子どもも大人も“脳”を活性化せよ――DSに新たな“脳力”トレーニングソフトが登場

“脳ブーム”の火付け役となった、ニンテンドーDS。ソフトラインアップに、新たに「右脳キッズ」、「IQティーチャー」が登場する。

» 2006年03月23日 21時41分 公開
[塙恵子,ITmedia]

 3月23日、ホテルパシフィック東京にてニンテンドーDS新作ソフト「右脳キッズ」、「IQティーチャー」のプレス発表会が行われた。GBAソフト「□(シカク)いアタマを○(マル)くする。」シリーズなど教育系のソフト開発・販売を手がけるIEインスティテュートが2タイトルを3月30日に同時発売する。

「教育系のソフト市場が200億円ぐらい。DSの発売に伴い、教育分野が一気に4000から5000億のゲーム市場に移った」と西澤氏

 IEインスティテュート代表取締役社長 西澤幹雄氏が登壇し「日本の伝統的な“読み、書き、ソロバン”を、いかにデジタル化して勉強しやすくするか5年間研究を重ねた。しかし“書き”において非常に苦労した。書きの跳ね、留めが技術的にいまひとつだったので、もう少し時間がかかると思っていた。しかし2004年のニンテンドーDSの発売(タッチペンの登場)によって彗星のごとく問題が解決した」と発売の経緯を語った。


IQティーチャー 適性結果イメージ

 IQティーチャーは、言葉を意味として考える力「概念的思考力」、言葉や意味を記憶する力「概念的思考力」、図形をもとに考える力「図形思考力」、かたちをそのまま記憶する力「図形記憶力」、数をもとに考える力「記号的思考力」、数を記憶する力「記号的記憶力」6項目をそれぞれ使用する9種類の知能トレーニングと、DS上で簡単にIQのテストができるIQチェックを収録している。

「PCは親に占領されがちだが、DS版が発売されることによって、いつでもどこでもトレーニングができ、扱いやすい」と神林氏

 同タイトルは、「百ます計算」など独自の指導方法が注目されている、広島県尾道市立土堂小学校校長 隂山英男氏が監修。同氏は今回発表会には出席できなかったが「IQは変わらないと思われがちだが、実際は高めることができる。それは子どもだけではなく大人でもお年寄りでも可能なこと。“脳ブーム”が一時の流行ではなく、まったく新しい意味のあるジャンルができあがってきているのではないかと思う」とメッセージを残した。


右脳キッズ 暗算トレーニングイメージ

 また右脳キッズの監修は隂山氏とともに神林そろあん教室の代表 神林茂氏が担当している。右脳キッズは神林そろあん教室の現場で使い、成果があったものを採用しているという。イメージ力を養う脳力トレーニング、そろばんで足し算と引き算の基礎を学ぶそろばんトレーニング、瞬間的に出た数字を覚え、順に足していくフラッシュ暗算を取り入れた、暗算トレーニングの3種類を収録している。

 神林氏は「フラッシュ暗算は、数字を映像として捉えた図形処理に近い分野。動体視力、イメージ力、集中力、忍耐力が身に付く。さらに直観力、パターン認識力が磨かれ、教科書を記憶することも可能だ」と説明する。ほかゲームについて「人を介さないので、感情で評価が変わることがない。公平さが保たれるため、トレーニングとしては有効だと思う」とコメントした。

IQティーチャーを体験する塩田さん。小学校3年生レベルとはいえ、総合的にバランスがよく、IQ137という好成績をたたき出す。解説をしていた同社宣伝担当ディレクター大倉信彦氏も「これまでに見たことがない数字」といって驚いていた
神林そろあん教室生徒のみなさん。小学校1年生の青木遥ちゃん(右端)は、2005年全国そろばんコンクール1年生の部で全国4位の成績にも不満だとか
小学校6年生の熊澤未有さん。「なぞる」、「ひかる」、「まわす」、「めくる」、「さわる」の5つの脳力トレーニングの中で神経衰弱を連想させる“めくる”を実践。難易度の高いトレーニングをクリアし、神林氏が賞賛する場面もあった

 最後に両タイトルのデモンストレーションが行われた。まず司会の塩田久美さんがIQティーチャーで、IQチェックにトライする。続いて神林氏とともに登場した同教室の生徒6人が右脳キッズにチャレンジする。子どもたちはそろばんや暗算のコンクールで日本一に輝いたこともあるなどの実力者で揃いだ。ひとりずつ実演してみせ、どの生徒も簡単そうにゲームをこなし、取材陣を驚かせた。

 なお、子どもから大人まで幅広い層が楽しめるこの作品は、通信機能を使った対戦も可能となっている。家族で一緒に“脳力”を鍛えてみてはいかがだろうか。

商品名 隂山英男のIQティーチャーDS 神林式能力開発法 右脳キッズDS
価格 3990円 3990円
発売日 3月30日 3月30日

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