世界のIPトラフィックが年率40%で伸びると予測しているCiscoが、IPベースのモバイルインフラ提供企業を買収した。
米Cisco Systemsは10月13日、携帯キャリア向けネットワークソリューションの米Starent Networksを買収することで合意に達したと発表した。CiscoはStarent Networksの株を1株当たり35ドルで買い取り、買収総額は29億ドルに上る。取引は2010年上半期に完了の見込み。
Ciscoは世界のIPトラフィックは2013年には2008年の5倍、携帯端末によるトラフィックは66倍になり、そのうちのほぼ64%をビデオが占めるようになると予測している。同社はこの買収により、市場の拡大に対応する狙いだ。
Starentは米マサチューセッツ州に本拠を置く、従業員が約1000人の公開企業。世界の携帯電話キャリア向けにIPベースのマルチメディアサービスソリューションを提供している。2008年の売上高は2億5410万ドルだった。買収完了後、StarentはCiscoのモバイルインターネット技術部門に統合される。
Ciscoは今月1日、ビデオ会議システム企業TANDBERGの買収を発表した。
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