「悪魔城ドラキュラ 〜闇の呪印〜」キーマン3人を迎えての発売記念トークショウが開催
プレイステーション 2用ソフト「悪魔城ドラキュラ 〜闇の呪印〜」の発売を記念して、プロデューサーのIGA氏、サウンドクリエーターの山根ミチルさん、キャラクターデザイナーの小島文美さんを迎えてのトークショウイベントが開催された。
本日発売となったプレイステーション 2用ソフト「悪魔城ドラキュラ 〜闇の呪印〜」を記念して、東京・秋葉原にあるソフマップ秋葉原本店にて、プロデューサーのIGA氏、サウンドクリエーターの山根ミチルさん、キャラクターデザイナーの小島文美さんの3人を迎えてのトークショウイベントが開催された。
まずはIGA氏が「『悪魔城ドラキュラ』は1986年にコナミから発売され、約20年続いている息の長いタイトルです。今回の『悪魔城ドラキュラ 〜闇の呪印〜』はPS 2での2本目のタイトルとなっており、3Dアクションゲームになっています。今までと違うのは“イノセントデビル”と呼ばれる、自分だけに従う悪魔を使役して、ゲームが進められるようになった点などが挙がります」と本作の簡単な説明を行う。
トークショウ自体は、3人に質問が投げかけられ、それに○と×が描かれた札で答える、という形で進行する。最初に質問に答えた山根さんは、楽曲を制作する際のコツとして「まずはIGAさんのシナリオを読んで、文美さんのイラストを見せていただき、それからゲーム画面も見て、迷った時はチームの人たちと相談しながら、イメージを膨らませるようにしています」とコメント。
また、本作の楽曲についてはIGA氏も「非常にすばらしいです。僕のほうからは“口ずさめる曲”という要望を出していたのですが、それがしっかりと実現されています。僕は才能のある人にはお任せしてしまうので、基本的にはすべてOKなんです。どうしても納得いかない部分があった時だけは直してもらいますけど」と語るなど、山根さんを信頼している様子がうかがえた。
次に質問に答えたのは小島さん。小島さんが描くキャラクターには、その人物の背景をうかがうことができるが、この辺りには気を使っているのか? との質問には「いただいた資料を始め、シナリオにあるセリフや言葉遣いなどから、“このキャラクターならこうだ”と自分で考え、周りから見てもそう思ってもらえるように描いています」と語ってくれた。
また、公式サイトの制作者コメントで話題になっているキャラクター「アイザック」の際どい衣装について質問を振られると、「その件に関してはIGAさんが答えてくれます」とコメント。振られたIGA氏は「アイザックの設定を考えている時に、イッちゃってる感じのキャラクターにしようということになりまして……主人公はゲーム中では後ろ姿が多いので、服の後ろにシンボリックなマークを入れているのですが、アイザックは上半身裸で、直接入れ墨で同じマークを彫ってしまおうと。ですから、小島さんの名誉のために言っておくと、決して彼女が考えた設定なのではなく、僕が考えたものなんです」と語ってくれた。
3番目に質問に答えたIGA氏は「発売を迎えたにもかかわらず安心できない」と語る。その理由としては「1本終わるとすぐ次が待っているからです(笑)。チームのみんなは1本終わると1カ月くらい旅行に出かけたりするんですが、僕は置いてきぼり」と寂しそうにコメント。
長らく続いているシリーズだけに、苦労も多そうなIGA氏。しかし、一番大変なのは自分だと思っている? との質問には「そんなことはないですよ。現場のみんなは徹夜で仕事をしてますけど、プロデューサーは昼間にきっちりと仕事が入っているだけなので。そういう意味では(何日も徹夜する)チームのみんなのほうが大変だと思います」といったように、現場出身のIGA氏らしいコメントを聞くことができた。
その後、イベントは3人のサイン入り色紙をかけたジャンケン大会が行われ、最後には「皆さんと直接お会いして、シリーズへの熱い思いをいただき、また次の作品へのエネルギーになりました。今後ともよろしくお願いします」(IGA氏)、「皆さんに直接お会いできて嬉しく思います。今後とも『悪魔城ドラキュラ』シリーズをよろしくお願いします」(山根さん)、「私もこれからゆっくりプレイしようと思っていますので、皆さんも帰ったら早速プレイしてみてください」(小島さん)との言葉が来場者に贈られ、トークショウは終了となった。
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