中高生に情報セキュリティを知ってもらおう――MSとTBS、ヤフーが始動

マイクロソフトとTBS、ヤフーは、情報セキュリティ月間に合わせて中高生にインターネットの安全利用を呼び掛けるキャンペーンを始めた。

» 2010年02月02日 15時39分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マイクロソフトとTBSテレビ、ヤフーは2月2日、情報セキュリティ月間に合わせて中高生へインターネットの安全利用を呼び掛けるキャンペーンを始めた。Webサイトやワークショップなどを中心に情報セキュリティへの理解を高めてもらう活動を展開する。

 3社のキャンペーンは小学生を対象にした2009年に続くもので、今年はPCでSNSやブログなどのオンラインサービスを楽しむ中学生や高校生を対象に実施する。キャンペーンの記者会見ではマイクロソフトの堂山昌司副社長が、「オンラインサービスの普及とともに若い世代やシニア層の参加が増え、セキュリティへの理解が重要になる。中高生が親しみを持てるコンテンツやイベントを通じて、理解を深めてもらいたい」と表明した。

中高生や保護者に参加を呼び掛けた黒田さん、堂山氏、城所氏、喜多埜氏、前田さん(左から)

 TBSテレビは、10代から絶大な支持を得ているというモデルの前田希美さん、黒田瑞貴さんを起用した「C・I・A(サイバー・インテリジェント・エンジェルズ)」のドラマを制作した。検索サービスやブログなど利用を利用する際に遭遇してしまう可能性が高いトラブルの内容や解決策を、C・I・Aの2人がコミカルに演じながら紹介。ドラマは全12回で、2月1日〜3月24日にTBSテレビの10代向けサイト「Girls@SweetStreet」やYahoo! JAPANの特設サイト、GyaO!で配信する。

 TBSテレビの城所賢一郎副会長は、「放送局の立場から子どもたちのメディアリテラシーの向上を支援したい。青少年が有害情報を適切に見分けられることが重要になる」と話した。

 ヤフーでは、特設サイト「ネットの安全特集2010春」を開設し、C・I・Aのドラマや近年急増する偽セキュリティソフトによる詐欺、オンラインゲーム情報の盗難、Webブラウザの乗っ取りといった攻撃に対する情報を取り上げた。また、サイトやメール、オンラインショッピング、コミュニティーサービスにおける脅威と対策も紹介する。

 ヤフーの喜多埜裕明COO(最高執行責任者)は、「できる限りの方法でインターネットを安全に使ってもらう方法を広めたいと」と述べた。ヤフーでは特設サイト以外にも、子供向けポータル「Yahoo! JAPAN きっず」や無料フィルタリングツール「あんしんねっと」、Yahoo! JAPAN IDの保護、ブラウザ用ツールバーでのフィッシング詐欺サイト警告機能などを提供している。

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