リリーさんも言ってることですし、第2弾もフランクにやってみることにします「bit Generations series2 」レビュー(2/4 ページ)

» 2006年07月27日 15時55分 公開
[桜山憂太,ITmedia]

ORBITAL(オービタル):惑星の“重力”と“反重力”を駆使して、宇宙を漂う星となる

 2本目に紹介するのは、宇宙を舞台にした重力アクションゲーム「ORBITAL」。プレーヤーは小さな惑星の、「“重力”=引きつける力」と「“反重力”=反発する力」を操り、他の惑星と合体していき、ゴール惑星を衛星とすることを基本となる。プレーヤーの惑星を直接動かすことはできないため、重力と反重力をいかに上手に操れるかがカギとなる。プレーヤーにはライフが設定されており、自分よりも大きな惑星(赤)や隕石にぶつかるとライフが減ってしまう。このライフが0になるとゲームオーバーとなる。プレーヤーは青やグレーの惑星と合体をして大きくなり、さらに合体を繰り返すことで、今まで合体できなかった赤い惑星より大きくなっていく。一定以上大きくなると、黄色いゴール惑星が出現し、これに触れることでステージクリアとなる。

 基本的にはAボタンとBボタンしか使わないため、操作で悩むことはないだろうが、操作感覚に慣れるまでが大変かもしれない。重力と反重力によって、プレーヤーは漂う軌道を変えなくてはならないため、最初は思い通りに進めないだろう。また、プレーヤーも含めて惑星にはGラインと呼ばれる線が設定されており、進入角度によっては自分よりも大きな惑星の衛星になれるのだ。衛星になった場合は、Bボタンを押さない限りGラインから外れないため、いつまでもその惑星の周囲を回り続けることになる。この時十字ボタンを使えば、周囲を見回せるため、外れるタイミングを見てBボタンを押そう。

 操作さえ慣れてしまえば、宇宙を漂う不思議な感覚を味わえる「ORBITAL」。とっつきが悪いかもしれないが、次々と惑星を合体していく様は、己の体内に取り込んでいるようで、ちょっとした快感を得られるだろう。ゲームモードは1つしかないものの、ステージの数は多いうえ、それぞれ趣向が凝らされているので、飽きることなくプレイできるのではないだろうか? また、この「ORBITAL」には隠し要素もあるため、それを探すためにプレイを続けるのも一興と言える。惑星間を漂う特異なゲームに、広大な宇宙を満喫しながらプレイしてほしいものである。

プレーヤーが大きくなれば、今まで赤だった惑星も青になって合体できるようになり、写真のような大きさにもなれる。ただし、大きくなりすぎると、重力や反重力が効きにくくなるため、操作しにくくなるデメリットもあるので注意(写真左)。また、AボタンとBボタンを短く何度も押すことで「ホバリング」が使える。ホバリングを使えば微調整も可能だが、あまり過信せずに使う方がいいだろう。どのように調整できるかは、慣れるしかないのだが……(写真中)。すべてのステージでMOONをサテライトにすると、何かが起きる。何が起きるのかは、自分の目で確かめてほしい(写真右)

DIGIDRIVE(デジドライブ):瞬間的な"判断力"と"戦略性"で、手際良い交通整理を

 3本目は“シェイプ”という独特の図形を、フィールドの四方に振り分けるアクションゲーム「DIGIDRIVE」。ゲームモードは「SINGLE」、「VS COM」、「VS 2P」の3種類があるが、「VS 2P」のみ最低でもゲームボーイアドバンス専用ワイヤレスアダプタが2つ必要となる。ゲームはフィールド上に流れてくる“シェイプ”を上下左右に振り分けて、同じ形を5個集めることが基本。5個集めることでストック図形の中身をためられ、どれだけ同じ形のシェイプでその図形を埋めていくかがカギとなる(ストック図形が出現すると、フィールドの道がシェイプの色と形になる)。同じ図形をため続ければ、三角形→四角形→五角形→六角形→円と変化して行く。そのストック図形が円に近い状態でアタックできれば、画面右にある“デュアルコア”を、より強く上に弾き上げることができる。基本的なゲームの流れはこのようになっており複雑に思えるかもしれないが、プレイをすれば戸惑いもなくルールに慣れるだろう。

