「なつゲー感謝祭」がNecca秋葉原店にて開催――高橋名人から意外な事実が語られた

名人20周年を迎える高橋名人を迎えて行われた「なつゲー」のオフラインイベント。あの伝説の映画「GAME KING」の上映やプチキャラバンなど、おおいに盛り上がった本イベントの中身とは?

» 2005年04月03日 07時25分 公開
[遠藤学,ITmedia]

 既報の通り、2005年4月2日、NTTコミュニケーションズが運営するゲームコミュニティサイト「なつゲー」のオフラインイベント「なつゲー感謝祭 featuring 高橋名人!!」が、Necca秋葉原店にて開催された。

photo Necca秋葉原店には多くのイベント参加者が集まり、パソコンのある席に座れない人もいるほどだった

 本イベントにはゲストとして高橋名人が参加。なお、現在の名人は、ハドソンのコンシューマコンテンツ事業本部 宣伝部マネージャーという肩書きで、主にWebサイトを担当しているとのこと。

 イベント開始後は、まず名人のプロフィール紹介が行われた。1986年に発売された「高橋名人の冒険島」100万本突破の歴史が語られた際には、名人のナス嫌い話が登場。これに対して名人は「それほど嫌いなわけじゃない。食べろと言われれば食べられますよ。嫌いなものがなかったんだけど、(強いて)一番嫌いだと言えるのはナスかな、と。(ガラスを引っかいたような)音が苦手なんですよ。」と答えていた。

photo

 その後は、高橋名人と毛利名人が「スターソルジャー」で戦う伝説の映画「GAME KING 高橋名人vs.毛利名人 激突!大決戦」の特別上映が行われた。「私の恥ずかしい一部を見てください」という名人の一言で上映がスタートしたが、前半の16連射でスイカを叩き割る特訓シーンは置いておくとしても、プレイシーンでは「力の高橋」と呼ばれていたその実力を見ることができた。

 ちなみに映画での対決方法は、制限時間を設けての「スターソルジャー」5本勝負。自機が1回やられた時点でリタイアという厳しい勝負ながら、両名人とも一度もやられることのない、熱い勝負が描かれていた。

 なお、この伝説の大一番に関して、名人の口から衝撃の事実が語られている。というのも、勝負のシーンはノンフィクションなのだが、まだ発売前であったため、練習用ROMを渡されたのが収録3日前だったとのこと。つまり両名人とも、わずか3日間だけであれだけのプレイをしていたということだ。

 しかも高橋名人の代名詞とも言える「16連射」にも驚きの事実が隠されていた。「GAME KING」を見たことのある人ならば気づいているかもしれないが、映画での高橋名人は一度だけ17連射を記録している。これに関しては、16連射から17連射にしたほうが良いのではないか、といった声もあったらしい。

 だが、17連射が出たのは本当にこの時だけで、何より16がコンピュータ的(16進数のこと)であったことから、名人自らが16連射のままにしたとのこと。

 ちなみに16連射に関しては、「(16連射に)もってくまでに1週間ぐらい必要。TV撮影などでしばらくプレイしない日が続くと14、15連射になってしまう。その後に16連射に戻そうとしても、感覚が戻ってきた時にはまた撮影が入るから、すぐに下がってしまう。」と、維持することの難しさが語られた。

 「GAME KING」上映後、イベントは「なつゲー」に収録されている「スターソルジャー」を使っての「プチキャラバン」へと移る。こちらは5分間のスコアアタックを2回に分けて行うというもので、それぞれの上位3人に、高橋名人の直筆サイン色紙とネットキャッシュがプレゼントされた。

photo イベントには女性の参加者もおり、名人が幅広い層に支持されていることを改めて知ることができた
photo 色紙にサインをする名人。なお、イベント終了後には個別にサインにも応じていた
photo 直筆サインを手に入れた入賞者。中には兵庫県から来たという人も!

 なお、イベントの最中には2005年が高橋名人となって20周年であることが明らかにされ、ライブや第1回キャラバンの開催場所となった鹿児島から、最後の大阪までトークショーを開くという計画があることが発表された。

 他にも「スターソルジャー」が別のハードでリリースされる予定で、「まだどこにも発表されていないので、あまり喋ってしまうと怒られる。あと2、3か月待ってください」としながらも、プレイステーション2やニンテンドーゲームキューブで発売されたものと違い、オート連射機能が搭載されていることが明らかにされている。

 そしてイベントの最後に高橋名人は、「『なつゲー』というか、昔のゲームだからこそ面白いと思っている。今のゲームも綺麗だけど、綺麗なグラフィックを全部取ってやると昔のゲームが必ず奥に潜んでいたりする。そういう意味では、遊んで楽しいのは昔のゲームだと思う。だからこそ、こういったイベントに参加してくれること自体が嬉しい。」とコメント。

 その場にいた人にとっても最高の言葉であったが、今でもその言動のひとつひとつに憧れと喜びを抱かせてくれる、高橋名人はいつまでも変わらないことを再認識できたイベントだった。

(C)2005 NTT Communications


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」