KDDI，データセンターを渋谷に新設，広域LANサービスも開始へ

【国内記事】2001.12.04

　KDDIは12月3日，東京・渋谷にデータセンターを新設し，4月1日よりサービスを開始することを明らかにした。

　この渋谷データセンターは，同社としては27番目のデータセンターとなる。総面積約1万5000平方メートルの規模となり，同社はここを拠点にコロケーションサービスのほか，各種接続サービス，データセンター間のイーサネット接続サービス，マネジメントサービスを提供する。また，日立製作所との協力により，オンデマンドストレージサービスも展開する計画だ。

　なお同社は，この発表に先立つ11月27日，広域イーサネット接続サービス「KDDI Ether-VPNサービス」も発表している。

　これは，KDDIのデータセンター間だけでなく，顧客拠点をイーサネットインタフェースで接続するもので，12月中旬より開始する予定だ。同社が提供しているMPLSベースのIP-VPNサービス「KDDI IP-VPNサービス」との接続も可能なことが特徴だ。

　アクセス回線としては高速ディジタル／ディジタルアクセスとATMの2種類が利用できるほか，KDDIデータセンター内に収容したサーバとは，10Mbps/100Mbps/1Gbpsのイーサネットで接続することが可能だ。

　KDDI Ether-VPNサービスは，NTTコミュニケーションが提供している「e-VLANサービス」と同様のエリア制で提供される。全国を8つの「ゾーン」に分け，同一ゾーン内の通信のみを行う場合と，ゾーンをまたぐ「ゾーン中継網」を利用する場合とで料金体系を分けた。ゾーン内のみで利用する場合，たとえばディジタルアクセス1500（1.5Mbps）を利用して接続する場合の月額料金は，1拠点当たり22万円となる。

　ただし，当初は関東・甲信越／東海／関西・北陸という3つのゾーンのみでサービスが提供される。他の地域へは順次拡張予定という。

　なお同社では，2001年度中を目途に，イーサネット接続で顧客拠点までを直接結ぶ，アクセス回線サービスを提供する計画だ。こちらの提供エリアは，東京23区内を予定している。

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