一難去ってまた一難――天下獲りの道は険しく楽しい:「信長の野望・革新」を限定プレイ(1/3 ページ)
戦国時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームの最高峰「信長の野望」シリーズ。その最新作がプレイステーション 2で発売された。ここでは、そんな本作のレビューとともに、ちょっとしたやりこみプレイもリポートしよう。シミュレーションゲームだけに相当な時間を費やしたが、やはり名作。やればやるほど面白い!
「信長の野望」シリーズといえば、日本でもっとも有名なシミュレーションゲームのひとつ。1983年の第1作目(PC)発売以後、20年以上も人気を保ち続けているロングセラーシリーズである。プレーヤーは戦国大名のひとりとなり、内政、外交、合戦などを繰り返しながら領地を拡大していき、天下統一を目指していく。その最新作がPS2ソフト「信長の野望 革新」だ。戦国時代で天下統一を目指すという作品の根幹は変わらないが、多くの新たな試みや工夫が加えられている。
ゲームモードは3種類。日本の統一を目指す「全国モード」。一地方のみの統一を目指し、短時間でお手軽に遊べる「地方モード」。“特定の拠点を制圧する”など、シナリオごとに定められた目標の達成を目指す「チャレンジモード」と、それぞれ異なる趣向で遊ぶことができる。
また、エディット機能が搭載されている点にも注目したい。「新武将作成」で自分好みの武将を1から作り出すことができるほか、既存の史実武将のデータを編集することも可能だ。某「戦国自○隊」のキャラや「三国志」キャラを作り出してもよし、パラメーターに不満がある武将を自分の理想どおりに修正してもよし。お楽しみ機能としては嬉しい限りだ。
そして、「信長の野望・革新」には3つの特徴的なシステムが存在する。ここでは、その3つに焦点をあて、本作の面白さについて迫っていきたいと思う。
1:感情揺さぶる!? 「3D 1枚マップ」と「リアルタイム制」の導入
本作最大の特徴は、なんと言っても「3D1枚マップ」だろう。過去の「信長の野望」シリーズに見られた「戦闘用マップ」や「攻城マップ」の概念がなくなり、内政も合戦もすべてが3Dの1枚マップ上で展開される。そのマップの中では、富士山や琵琶湖などの美しい風景を臨むこともできるし、町の一角で合戦が行われている様や町並みが建築されていく様も見て取れる。言い換えるなら、戦国日本の縮図が展開されているのである。
しかも、本作には「ターン制」ではく「リアルタイム制」を導入。戦争から内政まですべての事柄がリアルタイムで進行していく(コマンド選択時には時間が止まるが)。この「リアルタイム制」の導入により、突然の出来事に対する臨機応変な対応が求められ、展開もよりスピーディーになっている。
3D 1枚マップとリアルタイム制は大きな相乗効果も生んでいる。プレーヤー以外の国の変化が視覚的に見て取れるというのは、ほかの武将の存在を感じるという意味で大きな意味を持つ。自国の開発をしている画面の傍らで隣国が開発されていく様子を見かけたりすると、さまざまな感情を揺さぶられることがある。
たとえば、マップを見て回っている最中に、自国では到底かなわないほどの巨大な兵力を持つ輸送隊を見かけることがある。そんなときは、つい“くわばらくわばら”と思ってしまうし、その兵力が隣国のものだったりした場合には、もう気が気ではないわけである。“まだ兵力が整わないうちに隣国に攻め込もうか”と頭を巡らしてみたり、“こっちには攻めて来ないで”とひたすら願う日々が続くのだ。もはや、戦国大名の気持ちそのものではないだろうか。筆者個人としては、この2つのシステムの導入は、マンネリ化しつつあった「信長の野望」シリーズの新たな方向性を見つけたのではないかと思っている。
2:城下を見れば、政策がわかる。「町並内政システム」。
もうひとつの大きな特徴は「町並内政システム」だ。本作で内政をする場合、プレイヤーは自国の領土内に「畑」や「兵舎」などのさまざまな施設を建設しながら自らの国を作っていく。いわゆる街づくりシミュレーションゲームの「シムシティー」風の作りになっている。
たとえば、自国に「畑」を作ろうとした場合、本作では「畑」をいきなり作ることはできない。まずは、町の中心となる「町並」を設置しなくてはならないのだ。「町並」を作り、その周囲に「畑」などの町並みに適した施設を配置する、というのがこのシステムである。
この「町並」の効果は思いのほか大きい。上記したとおり、「町並」の周囲に配置できる施設はあらかじめ決まっているため、畑の中に商館を開いたりすることはできない。そのため、(序盤の国が小さいうちは)すべての施設をまんべんなく設置するということが難しく、必要な施設を取捨選択する必要が出てくるのだ。
この取捨選択は、国を強くするという以外にもうひとつの効果を生み出すことになる。それが、国の個性だ。金銭か兵糧か兵隊か、すべてを天秤にかけて必要なものが残っていく。騎馬が得意か水軍が得意か。畑の多い農業国もあれば、兵舎ばかりの軍事国家も出てくるというわけだ。もちろんこれらの施設の建設は、マップ上にビジュアルとして反映されるので、それぞれの国の政策を町並みから伺える点も面白い(とはいえ、やはりどの国も領土が広くなってくると、すべてを備えた国ばかりになっていくのだが……)。
3:勝ち抜くためには成長あるのみ!! 「技術革新システム」。
そして3つめの特徴は「技術革新」という概念を取り入れた点。戦国時代なら鉄砲(火縄銃)や鉄甲船、第一次世界大戦では飛行機、第二次世界大戦なら原子爆弾と、いつの時代も(良し悪しは別にして)戦争というものはさまざまな技術革新を生んできた。それを、本作でも取り入れているのである。
技術は「足軽」、「騎馬」、「弓」、「鉄砲」、「兵器」、「水軍」、「築城」、「内政」の8つの項目に設けられており、それぞれの項目に合戦や内政を有利に進めるための10の技術が用意されている。たとえば、港に建設して関船(せきふね/小早と呼ばれる通常の船よりやや強い軍船)を作りだすことができる「関船造船所」などは、「水軍」の技術を上げることで獲得できるようになる。「関船造船所」がなければ、敵国から奪うしか関船を手に入れる方法はない。そのため、水軍の技術が低いままでは、いくら強力な軍隊を率いていても水上や港での戦闘は不利なままということになる。
そのほかにも、弓隊の射程距離を伸ばす「遠矢」や、施設「水田」からの兵糧収入が年2回に増える「二期作」など、強力な技術が多数用意されている。「石垣」のようにより強力なものになると、拠点への弓・鉄砲の被害を半減させることもできる。
このように、技術革新は、武将の能力差を跳ね返すほどの威力を秘めている。現代の企業にも言えることだが、技術の遅れはお国の命運を左右するのだ。
このシステムも、実に効果的に働いている。過去のシリーズでは、兵の多さと武将の強さで、合戦の勝敗の大部分が決まってしまうところがあった。そのため、戦力の補強が単純作業になってしまう傾向も見られていた。しかし、この技術革新は、圧倒的な戦力差を覆すことを可能にした上、単純な兵力差による勝敗の決着に変化を及ぼし、合戦の新たな可能性を見出したと思う。
とはいえ、この技術革新はまだ検討の余地がありそうだ。というのも、行うためには「学舎」の建設が必要であったり、武将の能力で行動期間に差が出ることなどから、織田や武田などの強国ばかりが技術革新を進めていく。そのため、弱小国と強国との戦力差は開くばかりとなってしまうのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
-
元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
-
ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
“作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
-
0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」