ライトなゲーマーをNDS購入に踏み切らせる、ある意味キラータイトルか?「だれでもアソビ大全」レビュー(2/4 ページ)

» 2005年12月06日 09時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

1人でアソブならとことんやり込め

 ゲームを始めると、まずNDSに登録されている自分の名前が登場。自分のマークを数あるマークの中から選ぶことができる。マークを選んだら、いざゲームスタートだ。

 トップメニューでは「ひとりであそぶ」「みんなであそぶ」「せってい」の3つの項目がある。「ひとりであそぶ」を選択すると「フリープレイ」「スタンプラリー」「チャレンジ」の3つが遊べる。フリープレイは文字通りさまざまなゲームを、メンバーやルールを自由に変えて遊ぶことができるモード。ちょっとした空き時間とか、何かの作業の気分転換などで大いに活躍するだろう。

 スタンプラリーはレベル1からレベル5までの収録ゲームを、決められた順番に次々とをクリアしていき、スタンプを集めて前に進んでいくモード。一定条件のもとスタンプを3つもらうことで次のゲームをプレイすることができる。

 進めていくとどうにも苦手なゲームとかルールがよく分からないゲームも出てくることになるがご心配なく。ゲームに負けてもスタンプは最低1つはもらえるので負け続けても先のゲームに行けるようになっている。各ゲームのルールを確認しながらプレイできるなど、とにかくいろいろなゲームに触れてもらうことがこのモードの目的だと思われるので、こういった初心者救済措置もあるのだろう。もちろんレベルが上がるほどルールの難しいゲームが登場する。めげずに進んでクリアすればいいことがあるので、ぜひともがんばってプレイしてほしい。

画像 スタンプラリー。根気さえあれば進める。未知のゲームを楽しむくらいの余裕で行こう

 チャレンジは全30問の難しい問題にチャレンジしていくモードだ。1問クリアするごとに1つの隠しマークが手に入る。ここで得たマークは、もちろんプレイヤーのマークとして設定可能。クリア条件はかなり歯応えがあるものばかりで手こずるゲームもけっこうあると思う。何度か挑戦すればクリアできるものばかりなのでスタンプラリー同様にがんばってプレイしてみよう。

画像 チャレンジ。ハードルの高い条件が目白押し。得意なゲームから手をつけてみるのがいいかも。

大勢でアソブならとことん楽しめ

 「みんなであそぶ」を選択すると、「つうしんたいせん」「プレゼントする」「みんなのせいせき」が選べる。つうしんたいせんでは好きなゲームを選んで、ルールを自由に設定し、他のNDSを持っている人やロボ(コンピュータ)と対戦できる。本作は最大8人でのプレイが可能なので大勢で楽しめることは確実だ。プレゼントするでは他のNDSにゲームを1つ配信することができる。そしてみんなのせいせきでは、今までの対戦成績を見ることができる。

 筆者は、実際に相手がいなくては始まらないこれらのモードを遊ぶにあたって、NDSを持つ知人に協力をあおった。そしてNDSを持っていない人も呼んで、なんだかんだで3人プレイを複数人でやってみたのだ。本当は4台くらいあればよかったのだが(いや、更に欲を言えば8台あったりなんかすればかなり面白かったんだろうが)、そのとき集まったNDSは3台、そして集まった人は5、6人だった。それでも本作の持つ魅力は充分に伝わる会合だった。

 筆者にその魅力が伝わったのは言うまでもないが、一緒にプレイした知人も確実にハマったのが何より驚きだった。しかもそれは「ああこれ、面白いね」などというレベルではなく「うおおおおお、何だこれ、おもしれえええええ」というテンション。NDSを持参した知人の1人は「こりゃやばいな。クリスマスあたりにうちの嫁さんにNDSプレゼントするかな。で、このソフト買ってずっと遊びたいわ」などと言うし、別のNDSを持っていない知人(普段あまりゲームはしないらしい)は「買う。NDS買う。うん。買う」と強烈なNDS購買欲に駆られていた。

 正直なところここまで食いつきがいいとは思わなかったわけだが、面白いのはゲームがほどよく単純なほうが(例えば「ばばぬき」だとか「神経衰弱」だとか「ダーツ」だとか)単純であるがゆえに盛り上がったということ。そしてそんな単純なゲームが携帯ゲーム機でワイヤレスで遊べてしまうことに、確かな感動というか心の揺さぶりが見受けられたこと。これは思わぬ収穫だった。これで筆者の周りにNDSユーザーが増えれば、さらに楽しいんじゃないの、と1人にんまりしてしまった。

 その後も本作を所持していると、誰彼構わずやらせてみたくなる衝動に駆られてしまう。とあるまったく関係ない集まりでも片隅で3人でやり出したら止まらなくなってしまい、他の人たちにほっとかれながら夢中で遊んだものだ。

 1つ重要な点は、本作に収録されたゲームの大半がルールが単純、もしくは有名である、ということだ。かつて遊んだことのあるゲームならすんなり入り込める。そしてタッチペンによる直感的な操作は思いのほかすーっと馴染むようだ。その感覚と「知人と真剣勝負をしている」という感覚がうまく作用すると、前述したような「おもしれえええ」という熱いリアクションが発生するのだと思う。

画像 単純なばばぬき。だがそれがいい!

 しかしだ。本作の意外な面白さは、ワイヤレス対戦以外のところにもあった。それが今から紹介する「チャット」である。

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