日本のレースゲームで育ったイギリス人がやってきた！　バーンアウトシリーズ開発者が語る“激突”のススメ（2/3 ページ）

» 2005年10月18日 18時02分公開

[岩井省吾，ITmedia]

やられたらやり返せ！　リベンジテイクダウンとクラッシュブレイカー

　バーンアウトリベンジのゲームルールは大きく4つに分かれる。１つは先ほど説明したトラフィックアタック、2つ目がライバルカーを撃破していく「ロードレイジ」、3つめが「レース」系。これはさらに「レース（6台でレース）」「エリミネーター（30秒ごとに最下位がゲームオーバーになるルール）」「グラッジマッチ（1on1のガチ勝負・前作でのフェイスオフにあたる）」「バーニングラップ（ライバル車なしのタイムアタック……ただし一般車は登場する）」に細分化される。これらに加え「クラッシュモード」がある。クラッシュモードは後述するので、ここではレースモード、ロードレイジモードでの特徴であるライバル車のテイクダウンについて説明しよう。

　先にも書いたが、自車はライバル車に当たってもクラッシュにならない。それを利用して、ライバル車を壁や一般車にぶつけることができるとテイクダウン。逆に、ライバルにぶつけられ、テイクダウンされてしまうといわゆる「マジやられた！」状態となる。本作ではここからの復活がポイントとなるのだ。

　ライバル車にクラッシュさせられた時点でそのライバル車に「リベンジターゲット」が設定される。そして、リベンジターゲットをテイクダウンさせるとハイスコアが獲得できるのだ。

マジやられた！　テイクダウンを誘発したライバル車はリベンジターゲットに。こうなると、やり返したいのが心情

見事リベンジ成功！　ちなみに、テイクダウン時のカメラワークも大きく変わったという

　そして、テイクダウンされてもR1ボタンを押すことで「インパクトタイム」が発動し、自車の軌道を修正させてライバル車に激突するハイテク・アフタータッチを狙うことができる……のだが、慣れないと狙うのはかなり難しい。そこで、今回は「クラッシュブレイカー」、要は自爆が可能になっている。

　ゲームモードでクラッシュブレイカーの可能なモードを選ぶとクラッシュ時にR2ボタンを押すと自爆し、周辺の車を巻き込むことができる。ライバル車を巻き込めば当然テイクダウンとなり、失ったブーストゲージのリカバリーが可能だ。なお、車のデータにはスピードやハンドリングといった走行性能に加え、「クラッシュブレイカーレベル」が設定されている。このクラッシュブレイカーレベルが高いと自爆時の威力が高くなるという仕組みだ。

クラッシュブレイカー発動！　周りの車は反動で吹っ飛ぶ！　対戦時は自爆→誘爆の応酬に！

ヒントはみんゴル!?　完全新作になったクラッシュモード

　今回のクラッシュジャンクションは前作とは内容が完全一新。なにせ、スタートダッシュがゴルフゲームのようなスウィング風（しかも頂点で押すと自爆する！）。これらを含めてコンセプトはゴルフゲームに近いものになっている。なにせ風の設定まであるのだから。

　このクラッシュモードが初公開されたのはHOT SUMMER NIGHTのときだが、そのときは「前作とはまったく別のコンセプトだったから、メディアに受け入れられるかどうかが心配だった。でも、アメリカのメディアが何度も遊んでくれたんで、これはイケる！　と確信したよ」とワード氏はうれしそうに語ってくれた。。

　ゲームルールは単純明快で、渋滞の交差点に突っ込み、一般車を破損させて被害総額を競うというもの。一定数の車を破壊するとクラッシュブレイカーを発動することができ、この状態でもインパクトタイムを発動させることができる。つまり、多くの車を巻き込んで、クラッシュブレイカーで移動し、さらに多くの車をクラッシュさせるのが本作のクラッシュモードでのセオリーになる。

　また、本作では「ターゲットカー」が設定されていて、これを破壊すると高得点が得られる。また、リトライ（やり直し）が頻繁に行われるこのモード、本作ではリトライに関する見直しが図られ、ロードなしでリトライができるようになった。

クラッシュブレイカー発動。ちょっと小さいが、左には実在するハンバーガー屋の看板が見える。そう、今回はスポンサーがついたのだ。ゲームが進むと、スポンサーロゴの付いた車も登場する。もちろん「ロゴのついた車も大破・爆破されることはスポンサーは了承済み」とのこと。次回作ではITmediaのロゴを入れよう、という話が一瞬だけ出たが……!?

多種多彩なオリジナルカーの中にはEAロゴ入りのレースカーや、次回作「BLACK」のロゴ、クライテリオンのマスコット・スキッド（犬）がペイントされた車、果てはマッデンNFLバンまで登場する（マッデンNFLは海外版のみ。残念）。「リッジレーサーの車みたいに自社のゲームのロゴを入れた車を出したかったんだ」、とのこと

　なお、バーンアウトリベンジは国内仕様のオリジナルコンテンツ「激突部」を展開中。現在予約購入すると特製Ｔシャツがもらえるそうなので、急いで予約だ！