HPが出版社やコンテンツ保有者向けに、絶版書籍をオンデマンド印刷・販売できるクラウドベースのWebサービス「HP BookPrep」を発表した。また雑誌出版サービス「MagCloud」にWikiaが参加したことも発表した。
米Hewlett-Packardは10月21日、クラウドベースのオンデマンド印刷サービス「HP BookPrep」を発表した。
HP BookPrepは、出版社やコンテンツ保有者が絶版書籍のスキャンデータをHPのクラウドサービス経由でオンデマンド印刷し、販売できるようにするサービス。現在、米ミシガン大学が保有する約50万冊の絶版書籍データが同Webサービスに用意されている。HP Labsの技術によってスキャンデータの汚れなどを自動的に取り除き、文章と図の配置や色を調整してカバーを付けた書籍を提供する。
ユーザーは同サービス内の書籍データをすべて無料で読むことができ、書籍データを印刷・製本したものを購入することもできる。例えば276ページの書籍が14.95ドル(送料別)となっている。
またHPは同日、2008年11月にスタートした同社のクラウドベースの雑誌出版サービス「MagCloud」に、米Wikiaが参加したことを発表した。MagCloudはユーザーが出版したいコンテンツをPDF形式で同サービスのサーバにアップロードすることで、印刷から販売、決済などの一連のプロセスをMagCloud側で提供するというサービス。Wikiaとの提携により、Wikiaユーザーや出版社がWikia内のコンテンツをピックアップ・編集してオリジナルの雑誌を出版できるようになる。
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