Sunは商用Webサーバソフトウェア「Sun Java System Web Server」をBSDライセンスの下で「Open Web Server」として公開した。ただし一部のコンポーネントは公開されていない。
Sunは1月13日、同社が提供する商用Webサーバソフトウェア「Sun Java System Web Server」をオープンソースライセンスの下で「Open Web Server」として公開した。インストーラは用意されていないが、OpenSolarisのほか、Ubuntu、Fedora、openSUSE、Debianなどで動作する。
Sun Java System Web Serverは、Netscape Communicationで開発された「Netscape Enterprise Server」の後継となる商用Webサーバソフトウェア。最新版はバージョン7.0で、JavaサーブレットやJSPの高速化やクラスタ型の構成をベースにしたセッションのレプリケーションとフェイルオーバー機能、楕円曲線暗号を使った公開鍵暗号のサポートなどを提供している。JavaアプリケーションサーバのGlassFishなどとも親和性が高い。
Sunは2008年7月、オープンソースのWebアプリケーション基盤ソフトウエアスタック「Sun Web Stack」の無償提供に合わせ、Sun Java System Web Server 7.0とプロキシサーバ「Sun Java System Web Proxy」の中核コンポーネントをオープンソース化すると発表していた。
今回BSDライセンスの下で提供されたものはSun Java System Web Serverのすべてではなく、Java関連の機能など特徴的な部分の多くは公開されていない。なお、オープンソース化されていない部分はこちらで確認できる。
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