ブログはいかに変わるのか、鍵はその「難しさ」にブロガー座談会 アルファブロガー編(3)(1/3 ページ)

小飼弾、モダシンなど9名のアルファブロガーによる座談会、最終回はブログを介したコミュニケーションからブログの未来の可能性についてまでを語ってもらった。

» 2008年12月22日 12時06分 公開
[谷川耕一,ITmedia]

 ブログは“コンテンツ”か“コミュニケーション”か。9名のアルファブロガーが「ブログとコミュニケーション」「ブログの未来」について熱い議論を交わした。

(1):ブログで変わった私の人生

(2):ブログが変えたインターネットの地位

ブログはフラットなコミュニケーションツール

 コグレ ブログってパーマリンク(個別のコンテンツに対して設けられた固定URL)があることが、いままでのものとは違うところだと思います。パーマリンクがあるから、昔のコンテンツにも検索エンジンから検索して読みに来てもらえる。

 いちる 以前、僕もブログはパーマリンクが命だと思って、これを日本語に訳すのにどうすればいいかと悩んだことがあります。数人で議論して、3日間で2000個くらい案を出したのですが、結局は「固定リンク」という無難なものに落ち着きました。ブログのコンテンツは固定されているから安心してリンクできる、というのは非常に大きな意味がありますね。

 小飼 確かに、検索エンジンの存在は、ブログにとっては大きなものがありますね。コンテンツをフォルダ分けしなくても、検索エンジンがやってくれる。

 いしたに しかもブログなら、コンテンツの評価も他人がしてくれる。

 いちる 逆にも考えられて、インターネット上にブログのようなコンテンツが増えたから、Googleのような検索エンジンの重要性も高まった。

 小飼 HTMLでホームページを作っていたころは、外国語で会話しているようなものでした。それがブログになって、やっと母国語で会話できるようになったともいえますね。

徳力基彦さん 『tokuriki.com』 徳力基彦さん

 徳力 私にとってブログは、コンテンツというよりは、インターネット上のフラットなコミュニケーションツールの代表ですね。特定の誰かに向かって話をしているわけではないのですが、1年前のコンテンツに検索からたどり着いた人がいて、その人がコメントを書く。そこから1年ぶりに会話が始まって盛り上がる、なんてことが普通に可能なのが印象的です。

 小飼 ブログになって、双方向のコミュニケーションの世界が生まれたとは思います。昔はページをリンクしてもらっても、そのことが自分には分からなかった。

 いちる “tDiary”のリファラ(リンク元の表示)機能は、当時は画期的なものでしたものね。

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