションズは11月12日,トンネリング技術を利用したIPv6接続サービス「OCN IPv6トンネル接続サービス」を拡充することを発表した。11月19日より提供を開始する。

 同社はこれまで,OCNエコノミーやOCNスタンダード,スーパーOCNライト(ディジタル専用線 1.5Mbps)向けにIPv6トンネル接続サービスを提供してきた。今回は対応回線を拡充し,NTT東日本/西日本が提供するフレッツ・ADSLや,ATMメガリンクでも利用できるようにする。

 NTTコミュニケーションズでは,フレッツ・ADSL向けに固定グローバルIPアドレス(IPv4)が提供される「OCN ADSLアクセスIP1/IP8/IP16『フレッツ』プラン」を提供している。今回提供されるIPv6トンネル接続サービスはこれらのサービスに対応したもので,付与されるIPv4アドレスの数によって利用料金が異なる。

 固定のIPv4アドレスを1個利用する場合,フレッツ・ADSLおよびIPv4インターネット接続料金を含めれば,月額料金は1万2400円(うちIPv6分は2500円)。8個の場合は1万7900円(同3000円),16個では2万9700円(同3500円)となる。なお,同サービスではユーザーに,/48のIPv6アドレスが提供される。

 また,スーパーOCNライトのATMメガリンク(3Mbps〜10Mbps)とディジタル専用線(6Mbps)でも,それぞれIPv6トンネル接続サービスが提供される。利用料金は,ATMメガリンク 3Mbpsで35万8000円から(IPv6アドレス利用分は5万8000円)などとなっている。

 IPv6トンネル接続サービスは,IPv6パケットをIPv4パケットでカプセル化して転送することにより,IPv6インターネットへの接続を実現するサービスだ。ユーザー側に,IPv6 over IPv4 トンネリング機能を備えたルータが必要となるが,1本の回線でIPv4とIPv6のトラフィックを両立できること,IPv4ネットワークに影響を与えずにIPv6を利用できることが特徴で,他のISPによっても同様のサービスが提供されている。

 なお同社は,同じ12日に,IPv6普及・高度化促進協議会が進める「IPv6アクセス網及び情報家電による実証実験」に参加することも明らかにしている。これにより,OCN IPv6トンネル接続サービスのユーザーは,この実証実験で展開されるIPv6アプリケーションやコンテンツの利用が可能となる。同社では11月19日以降,モニター申し込みを開始する計画だ。

関連リンク

▼NTTコミュニケーションズ(OCN)

▼IPv6普及・高度化促進協議会

[ ITmedia]