「マーセナリーズ」を製作したPandemic Studiosってどんなとこ?

「かの国」というセンセーショナルなシチュエーションだけでなく、重厚な作りが話題になり、完売しているお店も多いマーセナリーズ(ルーカスアーツ・国内発売元:エレクトロニック・アーツ)。これを作ったのが軍事系ゲームに明るいPandemic Studios。今回はこの会社のタイトルをチェックしてみたい。

» 2005年06月14日 13時55分 公開
[岩井省吾,ITmedia]

 ITmedia Gamesでも評価が高い「マーセナリーズ」が人気だ。『かの国で勃発した核クーデターを収束させるために、一匹狼の傭兵が無法地帯と化した朝鮮半島で破壊の限りを尽くす』という、タイムリーでキャッチーなゲームストーリーだけでなく、自由度の高いオープンワールドや兵器の描かれ方など、ゲーム内容やディティールも優れていて、アメリカだけでなく日本でも人気を博した。

ゲームの自由度の高さも評価の高い本作。原題サブタイトルの「Playground of Destraction」もうなずける話だ

 で、このゲームを開発したのがロサンゼルスにあるPandemic Studios。この会社は「Army Man RTS」(3DO社発売・邦題:突撃!アーミーマン)や「DarkReign 2」などのリアルタイムシミュレーションなどの開発元として知られており、最近では米国陸軍のシミュレータ制作なども行っている。そんなわけで、E3でも発表された同社のタイトルに注目してみたい。

世界で一番売れたスターウォーズタイトルの続編が!

Star Wars BattleFront II(LucasArts)

 去年のスターウォーズ旧トリロジーのDVD発売に合わせてリリースされたスターウォーズ・バトルフロント。実はこのタイトル、ルーカスアーツのスターウォーズゲームの中で一番売れたタイトルだそうだ。そして、そんなビッグタイトルの続編が満を持して登場!

 スターウォーズ・バトルフロントはスターウォーズの世界で反乱軍・共和国軍のジェダイ側と帝国軍・通商連合軍のシス側に分かれて多対多のバトルを繰り広げるという、いわばスターウォーズ版バトルフロントという趣のゲーム。

 だが、前作ではゲームのシステムの確立を優先するためか、シングルモードでのストーリー性が弱かったりと言った意見も多かった。そこで、今回はそれらの欠点を排除する形でゲーム制作が進められたという。

 もっとも大きく変わった点はジェダイの仕様だ。前作ではNPCとしてゲーム中に登場し、プレイヤーの畏怖の対象となっていただけだったが、本作ではゲーム中に特定の条件をクリアすることでジェダイを「アンロック」することができ、強力なジェダイパワーを使って敵を一網打尽にすることができるのだ。これは1人用だけでなく、マルチプレイヤーモードでも可能だ。

マルチプレイヤーモードではどのプレイヤーがジェダイを操作できるかをハンディキャップのように決めることが出来るようになるらしい

 また、前作でも地上の乗物を操縦することはできたが、本作ではXウイングやタイファイターなどの宇宙船にも搭乗可能。宇宙戦も体験できる。もちろん、宇宙船に乗って敵の戦艦に向かい、内部から破壊するといった芸当も可能なのも凄いことだ。あらゆるスターウォーズのシチュエーションが再現可能なゲームとして期待が持てる1作だ。

 他にも、エピソード3で登場する新キャラクターや新マップの追加など、ファン向けの要素も忘れてはいない。発売は秋の予定。PC/PS2/Xboxで発売される。日本での発売も前向きに検討されそうだ。

ファン待望の宇宙戦を搭載。スターウォーズ全6作+αの主な戦闘がこの1本で楽しめる? ファン必携のタイトルになるのは間違いない

米国陸軍監修のシミュレータに続編登場「Full Spectrum Warrior :Ten Hammers」

 Pandemicが米国陸軍から依頼を受けて作成された軍事シミュレータをゲーム機やPCでリリースしたタイトルが「フルスペクトラムウォーリアー」だ。日本ではXbox版がマイクロソフトから、PC版がキッズステーションから発売されて人気を博している。

 ゲームは一見するとサードパーソンビューのスカッドベースシューティングに見えるが、実はリアルタイムストラテジー。移動場所を指示してカーソルを移動することで、部隊が動くというシステムを採用している。部隊は1チーム4名の2チーム構成で計8名。できるだけ負傷させないように(死んだら即時でゲームオーバーになる厳しさも持つ)任務を遂行するのがポイントだ。

市街戦のため、敵はどこに潜み、どこからやってくるかわからない。チームの連携がカギ

 さて、本作「Ten Hammers」では、常に4名1チームだった部隊を2名2チームに分けることが出来、最大4チームでの作戦行動が可能になった。攻撃力は手薄になるが、戦略は大きく拡がることになる。

 また、前作では協力プレイモードのみの実装となったマルチプレイモードが、本作では待望の対戦モードを搭載することになった。いかに敵の裏をかいて進軍するかがポイントとなりそうだ。

 発売元はTHQ。これも秋ごろ発売予定で、PC/PS2/Xboxでのリリースを予定している。

戦車などのユニット操縦やスナイパーなどのユニットも増え、戦略性はさらに増している。多国籍軍との共同作戦もあるとのことだ

エイリアンとなり地球を制圧せよ! Destroy All Humans!

 最後の1作品はちょっと毛色が変わったゲームだが、実はTHQのこの夏イチオシのオープンワールドアクション。プレイヤーはFuron Empireの尖兵エイリアン「Crypto」となって、地球を侵略するのが目的という、かなり変わったゲーム。

 Cryptoは念動力を使ってオブジェクトを動かしたり、人間の頭をスキャナーズ(わぁ、懐かしい)のように破裂させることができる。頭を破裂させると登場するDNAを集めることがゲームの主な目的となる。中には「Anal Probe」なんていうとんでもない武器を使ったり、UFOを操縦して街を大破壊するミッションも用意されている。

60年代のベタな宇宙人襲来映画をモチーフとした世界観(MIBも登場する)はアメリカで人気になりそう

 ちょっと今までのPandemic作品と毛色が違うのは、本作がオーストラリア・ブリスベンの開発スタジオで作られていることが大きいだろう。発売は6月末予定とまもなく。PS2とXboxでリリースされる。

LucasArts and the LucasArts logo are trademarks of Lucasfilm Ltd. Pandemic and the Pandemic logo are registered trademarks and/or trademarks of Pandemic Studios, LLC in the United States and/or other countries, respectively. (C)2005 LucasArts Entertainment Company Ltd. and Pandemic Studios, LLC & TM as indicated. All rights reserved.
LucasArts and the LucasArts logo are registered trademarks of Lucasfilm Ltd. (C)2005 Lucasfilm Entertainment Company Ltd. or Lucasfilm Ltd. & (R)or TM as indicated. All rights reserved.
(C) 2004 Pandemic Studios, LLC. All Rights Reserved. Pandemic and the Pandemic logo are trademarks and/or registered trademarks of Pandemic Studios, LLC and are reproduced under license only. THQ and the THQ logo are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All rights reserved. Distributed in Japan by Kids Station Inc. All other trademarks, logos and copyrights are the property of their respective owners.
(C)2005 THQ Inc.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」