DTIとhi-hoがISP事業に関して提携,共同でコンテンツ/サービス展開へ

【国内記事】2001.12.25

 三菱電機,ドリーム・トレイン・インターネット(DTI),松下電器産業の3社は12月25日,インターネットサービスプロバイダー(ISP)業務に関して,幅広い内容の提携を結んだ。

 DTIは三菱電機の子会社としてISPサービスを,また松下電器産業もISP事業,「Panasonic hi-ho」を運営している。3社は,ISP業界における競争激化を背景に,IPv6をはじめとする新技術への対応やコンテンツサービスの拡充をにらんで提携を結んだ。

 具体的に,今後,IPv6やVoIPといった新技術・サービスに関して共同で研究・開発を行うほか,両社がそれぞれ構築・保有してきたバックボーンやネットワークオペレーションセンター(NOC),インターネットデータセンター(iDC),カスタマーサポートセンターを共同で運用する。まず2002年度上半期から,DTIが構築した東京-大阪間のバックボーンやカスタマーサポートセンターを相互運用し,ゆくゆくは共同での設備投資,顧客データベースの共通化も進める計画だ。

 またコンテンツに関しては,両社の保有するコンテンツと,その配信インフラとなるコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を共同活用・利用する。これについてはまず,2002年2月より,hi-ho ADSL接続会員限定コンテンツの「ブロードバンド試写会」などを,DTIの会員向に開放する計画だ。

 3社はさらに,Webやメールマガジンで展開している広告スペースについて,共同で事業を進めることで,収益構造の改善を目指す。

 3社は今回の提携によって,hi-hoの持つ豊富なコンテンツと,DTIの品質の高い通信機版を組み合わせることで,充実したブロードバンドコンテンツとサービスを提供できるとしている。

関連リンク

▼ドリーム・トレイン・インターネット

▼三菱電機

▼松下電器産業(Panasonic hi-ho)

[ ITmedia]