かわいい我が子の人生は 親のひらめきにかかってます!「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」:レビュー(1/4 ページ)

9月7日に発売されたニンテンドーDS「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」は、右脳を鍛えつつ子どもを育てるという一風変わったゲーム。昨今はやりの“脳トレーニング”系とは一線を画す、独特の魅力を持つタイトルだ。

» 2006年09月15日 12時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

“右脳系”と“子育て系”が結ばれて、子供ができちゃいました

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 バンダイナムコゲームスから発売された「右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル」は、「右脳の達人 爽解!まちがいミュージアム」、「右脳の達人 ガンバれっトレーナー」に続く「右脳の達人」シリーズの第3弾にあたるタイトル。鹿屋体育大学助教授である児玉光雄氏監修のもとに作られた“右脳を鍛える”ゲームだ。

 右脳を鍛えるという側面を見れば、昨今の脳トレーニングブームの一翼を担うタイトルだともいえるが、マイエンジェルと聞けば、賢明なるゲームファンなら思い出す作品があるだろう。そう。ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)からリリースされた「子育てクイズ マイエンジェル」だ。

 「子育てクイズ マイエンジェル」は、1996年にアーケードで稼動が始まり(くしくも今年は10周年だ)、以来「子育てクイズ マイエンジェル2」、「子育てクイズ マイエンジェル3 マイリトルペット」と続編が作られた。一般常識や雑学など、幅広いジャンルのクイズに答えて子どもを成長させる、という要素が人気を博し、プレイステーションやワンダースワンにも移植されたシリーズである。

画像 子どもの成長はプレーヤー次第だ。右脳を鍛えながら、子どもの成長を見守ろう

 クイズゲームに目がない筆者は、当時アーケードでこのゲームに何コイン投入したのだろうか。何人もの子どもを育てて、何通りものエンディングを見たのも、懐かしい想い出だ。そんな甘酸っぱい記憶から本作への期待値も高かったのだが、本作にはいわゆる“クイズ”は登場しない。完全に“右脳系”“ひらめき系”のジャンルに特化した内容になっている。クイズゲームとしてのマイエンジェルを期待していた、筆者を含めたクイズゲームファンにはちょっと残念な話だ。しかし「右脳の達人」シリーズという父と「子育てクイズ マイエンジェル」シリーズという母を持つ本作は、なかなか可愛らしくて、そのうえ歯応えのある、魅力的なお子さんなのである。

いざ、育児! 会話の楽しさも味わえる「ふれあいモード」

 本作のプレイは、自分の名前と子どもの名前を決めるところから始まる。筆者はここでまず「うっ」と戸惑ってしまった。自分の名前は何のためらいもなく入力できるが、子どもの名前を入力するにあたり、一瞬考え込んでしまったのだ。実生活でいまだ子どものいない筆者は「自分の子どもとはいえ、これから人格を持って生きていく1人の人間だからなあ。あんまり軽々しくつけらんないなあ」と妙に真剣になってしまい、考えあぐねた結果、好きなタレントの名前にあやかり“せいこ”という名前にした。

 初期設定で感心したのは、プレーヤーの設定を「おとうさん」、「おかあさん」以外にも「おにいさん」、「おねえさん」、「おじいさん」、「おばあさん」から選べるという点。「子育てクイズ マイエンジェル」シリーズでは「おとうさん」か「おかあさん」しか選択できなかった。本作の仕様だと若い人がプレイする場合は「おにいさん」「おねえさん」、孫がいるような人がプレイする場合には「おじいさん」、「おばあさん」を選択することで、より子どもを身近な存在としてとらえ感情移入できるはずだ。幅広い層のプレーヤーが脳のトレーニングに関心を持つご時世なので、これはうれしい配慮だといえる。ちなみに筆者はここでも一瞬迷ったのだが「30歳も歳の離れた妹ってのもないだろうに」ということで、無難に「おとうさん」を選択させていただいた。

 さて。そんな軽い戸惑いを経て、“きりあん”さんの“せいこ”ちゃん育児記録が始まった。1人用モードには大きく分けて、「ふれあいモード」と「すこやかモード」の2つがある。「ふれあいモード」では、「記憶力」、「認識力」、「判断力」、「集中力」という4つのジャンルから好きなものを選択し、いつでもどこでも右脳トレーニングができる。各ジャンルごとに6つの右脳トレーニングクイズがあるのだが、最初は1つしか遊べない。プレイ可能なクイズをやり込んでいくことでクイズが増えていくので、最終的には4×6、24個すべてのクイズを出せるようにがんばってみよう。

画像画像画像 各クイズはそれぞれ個性的なものばかり。難易度は「やさしい」、「ふつう」、「むずかしい」の3段階が用意されている

 「ふれあいモード」ではさらに、1プレイ終了ごとに子どもとの会話を楽しむことができる。もちろん0歳児や1歳児では会話が成立しなかったりもするが、子どもが成長していけば、さまざまな会話ができるようになるのだ。会話の中で質問に答えたり、選択肢を選ぶ局面もある。また、子どもからの問いかけに対して言葉を教えることができ、覚えた言葉を別の会話のときにしゃべってくれる、などニクい演出がちりばめられている。この「教えてあげた言葉をしゃべってくれる楽しさ」は、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「どこでもいっしょ」シリーズなどに通じるものがある。この会話のためにがんばって「ふれあいモード」をプレイしよう、と思えるほどに、そのバリエーションは豊かで、楽しいものに仕上がっている。

画像画像画像画像画像 子どもとの対話は大事。どんどんコミュニケーションしよう
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