挑戦者現る！　+D Gamesサッカー部がゆく道場破り企画第2弾：「ウイイレ」対戦企画（2/3 ページ）

» 2005年11月30日 14時48分公開

[大戸島さんじゅうご，ITmedia]

勝利を確信？　思わぬ落とし穴に流れが変わる!?

　第1試合の勝利で流れに勢いをつけた＋D Gamesサッカー部。次の試合では、エースのダウ石川が得意とするブラジルを使用して試合に臨むので期待感が高まる。また、本来アウェーなはずなのに、ギャラリーのブーイングが小島さんや小川さんに向けられているためむしろホーム的な印象さえ受ける。風向きは完全に＋D Gamesサッカー部だ。

　ブラジルの布陣は4バックと2人のDMFで守備を固め、超攻撃的な前の4人で攻め込むという形。多少ボール支配率が低くとも、この前の4人にボールが渡りさえすれば、得点への期待が一気に高まるというのが石川ブラジルの持ち味だ。この試合でもそれがうまくはまり、小川フランスの猛攻に耐えながら迎えた前半ロスタイム、バックラインからのボールをカカがダイレクトで前に送り、それを完全フリーで受けたロナウドがそのままドリブルで持ち込みシュート。先制点をゲット！

完全にマークが外れ、フリーで抜け出したロナウドが慎重にシュートを決めて先制点をあげる

　さらに、後半が開始して間もない2分、GKを引きつけたロナウドからゴール正面で待つロナウジーニョの元にボールが引き継がれ追加点。盛り上がる＋D Gamesサッカー部に対して追い込まれたワールドサッカーキング陣。ここでもし負けてしまうと、残りの試合を連勝したとしても得失点差勝負になる状況なのだ。しかも、後半頭から投入した主力FWのコンディションが最悪なのが頭を悩ませるところ……。

　だが、流れはそう簡単に＋D Gamesサッカー部へとはいかなかった。フランスは後半10分、中盤から送られてきたボールをFWの選手が上手くコントロールし、1タッチでうまく相手DFをかわしながら抜け出してGKと1対1。これを落ち着いてゴール右隅に決めて1点差とする。まだ、まだ1点リードしている状況。追加点を挙げるかこのまま逃げ切ればいいのだ。しかし、＋D Gamesサッカー部にとっての悲劇は後半27分に待っていた。

追加点を決めるロナウジーニョ。後半開始早々にみせたこの得点はブラジルの強さが発揮された瞬間だ

小川フランスに1点を返される。このFWの選手がボールを受ける際にそのトラップでチェックに入ったブラジル選手を振りきり、ドリブルで持ち込んでシュートを決めた。最後はGKのファインセーブを期待したがかなわず

　ペナルティエリア付近でボールを受けたフランスの選手は、そのままゴール前までドリブルで持ち込みシュート……キャンセル！　このフェイントに対して、プレスに行っていたエメルソンが思わず足をかけてしまう。当然、審判はPKの判定。ブラジルの選手達はこれに猛抗議、我々＋D Gamesサッカー部もモニターに向かって猛抗議するが判定が覆るわけもなく、このPKによって同点にされてしまった。試合はそのまま引き分けで終わり、＋D Gamesサッカー部有利には変わらないが、何か嫌な空気があたりに立ちこめ始めていた。