向谷実氏が実演を交えつつ熱く語る――「Train Simulator 京成・都営浅草・京急線」イベントリポート:東京ゲームショウ2005――タイトーブース
8月25日に発売された「Train Simulator 京成・都営浅草・京急線」のプロデューサーである向谷実氏によるステージイベントがタイトーブースの特設ステージで開催。ゲーム内容が向谷氏によって詳細に解説された。
「Train Simulator」シリーズは、タイトーの「電車でGO!」シリーズと並ぶ、列車運転シミュレーションの人気タイトルだ。そのTrain Simulatorシリーズの最新作で、8月25日に発売されたばかりである「Train Simulator 京成・都営浅草・京急線」(TS 京成・都営浅草・京急線)の内容を、プロデューサーである向谷実氏自らが詳細に解説するというイベントが、東京ゲームショウ2005のタイトーブース特設ステージで開催された。
ステージに登場した向谷氏は、「1995年にTrain Simulatorの1作目を出したので、今年が10周年になります。そこで、これまでに出した路線で運転できる距離を全部足してみたんですけど、1632.2kmも運転できるんですよ。これは、私のバンドの名前と同じ寝台特急カシオペアの片道分の距離でもおつりが来る、そんな感じだと思います。」と、向谷氏らしいコメントで始まったこのイベント。もちろんステージ上は向谷氏ただ一人で、まさにオンステージといった様相だ。
このTrain Simulator 京成・都営浅草・京急線は、8月25日に発売された、シリーズ28作目、プレイステーション 2用としては5作目となる。本作の制作で苦労した部分は、3つの異なる鉄道会社を通してプレイできるようにする、という点だったそうだ。普通であればかなり難しい調整が必要となると思うが、過去の作品からつきあいのあった京浜急行が協力して他の鉄道会社にアプローチしてくれたことで、3つの会社の路線をすべて通してプレイできるようになったそうだ。
そして、それに絡むことだが、Train Simulatorシリーズは実写映像を利用していることはおなじみだが、もちろん本作でも実写が使われている。しかし、3つの異なる鉄道会社の路線を通して実写の風景を撮影することはできないので、それぞれの会社分を別々に撮影しなければならない。そのあたりの調整が大変だったといったエピソードが語られた。
他にも、様々な努力があったそうだが、その甲斐あって本作は、在来線を題材としたシリーズの中で最長の運転距離、最大の車両数、とてつもなく多いダイヤを用意できているそうだ。とにかく、鉄道ファンにとって、これ以上ない非常に魅力のあるタイトルになっているわけだ。
開発上の苦労話に続き、ゲーム解説では、本作で用意された練習モードの「ブレーキ練習」や、電車の運転方法のコツ、運転できる鉄道会社や車両の増やし方、京成スカイライナーを利用した実際のゲームプレイなどを、向谷氏自らがプレイしながら細かく解説された。そしてここでも、運転台の各種メーターの針の動き、運転中に聞こえてくる走行音、信号機の光り方、低速走行時での実写映像のなめらかさなど、制作上こだわった部分の説明が行われた。「プロの運転手に見てもらってお墨付きをもらえるクオリティ」、そこを目指して細かな部分までこだわっているそうだ。
そして、このイベントの最後に向谷氏から大きな発表があった。それは、このTrain Simulatorの技術が、業務用の運転シミュレータに採用されることになった、というものだ。ハイビジョンクオリティで撮影した映像を利用し、Train Simulatorの技術を使って、実際の鉄道会社が利用する教育用の運転シミュレータを制作することになったそうだ。
業務用のシミュレータ技術がゲームに応用されるというのはよくあるが、その逆のパターンはそう多いことではなく、これは快挙といってもいいだろう。まさに、Train Simulatorシリーズが鉄道会社や実際の電車の運転手の人からも認知され、認められていることの証でもあるだろう。向谷氏は、「業務用シミュレータ制作で得た知識や経験を、次世代のゲーム開発にも生かしていきたい」と語っていたので、ファンは次世代機向けのTrain Simulatorシリーズに大いに期待しよう。
関連記事
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
-
「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
-
もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
-
「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
-
異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
-
「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
-
「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
-
築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
-
【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
-
辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」