MMORPG「リネージュ」のサーバー対抗PvPイベント開催（2/2 ページ）

[麻生ちはや，ITmedia]

意外とアッサリ？　優勝争いは「リゲル」対「アークトゥルス」

　いよいよ100万円の行方が決まる「Quest Battle」が始まったのは4時半近くだが、参加者は疲れも見せず打ち合わせを熱心に行っていた。

　Quest BattleはPvPではなく、4部屋で構成されるマップ上に出現するモンスターをいち早く倒し、最後の部屋でガーディアンタワーを先に破壊したほうが優勝者となる。これまでの試合には、開始10秒前まで支援魔法を準備する「エンチャントタイム」を設けていたが、Quest Battleはマップ移動と同時にレースが始まるルールだ。

　PvPで生き残るようなプレーヤー達だけあり、差が生まれないまま出現するモンスターを瞬殺。ほとんど同時に4部屋目のモンスターを倒したが、わずかな差でリゲルが5部屋目を開け、タワーを破壊して優勝となった。

　手に汗握る優勝争いではあったが、PvPイベントでありながら最後がスピード勝負の、しかも対モンスターというのはちょっとだけ拍子抜けしてしまった。Honor Matchがプレーヤー同士の駆け引きで熱く盛り上がっただけに、やはり決勝戦もできればPvPでしめてほしいところだ。

アークトゥルス対リゲルの戦いはしきられた小さな部屋にわいたモンスターを、いかに早く倒し次の部屋に進むかを競うもの。手前が負けてしまったアークトゥルス、奥がリゲルチームだ

優勝賞金100万円の行方は？

　全サーバの頂点にたった「リゲル」のメンバー10人は、始終ニコニコしっぱなしであっただが、他のチームと同様にお互い今日が初顔合わせのはず。しかし話を聞いてみると、どうやら10人中4人が同じクラン所属のようだ。普段からプレイスタイルや癖を熟知している仲間が多かったことが、今回勝ち抜けた理由かもしれない。

　賞金の授与とリネージュガールとの記念撮影が行われ、リネージュトーナメント

BattleGPのメインは終了した。

　ちなみに賞金の使い道を聞いてみたところ

• 貯金します
• 自分の所属クランに奢ります
• 今日一緒に戦ったメンバーにこの後全額奢ります！

　とのこと。トーナメント中にはやたらとプレーヤーから「焼肉　焼肉」というチャットが見られたので、この後は秋葉原近辺の焼肉屋に向かったのかもしれない。

　この後GPには出場しなかった一般観戦者による「Time Attack」とリネージュガールとの写真撮影会があり、こちらもかなり盛り上がっていた。

　Time Attackはリネージュゲーム内でできる「アルティメットバトル」と全く同じルール。闘技場にログインした30人は全員仲間であり、次々大量にわくモンスターとボスを制限時間内に倒せればプレーヤーの勝利となる。残念ながらボスが出現したところで残り20秒を切り負けてしまったが、参加者は楽しめたようで満足げな様子であった。

大喜びのリゲルサーバ代表者たち。この後すぐに各自が携帯で友達へ優勝の報告を行う姿が印象的

最前列中央で目録を抱えているのが、自然に10人のリーダー格となっていたリゲルサーバ「踊るナンパ亭」クランのプリンス。ゲーム中の興奮する姿からは想像も付かないほどしっかりとした受け答えで、「全員の協力でいい終わり方をできた」とコメントをくれた

30名が参加したタイムアタックは、5段階で強力なモンスターがわくイベント。ボスの「デスナイト」と「ゾンビロード」まで辿り着いた直後に時間切れで残念

お待ちかね？　のリネージュガール記念撮影。希望者は先着10名でポラロイド撮影の無料サービスが受けられた。笑顔もちょっとお疲れ気味なお2人

　会場を見て感じられたのは、2001年に第1サーバがオープンして以来4年目を迎えるタイトルだけあり、割と年齢層が高めで古参プレーヤーが多かったことと、女性率が高いこと。初めてリネージュに出会った時は高校生でした……などと照れながらコメントしてくれる社会人もの姿も。

　女の子も話を聞いてみればほとんどが、攻城戦をメインとする戦争クラン所属だったり、ヘビープレーヤーばかりのようだ。失礼ながら、ゲームイベントではあまり見られない、カワイイ女の子が多いことに驚いてしまった。

　今回の参加者数は約160名。エヌ・シー・ジャパンとしては最近リネージュには大規模なパッチもなく、話題性に乏しかっただけに、このイベントがプレーヤーによい刺激をもたらしてくれればと考えていたようだが、大成功に終ったと言えよう。