今度のボンバーマンは揺れるんです――美しくもリアルに進化した国民的ゲーム:「ボンバーマン アクト:ゼロ」レビュー(1/2 ページ)
単純ルールながら熱中度が高い、アクションゲームの傑作「ボンバーマン」シリーズ。その最新作がXbox 360に登場した。果たしてどのように変化したのであろうか。
日本人のゲーマーならばほとんどの人が知っているであろう「ボンバーマン」。その歴史は古く、初代のファミコン版が登場したのは1985年のことだ。この前身であるPC用ゲーム「爆弾男」を含めると、さらに歴史は長くなる。つまり25年以上遊ばれ続けてきた定番ソフトなのだ。
そんな「ボンバーマン」シリーズの最新作「ボンバーマン アクト:ゼロ」がXbox 360に登場した。映像はこれまでのコミカルタッチから、猛烈に渋く変化。主人公であるボンバーマンが、何だかアメコミに登場しても違和感がないほどシブくなっているのである。ステージ全体もどちらかと言えば暗い印象で、子供向けという印象の強いシリーズだが、本作は映像面のみ見るならば、180度逆へ方向転換したような感じだ。ただしそれは悪いことではない。インパクトが大きく、かつ硬派なイメージなため、オジサン世代のプレーヤーにとっては、逆に好印象だろう。
ボンバー“ガール”も作れます
本作はキャラクター作成からスタートする。とは言っても、性別とカラーを選ぶだけの簡単作業で、一度設定した後でもメニューから自在に変えられる。ここで注目したいのは性別で“女性”を選択できること。つまり「ボンバーマン」ならぬ「ボンバーガール」を操れる、といったところであろうか。
顔はいかついマスクをかぶっているため、萌え要素は残念ながらないが、ピチッとしたスーツを身にまとったその肢体は実にセクシーで(ものすごくわずかだが胸も揺れる)、男性プレーヤーの目を楽しませてくれる。ほんの気持ち程度とはいえ、ボンバーマンでお色気を楽しめるのは完全に筆者の予想外。良い意味で期待を裏切られつつ、“性別は女性一筋でいこう”と決めたのであった。ちなみに、男性キャラクターもかなり格好良いことも伝えておく。
もちろん中身はまっとうなボンバーマン
3Dになったこともあり、見た目はもはや別のゲームともいえる本作だが、基本システムはシリーズに忠実だ。過去作のファンならばマニュアルを読まずに遊べるあたりはありがたい。
本作のルールについて解説しておこう。ステージは長方形で、1ブロックごとに破壊できない「ハードブロック」が置かれている。それ以外の、編み目状の部分は移動できるが、ブロックが置かれていることもある。この通路に置かれたブロックは「ソフトブロック」といい、ボム(爆弾)で破壊することが可能だ。ボンバーマンは、移動できる場所ならば好きな所にボムを置くことができる。ボムは一定時間後に爆発し、ボムを中心に上下左右に炎が伸びる。この炎で、ソフトブロックを壊したり、敵を攻撃するわけだ。
なお、ソフトブロックを破壊した時、アイテムパネルが出現することがある。アイテムには、同時に設置できるボムの数が1個増加する「ボムアップ」、爆風の炎の大きさが1段階アップする「ファイアーアップ」、ボムが爆発するタイミングを自在に調整できる「リモコン」などがあり、これらでボンバーマンを強化すれば、それだけ攻撃力が増す。
中でも面白いのは、爆風がソフトブロックを貫通するようになる「貫通ボム」だ。ソフトブロックをはさんだ向こう側にボムが置かれていた場合、通常ならば安全地帯となるのだが、「貫通ボム」状態では文字通り爆風が貫通してくるため、ミスになってしまう。安全地帯が減るため、よりスリリングな戦いが楽しめる。
本シリーズの大きな特徴として、“自分のボムの炎に当たってもミスになる”ことと、“ボムは一定時間後に爆発する”が挙がると思う。自らのボムで自爆することは非常に多く、そのためこちらから攻撃を仕掛ける時も、常に緊張感がつきまとう。また、“ボムがすぐに爆発しない”というシステムは、敵を戦略的に追いつめる楽しさに一役買っている。これらのシリーズならではの面白さは、もちろん本作にも十二分に引き継がれているわけだ。
ゲームシステムが変わってしまう「FPB」の存在
本作には、昔ながらの真上から見下ろした「スタンダード」のほか、ボンバーマンのやや後方から見下ろした視点の「ファースト・パーソン・ボマー(FPB)」という、2つのプレイスタイルが用意されている。
3Dになったことで、操作感は若干変わったと言えるスタンダードだが、それでも過去シリーズと同じ感覚で遊べることは間違いない。シリーズタイトルをプレイしている人であれば、違和感なく楽しめることだろう。特筆すべきはやはりFPBにある。基本ルールはスタンダードとまったく同じだが、ゲーム中の視点が変わることと、「ライフ」というパラメータが新たに追加されることが大きな違いだ。
ライフはその名の通り、ボンバーマンの体力を現す。炎に当たると徐々にダメージを受け、ライフがゼロになるとゲームオーバーとなる仕組みだ。つまり爆風を受けても即死しないため、より遊びやすくアレンジされているのである。また、左スティックを押し込むことで「ガード」体勢を取ることができ、この状態の時は爆風から受けるダメージが減少する。
後方からの視点であるため、油断していると自分の視界外から攻撃されるというデメリットがある反面、ライフ制のため多少ミスしても挽回(ばんかい)可能というメリットがある。操作になれるまでは戸惑うかもしれないが、慣れてしまえばかなり遊びやすいと言えるだろう。その代わり、シリーズ独特の緊張感も薄れてしまうのは残念だが……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
-
娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
-
1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
-
子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
-
メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
-
ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」