温故知新、ここに極まれり――New スーパーマリオブラザーズE3 2006「任天堂ブース」

日本では5月25日に発売が予定されている「New スーパーマリオブラザーズ」を一足早くプレイすることができたので、熱くご報告しよう。

» 2006年05月12日 04時23分 公開
[仗桐安,ITmedia]

「新しい」という冠の意味

 初代「スーパーマリオブラザーズ」が世に出てから20年を越えた今、「2」とか「3」というナンバリングでの続編ではなく、「New」という冠のつく続編が出ることに感慨を覚えてしまうのは筆者だけではないだろう。レトロゲームがはやり、復刻版がさまざまなハードで登場し、果てはWiiにおいても過去のゲームをユーザーに提供する「ヴァーチャルコンソール」というサービスの導入が決まっているこのご時世に、ファミコン時代のモンスタータイトルが生まれ変わって登場するのだ。昔からのゲームファンも、最近になってファミコンミニで昔のゲームに触れた若いゲームファンも「New スーパーマリオブラザーズ」は気になっているタイトルなのではないだろうか。

画像画像 E3での反応もかなり熱いものだった。本作のプレイアブルエリアには常に大勢の人が列を作っていた

 長い行列を並び実際にプレイしてみた感想は、一言で言えば「確かにNewだ!」というものだ。まず最初のプレイ画面で軽いデジャブに襲われる。初代「スーパーマリオブラザーズ」の最初の画面にそっくりで、ハテナマークのブロックやクリボーの登場などが「あ、これ、何回も見たことあるな…」という感覚を運んでくる。

 もちろんその先のマップは違うし、マリオや敵キャラは完全にポリゴンで描画されてるし、ワールド1-1からマリオは巨大化できて土管やノコノコを蹴散らしていくので、それはもう完全な新作である。しかし、「スーパーマリオブラザーズ」独特のあのジャンプ感、Aボタンを押す長さで微妙に位置を調整してブロックに登ったりクリボーを踏みつけるあの感覚、2Dで描かれたフィールド、絶妙なアイテムの配置。それらが不思議な懐かしさとともに新鮮さを感じさせてくれた。

画像 開幕直後のクリボーの登場に、素直に感動してしまった……
画像 ステージ間の移動マップは「スーパーマリオワールド」を彷彿とさせる作りだった

 さらにワールド1-2に進むとノックアウトだ。やはり2面は地下! マップこそ違えどあの青い配色に黄色いコインが並んだ絵を見ると何だかニヤリとしてしまう。土管に入った際に通常は上画面がプレイ画面なのに、下画面にプレイ画面が移るところで、またニヤリ。このあたりはニンテンドーDSならではのニクい演出だ。おそらく筆者はこのタイトルをプレイしているあいだ、ニヤニヤしっぱなしだったのだと思う。

 また、感心したのは、今までの2Dマリオがそうであったように、いろんな遊び方ができそうなところだ。ゴールへのルートは決して1通りではなく「あそこのブロック壊したら絶対上に行けるな」とか「ここって近道っぽい?」などと思いつつ、行けそうで行けない場所(おそらくは行けるであろう場所)が点在しており、いろいろと考えながらプレイするのが何とも楽しい。

画像 巨大マリオで突き進むのは、かなり爽快だ
画像 ファイアマリオも健在。火の玉を駆使して効果的に敵を倒せ

 そして個人的に最も評価したいのは、ニンテンドーDSというハードで登場したのに、従来通りの十字キーによる操作に徹底的にこだわっているところ。タッチスクリーンを活かしたミニゲームも収録されているようだが、本編に関してはあくまでも十字キーとボタンで操作するマリオを新調したという点に、ファンを裏切っていない誠実さを感じる。ワールド1-2までしかプレイできなかったが、きっとその先にもファンをニヤリとさせつつ、攻略の歯応えもある、素敵なワールドが待っていることだろう。

 日本での発売が目前に迫っている本作。ポリゴンに身を包んだNewなマリオをどうか末永く愛してあげてほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」