鳥山キャラに惹かれ、重松シナリオに泣く――「ブルードラゴン」と「ロストオデッセイ」で挑む坂口氏:次世代Xboxプレビュー(2/2 ページ)
1000年生きる、死ねない男のストーリー――「ロストオデッセイ」
もう1つの「ロストオデッセイ」について、坂口氏は「こちらは1000年を生きる、死ねない男の物語。何回も家族を持ったし、恋もしたし、死に別れもしたしという、どちらかというと悟ったような、心が渇いたようなキャラクターが主人公。成長物語であるRPGにはふさわしくない設定の主人公なのだが、これを生かして、今までにない要素を盛り込む“実験的”な作品となっている」と話す。
1000年分の思い出を主人公は持っているわけだが、その歴史上の派手な事件を紹介するのではなく、家族の些細な日常の話が展開する。エンディングに向かうと、ほっとさせられたり、ほろっとした涙が流れるような感動を、カイムの1000年の思い出として入れたいと考え、重松氏にシナリオをお願いしたそうだ。
重松氏は「自分の作品は普段、“本”という形で読む。このときには泣いたりはしないのだが、坂口さんの事務所でゲーム用に演出された自分の作品を見たとき、不覚にも涙ぐんだ」そうだ。
「文章を大事にしてほしいと思いながら坂口さんと仕事をしたが、大事にしてもらった上に、文章を超えた深みや感動を与えてもらったと思っている。自分自身の作品の可能性を探りながらやっていきたい」(重松氏)
キャラクターデザインを担当した井上雄彦氏も登場。「実はRPGを全くやったことがない。もちろんファイナルファンタジーもドラクエも……」という衝撃発言から挨拶を始めつつ、「ゲームの仕事をやる機会はないと思っていたのだが、坂口さんから『人間を描きたい』と言われると共に、重松さんがシナリオに加わると言うことで、熟慮の末担当することにした」と語る。
井上氏は、マンガをアナログ的に描こうと考えているそうで、「バガボンド」もGペンではなく筆で描いているとのこと。「この方向性はゲームとはミスマッチのように思えたのだが、逆にそれがいい方向に作用することを期待している」(井上氏)
そして再びの登場となった植松氏は「音楽を作る上で、プロジェクトごとにキーワードを決めている。ブルードラゴンは“ポップ”を意識しているが、ロストオデッセイは“ドラマティック”。それ以外にもジャズボーカルのようなものを入れようかと話していたり、これまでやったことがないことに挑戦していきたい」と抱負を述べた。
なお、ロストオデッセイの開発を担当するフィールプラスは、このプロジェクトのために立ち上げた会社。プロデューサーの川井氏は、FF7〜9で坂口氏と一緒に仕事をしていたそうで、川井氏と坂口氏が、マイクロソフトの丸山氏に会ったのがきっかけで、このプロジェクトが始まったとのことだ。
ブルードラゴンとロストオデッセイ、方向性はそれぞれ異なるが、どちらも非常に興味をそそるタイトルであることは間違いない。今後提供される情報に注目していきたい。
関連記事
- 坂口博信氏、水口和也氏、両者の開発タイトルの正式名称が明らかに――次世代Xboxプレビュー
- マイクロソフト、次世代機「Xbox 360」を正式発表
- Xbox 360で“HD時代”のマーケットリーダーに――ロビー・バックは語る
ついにベールを脱いだ「Xbox 360」。Xbox 360の目指すもの、そしてマーケティング戦略について、チーフXboxオフィサーであるロビー・バック氏に語ってもらった。 - 私が夢に見たマシンがついに登場する――J・アラードが情熱を注ぐ「Xbox 360」とは
MicrosoftのチーフXNAアーキテクトであり、Xbox 360のハードウェアを統括するJ・アラード氏。彼がXbox 360についてひとたび語り出すと、その熱を帯びた言葉に、こちらの感情が吸い込まれていくかのような錯覚を覚える。“Xboxのエバンジェリスト”にXbox 360について聞いた。 - 日本市場をターゲットに見据えたタイトルでトップを取る――ピーター・ムーア
Xboxのマーケティングとコンテンツの総責任者であり、Microsoftのバイスプレジデントであるピーター・ムーア氏。彼はこの2年間、これまで犯した失敗からどのように復活できるのか学び、考えてきたという。Xbox 360ではどのようなタイトルで日本市場を攻めるのだろうか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
イオンモールで販売「シフォンケーキ」にカビ発生、5000個回収へ “下痢”の報告で調査中……出店企業が謝罪
-
業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
-
“スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
-
秋元康、AKB48卒業の柏木由紀に送った手紙が物議 “冒頭の一文”に「昭和丸出し」「嫌すぎる」
-
IKEAの新作カーテンが「家中これにしたい」ほどすてき!→どうやって付けているの? 垢抜けインテリア術に視線集中「すっごいかわいい」「色味が最高」
-
500円玉が1つ入る「桔梗のお花ケース」が100万件表示超え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「お小遣いあげるときに便利」「美しい〜!」
-
【今日の計算】「500×99」を計算せよ
-
「これは変態だ」 職人が“鉄の塊”から作った「はぐれメタル」がガチすぎる 狂気の手作業に驚き「いかれてるw」
-
「そっち使うの?!」「これは天才」 さびだらけの鉄くぎをぐつぐつ煮込むと……? DIYに役立つ“まさかの使い道”が200万再生
-
2歳娘、自分のバースデーフォトをセルフタイマーで…… プロ顔負けの仕上がりに「すごーーーーーーー!!」「天才すぎます」と称賛の声
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
- 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
- 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
- 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
- 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
- スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
- 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評