“100ドルノートPC”のOLPC、タブレットモデルのコンセプトイメージを公開

OLPCは2012年にプラスティック製のタブレットPC「XO 3.0」をリリースすると発表し、コンセプトイメージを公開した。

» 2009年12月24日 09時06分 公開
[ITmedia]

 非営利団体One Laptop per Child(OLPC)は12月22日、“100ドルPC”「XO」のロードマップと、2012年にリリース予定のタブレットモデル「XO 3.0」のコンセプトイメージを発表した。

 OLPCはマサチューセッツ工科大学のニコラス・ネグロポンテ教授の提唱でスタートした、発展途上国の子どもたちに低価格のノートPCを安価に提供するためのプロジェクト。ネグロポンテ氏によると、2007年から提供を開始した初代XOは、35カ国以上の130万人以上の子どもたちの手にわたったという。

 今後のロードマップとして、OLPCは3段階のリリースを計画している。まず2010年1月に、「XO 1.5」をリリースする。基本デザインは現行XOと同じで、CPUを米AMD製から台湾のVIA Technologies製に変更し、スピードが2倍に、DRAMメモリとフラッシュメモリがそれぞれ4倍になる。搭載OSはLinuxとWindowsから選択できる。価格は約200ドルになる予定だ。

 2011年初旬には英ARM性プロセッサ搭載の「XO 1.75」をリリースする。基本デザインは変わらないが、ゴムによる緩衝仕様になり、タッチスクリーンを採用する。スピードは2倍に、消費電力は4分の1になるという。価格は約150ドル。

 2012年には、まったく新しいデザインの「XO 3.0」を計画している。プラスティック製のタブレット型で、2008年5月に発表した見開き仕様のタブレット「XO 2.0」は中止し、その代わりに開発する。価格は100ドルを目指している。

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