関 皆さん、会社での反響はいかがですか?
吉田 たまたまかもしれませんが、自社の話題をブログに書いたら、会社のWebサイトのアクセスが増えたことがありました。それから、社内でブログの効果を認識してもらえるようになったかな、とは感じています。
林 外資系企業の方が、ブログを書きやすいのかもしれません。日本の企業は、そのあたり、まだなかなかうまくできていないように思います。
大木 外資は、ルールとかあるんですか?
吉田 私のいる会社(外資系メーカー)は、ブログを書く際のルールとガイダンスがあります。
玉川 私のいる会社(外資系ベンダー)も同じです。
工藤 私のいる会社(日系)では、社名を出してブログを書いてはいけないという空気が、なんとなくあるように思います。私の場合は既成事実としてやってきて、2年ぐらい続けてきたら実績となってしまった。
林 日本の企業にもガイドラインを作ってもらって、もっと社員がブログを書けるようにしてほしいと思います。
吉田 そうそう。そしてそのガイドラインは、ブログを書かせないようにするためのものではなく、ブログを活用するためのものであってほしいですね。
関 実名でブログを書くことは、どうですか?
玉川 私のいる会社では、ブログを実名で書くことが推奨されています。基本的に何か意見を言うときには正体を隠さない、というのがルールです。
工藤 インターネットの世界には名前なしで意見を書く人が大勢いるわけですが、その人たちよりも自分たちは責任持って書いているぞ、という自負は、なんとなくあります。気持ちでは負けていないというか。読者に、その人がどういうバックボーンを持っているかが分かるのは、大切なことだと思います。
吉田 これからは、自立した個人が、外に向かって意見を言う時代になるのだと思いますね。まずは意見を言うことを推奨しますという方向性があって、そのあとにどう書くべきかのガイドラインがある。そうなれば、自立した個人にとってはすばらしい環境になるのではないでしょうか。
→後編:もっとディスカッションを!――ブログへの期待に続く
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