 「SINGLE」モードは、画面右にあるデュアルコアを、どれだけ先に移動させるかを目指す。右下にあるデンジャーバーがデュアルコアに触れるとゲームオーバーになるので、いかにストック図形を有効的に使えるかがカギと言えるだろう。最初はシェイプも1種類しか出てこないうえ速度も緩やかなので、落ち着いて振り分けられるが、徐々に難易度は上がって行く。そこで効果的に使いたいのが「アタックシェイプ」と「アウトバーン状態」だ。前者はストック制だが、Aボタンで任意に発動できるため、タイミングを見計らって使えばより効果的だ。また、4本の道すべてにストック図形を作れれば、アウトバーン状態に突入する。この時はシェイプを1つ流すだけで、ストック図形を成長させられるため、かなり効率良くためられるはずだ。

 「VS COM」、「VS 2P」モードの基本的なゲームの流れは「SINGLE」モードと同じだ。ただし、画面右にあるデュアルコアをアタックし、先に相手を押し切った方が勝ちとなる。対戦系のこのモードでは、アイテムの使いどころが重要だ。出し惜しみするのではなく、使える状況にある時はなるべく使って問題ない。アイテムは普通にプレイしていれば、割りとすぐに入手できるはず。また、ゲームボーイアドバンス専用ワイヤレスアダプタが2つあれば、ソフトが1本しかなくてもDOWN LOADができるので、環境がある人は友達と一緒にプレイしてみよう。

 「DIGIDRIVE」は、どのモードにも共通して言えるのだが、とにかく瞬時の判断が必要とされる。シェイプが3種類出てくる状態になると、4本の道にどう振り分けるかが難しくなるのだが、その時のフィールドの状況や次に出てくるシェイプの形なども考慮する必要がある。その瞬間的な判断力を駆使して、まさに「交通整理」がスムーズに出来た時は、かなりの快感を得られるはず。特にアウトバーン状態になってしばらくしてからの、「怒涛のシェイプ出現」をさばいている瞬間は、アドレナリンが出まくっているようにさえ感じる。この判断力と戦略性というタクトを華麗に振っている時が、もっとも自分に酔いしれ、もっとも「DIGIDRIVE」を楽しんでいる瞬間と言えるだろう。

ストック図形で円ができれば、相当のアタックを喰らわせられる。この状態だと一気にデュアルコアを移動させられるので、焦らずにタイミングを見計らってアタック(写真左)。画面のデザイン(SKIN)やBGMは自分なりに設定が可能。自分の見やすい色や、プレイしやすいBGMなどがあるなら、好みに応じてカスタマイズしてみるのもいい(写真中)。条件を満たせば新たなSKINを入手することも可能。さらに自分好みのカスタマイズができるようになるので、いろいろなモードでプレイしてみよう(写真右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/19/news005.jpg 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  2. /nl/articles/2405/18/news066.jpg 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  3. /nl/articles/2405/18/news004.jpg 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  4. /nl/articles/2405/19/news014.jpg ソファに座る息子を見ると……→“まさかのもの”を食べる姿が585万表示 ママ絶叫の光景に「あああ!!」「バイタリティがすごい」
  5. /nl/articles/2405/19/news058.jpg 本田真凜、ショートパンツのスウェット姿に注目の声 「かわいいー!」「スタイルよすぎる」
  6. /nl/articles/2405/16/news066.jpg 伝説のスポーツカーが朽ちている……!? ある田舎の風景を描いた精巧なジオラマに「リアルすぎる」「ホンモノかと」驚きの声
  7. /nl/articles/2405/19/news036.jpg 「ウンコ食い」という毒魚に刺され“骨に激痛”→その40時間後…… ゾッとする経過報告に「えげつない」「何かの病気になりそう」
  8. /nl/articles/2405/19/news019.jpg 車両置き場から何かの鳴き声→探しても見つからずフォークリフトの中をのぞいたら…… まさかの正体に「困ったもんだ(笑)」「ここはマズイ」
  9. /nl/articles/2405/21/news018.jpg 側溝の泥に埋もれて瀕死の子猫→救助されて1年後…… 涙あふれるビフォーアフターに「良かった……良かったです」「奇跡ってある」と182万表示
  10. /nl/articles/2405/18/news068.jpg 『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博がXで怒り 立て続く“誤配”で「三度目です」「次はもう知らん」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評