ファウンドリ―,“メトロルータ”としての機能を充実させたNetIronと新モジュールを発表
【国内記事】 | 2002.3.08 |
ファウンドリ―ネットワークスと,その国内販売代理店である物産ネットワークスは3月7日,同社のシャーシ型ルータ「NetIronシリーズ」のMPLS機能を強化し,新モジュール「MetroLinkインタフェース」を追加して,4月より出荷を開始することを発表した。
NetIronシリーズはこれまでも,MPLSに関してはMPLS Draft-MartiniやRSVP-TEを,またレイヤ2では主に冗長性・信頼性を高める観点から,STP(スパニングツリープロトコル)およびRapid STP(IEEE 802.1w),SuperSpanといった機能をサポートしてきた。これらの機能と,今回追加されるMetroLink インタフェースおよび新機能により,NetIronを通じてマルチポイント・ツー・マルチポイント,つまりフルメッシュ型のVPNを実現できるという。これにともない同社では,従来の“インターネットルータ”という呼称に代えて,NetIronを“メトロルータ”と称している。
MetroLinkインタフェースは100Mbpsから10GbEまで,幅広いインタフェースに対応しており,Ethernet over SONET(EoSONET)も実現するという。このためサービスプロバイダーでは,既存のSONETと10ギガビットイーサネット(10GbE)を統合できるため,投資効率よく10GbEを導入できるという。同社はまた,Super VLANとMPLS VPNをマッピングし,トラフィックエンジニアリングを通じてメトロエッジとメトロコアを相互接続することで,効率が高く,スムーズな運用が可能になるともしている。
具体的なNetIronの新機能としては,まずVirtual Private LAN Service(VPLS)が挙げられる。この機能により,オンデマンドのプロビジョニング,マルチポイント・ツー・マルチポイントのVPNサービスなどを実現できるという。
また,レイヤ2の技術としては,Metro Ring Protocol(MRP)とVirtual Switch Redundancy Protocol(VSRP)がサポートされた。これらはRapid STPやSuperSpanといった従来の技術を補完するもので,耐障害性をさらに高め,1秒以下でのフェイルオーバーを可能にする。
さらに,最大4本の10GbEを集約できる「メトロトランク機能」が追加されたほか,MACアドレステーブルを拡張した。これにより,1台のシステムで最大200万までのMACアドレスをサポートできるという。
MetroLinkインタフェースを搭載したNetIronシリーズの価格は,最小構成で490万円から。
関連リンク
[ ITmedia]