ブルースクリーン問題はマルウェアが原因と特定、MSが駆除ツールを開発中

セキュリティ更新プログラムを適用後にブルースクリーンエラーが発生している問題で、原因がマルウェアにあることが判明した。Microsoftが検出・駆除ツールの提供を準備している。

» 2010年02月18日 20時52分 公開
[ITmedia]

 Microsoftのセキュリティ更新プログラム「MS10-015」を適用すると、一部のマシンにブルースクリーンエラーが発生してしまう問題で、マイクロソフトは2月18日、マルウェアが原因だったとセキュリティチームのブログで明らかにした。

 それによると、原因となるのはマルウェアのAlureonルートキット(別名:TDSS)で、AlureonルートキットがWindowsカーネルのバイナリを不正に改変してしまうことで、システムが不安定になり、ブルースクリーンエラーが発生する。

 ウイルス対策ソフトを導入していれば、事前にAlureonルートキットを検知できる可能性が高いものの、既に感染して動作してしまうとAlureonルートキットがOSの最下層に潜んでしまうため、検出が非常に難しくなるという。

 調査からAlureonルートキットは64ビット版のシステムには影響しないことが判明し、同社では近日中に64ビット版システム向けの自動更新を再開する予定。また、Alureonルートキットを検出・駆除するツールの開発を進めており、数週間以内に提供する予定だという。32ビット版システムへの自動配信は、ツールの提供時期を考慮して再開する。

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