新しいのに懐かしい――名作はいつだって思い出スパイラル「バブルボブルDS」レビュー(2/3 ページ)

» 2005年11月30日 19時34分 公開
[立花裕壱,ITmedia]

新しくアレンジされたルール

 ルールにもいくつか変更点がある。まず、プレーヤーキャラクターのライフが1機=ハート3個というシステムになったこと。初代では、ワンミスすると1機失い、せっかく高い場所に登っても、スタート位置からやり直しになったものだが、今回は3個ハートがあるので、1個犠牲にして強引に敵のまっただ中へ突っ込む作戦も取れる。ただし、ダメージ後の無敵時間が少し短いので、1度やられた敵にもう一度やられてしまうハマりには気をつけたい。

 攻撃方法にも新しい技が増えている。ボタンを押し続けて、バブルンやボブルンのほっぺたを膨らませると、通常のアワよりも倍以上大きく、広い範囲の敵を包むことできる「チャージバブル」が出せるようになった。

 このチャージバブルを応用した大技が「ローリングバブル」となる。これは壁際に立って、わざと壁に向かってチャージバブルをはき出すと、アワが跳ね返り、自分が中に入って反対側へ飛んでいくというもの。

 時間にして3秒ほどだが、アワにいる間は当たっただけで敵が倒せるという強力な必殺技で、本作の目玉だ。ぞろぞろ並んでこちらに向かってくる敵をギリギリまで引きつけて、ドーンとローリングバブルで一掃する。一発ですべての敵を倒したときの快感は相当なものだ。飛んでくる「まいた」の岩や、ひでごんすの炎にもやられないので、混戦のときには重宝するだろう。

 また、ローリングバブルはスピードが速いので、遠くのアイテムを取りに行くのにも有効だ。アイテム(フード)は敵を倒すと出現し、一定時間で消えてしまうので、急いで壁の端から端へローリングバブルで飛び回り、落ちているアイテムを回収したい。チャージバブルとローリングバブルが入ったことで、よりゲーム性が高まり、ステージ攻略の方法も多彩になったと言える。

photo ほっぺたが赤くなったらチャージ完了の合図。チャージまでは結構時間がかかるので、あらかじめ準備しておかないとピンチ

ゴーストと入れ替わってクリアを目指せ

 そのほか、まったくの新要素として「ゴーストバブル」システムが導入された。流れてくる特別なアワを割ると、上下、自分のいないほうの画面にキャラクターの半透明の分身「ゴーストキャラクター」が登場し、プレーヤーと同じ動きをする。ゴーストの周りの安全を確認して、Rボタンを押して2体を入れ替えよう。

 この技は、壁やトゲに囲まれて入れない場所に行くために有効な手段だ。ゴーストの間は敵にやられることはない。あらかじめアワをチャージしておいてチェンジし、すぐにローリングバブルで敵を一掃するといった作戦もオススメ。ただ、ゴーストバブルに気を取られて、知らないうちに自分が敵にやられてしまう、という悲しい死に方を筆者は何回か経験した。上下の2画面、どちらもケアする注意力が問われるだろう。

 細かいところでは、マイクに息を吹きかけると5秒間回ってアワを上昇させる「ファン」といった仕掛けも入った。こんな感じでいろいろと変わった点も多いが、音楽が初代のアレンジということもあり、昔ながらのテイストはしっかりと残っている。初代の完成度があまりにも高く、またインパクトがあったためそれを越えるのはさすがに難しいが、安易なアレンジに留まらず、新たな挑戦を試みている点は評価できる。あえて難を言うなら送風機をタッチで切り替えるだけのボーナス面や簡単すぎるボス戦にもう少しひねりが加わっていればよかったが……。

photo ゴーストキャラクターが出現したとき、RかLボタンを押せば、その場所に行ける。攻略のために大切な存在だ
photo 息を吹きかけると回るファン。これでアワを上昇させ、それに乗って上へ登る

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