「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」発売記念トークショウ&サイン会開催
アトラスはプレイステーション 2用ソフト「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」の発売を記念して原案・アートディレクターの金子一馬氏とディレクターの山井一千氏によるトークショウ&サイン会を開催した。
アトラスが3月2日に発売したプレイステーション 2用ソフト「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」の原案&アートディレクターである金子一馬氏とディレクターである山井一千氏を招いてのスペシャルトークショウ&サイン会が、東京・秋葉原の「めいどinじゃぱん」で行われた。
このイベントは朝10時から配布されていた入場整理券を持参しないと入れないもので、3回に分けて開催された。
冒頭、発売を迎えた感想について金子氏は、「今作は、デビルサマナーの1作目後に漠然とこんなのはどうかと思っていたのが形になったもの。それから数えて10年ほど経つのを考えると感慨深いものがある」と挨拶。山井氏も「開発期間が2年近くかかった中、いろいろ紆余曲折があったのですが、よく発売できたなという感想です」とお互い想いは強い様子。
“悪魔を使役する”ということに重点が置かれた本作は、プレーヤーが葛葉ライドウとなって敵悪魔と戦うという往年のシリーズの特徴を踏まえつつ、悪魔を召喚するシステムや直接悪魔が動くリアルタイム要素も組み込まれ刷新されている。プレーヤーは“敵悪魔の弱点を攻撃して大ダメージ”を与えるか、“敵の弱点をつくことで封魔の術を行う”ことができる。従来の交渉システムをさらに進化させた本作では、仲魔となった悪魔を“管”と呼ばれる中に封じ込められ、時にはともに戦い、時には業魔殿で合体させ新たな悪魔を誕生させることができる。
探偵RPGと銘打たれているように、プレーヤーは悪魔を使役し事件を捜査し、物語の核心へと迫っていく。悪魔でなくては操作できない場所や行動、時には人の心を落ち着かせるなどより悪魔を近く感じるようグレードアップしていると山井氏は語る。
1作目は現代、2作目は近未来を舞台にしていたデビルサマナーシリーズだが、3作目に大正時代を選んだ理由を聞かれた金子氏は、某歌撃団ものしかゲームでは扱われていない時代で強豪が少なかったから、と冗談を飛ばす。本当は西洋文化が流れ込んで来た頃で、かつ古き江戸時代の残り香もあるロマンティックな時代だからとのこと。「新旧がミックスしているが、どこかアンバランスなイメージが魅力的だと思ったのが始まり。現代の風潮や世相にも似ているものが多く、格差社会のズレを比喩表現できるから」と明かす。
山井氏もファッションや建築物のイメージに惹かれたという。着物にブーツであったりとミスマッチ感が印象深いとのこと。
最初は普通のRPGとなんら変わらないものとして開発していたのだが、より悪魔との関係を深めるために3〜4回くらい変更したと山井氏は振り返る。2年間のうちにまったく違うゲームを3つ作ったくらい疲れたと山井氏。そんな思考錯誤のうちに生まれたのが「悪魔の麻雀」だったりと、微妙に活かされているという。
実は次なる「葛葉ライドウ」の展開も考えてはいるが、なかなか発表できないとのこと。トークショウの後半に設けられた「質問コーナー」で、使い勝手のいい悪魔として山井氏は「ベリアル」を推薦。金子氏は特殊能力や相性などオールマイティーな「リリス」をオススメと語る。隠し悪魔も多く存在するという。
このあと、大道寺伽耶の衣裳をまとったメイドさんが、会場となった「めいどinじゃぱん」テーマソングの替え歌「葛葉ライドウ対超力兵団」バージョンを披露。レアグッズを獲得できるじゃんけんコーナーやサイン会がつつがなく行われ、来場者ひとりひとりに記念品が贈られ送り出されていた。
「デビルサマナー 葛葉ライドウ対超力兵団」 | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | アトラス |
ジャンル | 探偵RPG |
発売日 | 2006年3月2日 |
価格 | 7140円(税込) |
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