「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」エクスプレスゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)

» 2006年11月29日 14時48分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ジェネシスだろうがドニントンだろうがとにかく走る

 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は、特にアメリカで大ヒットした。アメリカ版メガドライブ「ジェネシス」は、ソニックのおかげで売り上げを伸ばし、スーパーファミコン(スーパーNES)に勝るとも劣らないゲーム機となった。

画像 1人プレイのときも、テイルスはソニックの後をついてくる

 続編の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」では、ソニックの相棒・テイルスが登場。2人対戦プレイができる。また、助走をつけずにその場で丸まってダッシュできる、“スピンダッシュ”が使えるようになった。

 さらに、ライバルのナックルズが初登場し、ゾーンごとにセーブができるようになった「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」、ソニックとナックルズのどちらかを選んでプレイできる「ソニック&ナックルズ」など、シリーズは続いた。

 メガドライブのほかには、ゲームギア向けに多数の作品が発売されている。また、メガCD用の「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」もある。

 この過程で、ソニックは完全に、セガの看板キャラクターとなった。

 1993年、セガがF1チーム・ウィリアムズのスポンサーになったとき、ドライバーのヘルメットにソニックの姿が描かれた。また、このチームに所属するアラン・プロスト選手をソニックに見立てた風刺画が、F1情報誌に載ったこともある。この年はプロスト選手が、自身4度目のドライバーズ・タイトルを獲得している。

 ドニントンパーク・サーキットが、ソニックの広告で埋め尽くされたのもインパクトがあった。

 それほどまでに「セガ・イコール・ソニック」というイメージが強かったにもかかわらず、セガサターンの時代になると、ソニックシリーズの新作はしばらく途絶えてしまった。

 これは、おもちゃの剣士・ペパルーチョを、新たなキャラクターにしようとしたためだが、セガサターン自体は売れていただけに、ソニック人気との相乗効果が得られなかったのが惜しまれる。

 結局、セガサターンにソニックが初登場したのは、ハード発売から3年経った1997年。メガドライブ版の4作品を移植した「ソニックジャム」だった。その後、レースゲーム「ソニックR」も発売されたが、セガサターンでのソニックシリーズはこの2本だけ。

 ドリームキャストが登場すると、「ソニックアドベンチャー」でソニックは本格的に復活。セガがハード事業から撤退すると、ソニックはプレイステーション2やゲームキューブなど、他社のゲーム機にも進出した。

 ちなみに、かつてファミ通に連載されていたマンガ「しあわせのかたち」の中で、作者の桜玉吉氏は、「『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』には、真の最終ボス“黒ソニック”が登場する」と予想していた。

 この予想は外れたが、後に「ソニックアドベンチャー」シリーズに出てきたシャドウ・ザ・ヘッジホッグは、まさに黒ソニックそのものであった。

新しいゲーム機でも存在感を発揮

 現在ソニックは、各ゲーム機のキラータイトルとなっている。

 プレイステーション 3とXbox 360で「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が、12月21日に発売される。またWiiでは、「ソニックと秘密のリング」が来春発売予定。

 初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」も、今ではさまざまなハードで遊べるようになった。ゲームキューブの「ソニック メガコレクション」やプレイステーション2・Xboxの「ソニック メガコレクションプラス」に収録されているし、携帯電話アプリにもなっている。

 あと「メガドライブプレイTV」という、テレビにつなぐとメガドライブソフト6本がプレイできる、小さなゲーム機があるが、もちろんこの6本の中に「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」がある(「メガドライブプレイTV2」には、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」が収録されている)。

 さらに、Wiiで往年のゲームをダウンロードできるサービス「バーチャルコンソール」でも、Wii発売当日(12月2日)から配信されるソフトの中に、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が含まれている。

 アメリカでジェネシスを牽引したときと同じ働きを、数多くのゲーム機で期待されるようになったソニック。今やセガ1社のみならず、ゲーム業界全体を代表するキャラクターなのだ。

画像

 ちなみに、ソニック・ザ・ヘッジホッグと同じく、特急ソニックの方も、USAで大人気だ。

 特急ソニックは、一部の便を除いて、大分県の宇佐駅に停車する。

 宇佐市には、全国の八幡宮の総本宮、宇佐神宮がある。また、日本初のミニ独立国「新邪馬台国」も宇佐市にあった。あと宇佐駅は、豊後高田市の「昭和の町」商店街にも比較的近い。

……えーと、偉大なるソニックを紹介する記事の締めが、ダジャレでどうもすみません。

……しかも、宇佐とUSAをかけるのって、かなりベタだし。

取り上げてほしいなつかしゲー募集

思い出のあるゲームについて、ゲイムマンと語ってみませんか? あのゲームが好きだったのに今はもう手元にない、けどもう一度見てみたい! とか、俺が好きだったこのゲームを紹介しないなんて許せない! というあなた。是非こちらから、取り上げてほしいゲームをリクエストしてください。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/03/news002.jpg 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  2. /nl/articles/2405/02/news004.jpg 80代一人暮らし女性の“その都度が大事”なキッチンお掃除術 毎日少しずつ……の習慣に「尊敬しかない」「すごくやる気をもらえます」と称賛の声
  3. /nl/articles/2405/02/news023.jpg 【今日の計算】「2+7×9−3」を計算せよ
  4. /nl/articles/2405/01/news013.jpg IKEAの新作カーテンが「家中これにしたい」ほどすてき!→どうやって付けているの? 垢抜けインテリア術に視線集中「すっごいかわいい」「色味が最高」
  5. /nl/articles/2405/01/news131.jpg なんでそうなった? のこのしまアイランドパーク園内看板の名称が「俺は間に合わなかったがトイレはあっちだ君」に決定
  6. /nl/articles/2405/01/news128.jpg 「笑い止まんないw」 少女漫画風の顔をメイクで再現したら……? 衝撃の“おもしれー女”が爆誕 「笑うと怖!!」
  7. /nl/articles/2402/21/news158.jpg 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  8. /nl/articles/2402/15/news019.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  9. /nl/articles/2405/01/news104.jpg 「そっち使うの?!」「これは天才」 さびだらけの鉄くぎをぐつぐつ煮込むと……? DIYに役立つ“まさかの使い道”が200万再生
  10. /nl/articles/2405/02/news117.jpg アニメタイムズ、YouTubeでの「ヨスガノソラ」配信を「都合により」中止 「それはそう」「なぜ行けると思った」などの反応
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評