“神さま”になったITmedia（2/2 ページ）

[作倉瑞歩，ITmedia]

ケータイのような文字入力方法

　神さまプレイでも、ネットで冒険でも、大事になるのは一緒にプレイしているユーザーとのコミュニケーション。ホームランドでは、クエスターなら「いう」、神さまなら「けいじ」や「みみうち」を選ぶと、ひらがなのリストが表示されるので、そこから選んで文字を入力していくことで、周りのクエスターや神さまと話すことができる。

　ところでこの「文字入力」の仕組みがおもしろい。50音の「あ行」「か行」など、最初のひらがなが表示されており、それを選ぶと、続いて文字が表示される仕組みだ。携帯電話などの入力方法と似ている。

文字入力はこんなシステム

　これは正直言うと、文字入力としては不便なシステムだ。キーボードと一体になったコントローラーもあるのに、それを使わせてくれればと思ったのだが、チュンソフトによれば「プレイする方の多くがキーボードを入手されるとは限りませんし、キーボードに不慣れな方もいると思います。キーボードを持っている人と、持っていない人で入力の早さに差ができてしまうので採用しませんでした」とのこと。やはり、神さまの元では平等でなければいけないのだ。

　確かに、ひらがなの一文字一文字を選びながら入力していくのは大変なのだが、携帯電話の「予測変換機能」のような仕組みも持っている。「ありがとう」と以前に入力したことがあれば、「あ」を選んだ後、入力画面の右端に「り」が表示されるなど、ユーザビリティは考えられているので、使いこなしていくとそれほど不自由は感じないと思う。

テストディスクでもかなり遊べた「ネットで冒険」

　ところで、プレイした人なら分かると思うのだが、テストディスクに収録されていたマップは、ひとりで冒険の何倍ものエリアが、ネットで冒険でプレイ可能だった。かなり楽しめたので「これは本当にβ版なの？」と錯覚してしまうくらいだった。もちろん、ある程度の広さがないとテストにならないので、当然といえば当然なのだが。

　もちろん、製品版ではほかの地図にもエリアが広がっていく。こうなってくると、いったいどれくらいの広さがあるのか想像も付かないが、返って期待も高まるというものだろう。実を言うと、筆者はずーっと神さまプレイに専念していたので、ほとんどネットで冒険をプレイしていない。製品版ではじっくりとネットで冒険を楽しんでみたいものだ。

　ところでここで1つ情報を。テストディスクでは、家庭で使っているルータに、ゲームキューブを2台つなげて、1台を神さまプレイにして、もう1台でそのホームランドに入る、ということができなかった。製品版ではルータの種類にもよるが、ある程度これが可能になっているとのことなので、楽しみ方も広がりそうだ。

　ITmedia Gamesでは、製品化された後も「神さまプレイ」を継続する予定だ。テストディスクでの「あいてぃめでぃあ」ホームランドに来てくれた読者の方々、ありがとうございました。今度は製品版でお会いしましょう。

(C)2005 CHUNSOFT