ひらめきこそが右脳の力。みんなで遊んでコミュニケーション。:「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」開発者インタビュー(2/2 ページ)
右脳の働きを4種類に分類
――「ふれあいモード」には「記憶力」、「認識力」、「判断力」、「集中力」といった種類分けで構成されていますね。
東 これは「右脳の達人 爽解!まちがいミュージアム」のときには、“まちがいをさがす”という過程で右脳に特に影響があると思われる5種類でグラフで示したんですが、今回は児玉先生の問題集を元に、特にこの4種類が右脳に働いている部分だろうということで改めて分類しました。中でも「どういう記憶力が右脳に働いているんだろう」と考えたときに、右脳の記憶力は長期記憶ではなく短期記憶ということですので、ぱっと見たときに瞬時に覚えているかどうかが試されるようになっています
児玉先生の書籍にも、瞬間的な記憶力のテストについてはたくさん書かれているんですが、その中から候補を出して、ゲームとしてアレンジするにはどうしたらいいかを考えて、最終的にいまの形になりました。ただし中にはゲームとしておもしろくアレンジするのが難しいものもありましたので、こちらで考案したものを児玉先生に監修していただき、実装したものもあります。
吉沢 中には「それは左脳ですね」と断言されたものもありました(笑)。ただし、今回作るに当たって、ニンテンドーDSの機能を使わないとプレイできないようなものに落とし込まないと、ニンテンドーDSソフトとして発売する意味がありませんので、児玉先生の著書にあるものをそのまま置き換えたゲームにするつもりはありませんでした。スライドさせたり、字を書いたりというアイディアが次から次へ出てきましたので、飽きないで楽しめるソフトになったと思っています。
東 このほか、小さな子どもが遊ぶときにはひらがなで8文字しか入力できないと厳しいだろう、ということでATOKを採用しています。言葉を教える際に、大人がプレイするときには漢字を直接手書きできると思いますが、覚えさせられる文字数には8文字と制限がありますし、まだ漢字を習っていない子どもたちや、ど忘れしてしまった人など、自分で書けなくても変換機能が付いていれば漢字で入力できますので。ATOKについても、いいタイミングで任天堂の方から案内がありまして。それなら、ということで採用しました。
吉沢 必要なときに必要なことが起きて、うまく回っていくんですね(笑)。
――クイズ、右脳、そして子育てという要素がここまでうまくかみ合うとは思いませんでした。
吉沢 チェックバージョンができあがったときに出張がありまして。新幹線に乗って行ったんですが、3時間くらいの乗車時間中にプレイしていたら、気づいたときにはあと30分で到着、という時間になってるほど夢中になりました。いくらでもプレイできるんですよね。
――わたしも「ふれあいモード」をひたすらプレイしていたんですが、そのままでは0歳から成長していないことにはたと気づきました(笑)。せめて「やさしい」では金メダルを取りたかったものですから。
吉沢 金メダルは少し難しめに設定されています。やりごたえを感じていただければと思います(笑)。
――不等号を書く「どっちが多い?(判断力)」は、「むずかしい」になると本当に難しいですね。判断できなくてヤマカンで答えることもあります。
東 そこが右脳の働きなんですね。「こっちの方が多いかも」といって書いたもので正解するというのが“右脳が働いて判断している”ということなんです。
吉沢 100人くらいの子どもにテストをすると、どんな問題でも正答する子どもが1人か2人くらいいるんだそうです。なぜかは分からないそうなんですが。展開図の問題でも、児玉先生の著書には、ゲームに収録した問題よりもっと難しいものもありますが、それでも正解する子がいるそうです。右脳が発達しているんでしょうね。
東 ただ、そういう人向けに作っても大半の人が遊べなくなってしまいますので、そんなには難しく作っていません。このソフトをプレイすることで“できる子ども”に近づくためのきっかけになればいいかなと思っていますので、かなりやさしくなっています。また、何度も繰り返して遊ぶものですので、ただ「トレーニングする」ということだけではなく、操作方法なども含めて、ゲームとしておもしろいものに仕上げています。トレーニングに振りすぎない、ゲームに振りすぎないといったバランスの面にも一番苦労しました。
吉沢 わたしはプレイステーションの「子育てクイズ マイエンジェル」も好きだったんですが、「おたく」のクイズをクリアしていくと、子どもが牛乳瓶の底みたいなメガネをかけることになる、というところが納得いかなかったんです。バッドエンディングっぽいじゃないですか(笑)。そうならないためには、おたく問題には正解しないようにしなければならないというのが、要素としてイヤだったんです。努力をしたら、したほどよくなる方がいいし、ハズレはいらないんじゃないかと思っていました。
東 子どものキャラクターデザインについては、万人受けするようなものになるよう、アートディレクターに頑張ってもらいました。(笑)
吉沢 メガネについてもかわいくなるようにしましたし。「あれがむしろ好き」という人もいるくらいで、ハズレはないようにしています。どんな職業についても、それ自体に成功、不成功はないように、選択肢が広がると言うだけで。ですので趣旨というか、ゲーム性はかつての「子育てクイズ マイエンジェル」とは変わっています。
――年齢を追うごとにクイズはむずかしくなっていますよね。
東 そうですね。ただし「すこやかモード」の最後となる21歳の問題よりも、「ふれあいモード」の「むずかしい」のほうが問題としては難しくなっています。ですので、「ふれあいモード」で練習してから「すこやかモード」をプレイすると、いい結果が出ると思いますよ。
右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル
発売日:2006年9月7日
価格(税込):3990円
ジャンル:子育てふれあい右脳トレーニングゲーム
プレイ人数:1人(DSワイヤレスプレイ時2〜4人)
仕様:DSワイヤレスプレイ対応
CERO:A区分(全年齢)
関連記事
- 「おじさん」としてほかのプレーヤーの子どもとふれあう――「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」
「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」では、どうやらほかのプレーヤーのセーブデータに、「おじさん」や「おばさん」などとして登場し、子どもとふれあうことができるらしい!? - DSワイヤレスプレイで右脳対決――「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」
右脳の達人シリーズ第3作「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」。今回はワイヤレス対戦が可能な「ともだちモード」と、子供の成長アルバム「おもいでモード」について紹介していこう。 - 親の右脳で子は育つ――「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル(仮称)」登場
バンダイナムコゲームスから、「右脳の達人」シリーズ第3弾「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル(仮称)」が2006年秋に発売される。子どもを育てながら、あなたも右脳を鍛えてみる?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
-
しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
-
顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
-
“女子小学生”がメンズカットしたら……「え!」 その驚きの大変身に「な、なに!?」「絶対モテる」と反響
-
「とんでもないものが売ってた」 ハードオフに“33万円”で売られていた「まさかの商品」に思わず仰天
-
正体不明の「なにかふしぎなもの」がハードオフで販売→Twitterで情報集まり正体が判明
-
「起動しません」 ハードオフで4000円のジャンクPS4購入→電源入れると“驚きの結果”に「そんなことあるんだ」
-
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
飼い主へ驚きの理由でブチギレるタコ 「こんなんうちの3歳児じゃん」「めちゃくちゃ人間くさい生き物ですね」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」