個人情報保護を強化、トレンドマイクロがウイルスバスター新製品

トレンドマイクロがウイルスバスター2009を発売。個人情報を標的にした脅威に対する機能を大幅に強化した。

» 2008年09月10日 16時25分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは9月10日、個人向けウイルス対策ソフトウェアの最新版「ウイルスバスター2009」を発売した。暗号化などによって入力した個人情報を保護する機能を強化した。

 新製品は、WebブラウザのInternet Explorer(IE)6 SP2およびIE 7上でユーザーが入力したパスワードを暗号化する「キー入力暗号化」機能を搭載。第三者がユーザーのパスワード情報を容易に悪用できないようにした。

 また、Webメールやメッセンジャーに記載されたURLのリンクサイトの安全性を診断する機能も搭載する。同機能は不正サイトのデータベースをソフトウェアが参照して、ユーザーに通知する「Webレピュテーション」技術を応用し、Webメールやメッセンジャー(MSN Messenger 8.5が対応)に記載されたURLの危険性を色別に表示する。Webメールでは、さらにURLが不正サイトである場合にメールを「迷惑メールフォルダ」に隔離する。

 メモリ使用量を従来に比べて45%削減したほか、レジストリクリーニングや一時ファイルを削除する「システムチューナー」機能、全画面で動画を表示している場合に警告などを表示しない「全画面サイレントモード」を搭載した。

 同社ではアメリカンホーム保険と提携し、年間100万円を上限にクレジットカードの不正使用に伴う損害を補償する「支払用カード等不正使用被害保険」を開始する。「支払用カード等不正使用被害保険」は、ウイルスバスターの契約期間中が対象。またJPSSとも連携して、PCのトラブル発生時に午前9時から午前0時まで電話やメールで相談を受けられるサービスを提供する。

 ダウンロード版は同日発売され、同社サイトでの販売価格は4980円(1年ライセンスの場合)、保険が付帯する「保険&PCサポート」は6980円(同)。パッケージ版は9月19日に発売し、価格はオープンとなっている。

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