一“機”当千の爽快感――「ガンダム無双」ができるまで:「ガンダム無双」ゲーム紹介&インタビュー(1/2 ページ)
タイトルを聞いて誰もが思い描く“あの”イメージを裏切らない、かつてない爽快なガンダムがこの春世に送り出される。無双シリーズとガンダムの融合は、互いの作品へのリスペクトにあふれている。開発者のインタビューとともに本作を紹介しよう。
ワラワラと降ってわいて出てくる1000機のザクを斬って斬って撃って斬って!
バンダイナムコゲームスの「ガンダム」と、コーエーの「無双」シリーズが2007年春、“かつてない爽快なガンダム”を標榜しプレイステーション 3で融合する――その名は「ガンダム無双」。あまりにストレートなこのタイトルには、開発者の明確な意思が込められていた。昨年暮れ、電撃的に発表された本作を紹介しつつ、開発に携わるバンダイナムコゲームスの後藤能孝氏とコーエーの鯉沼久史氏から、その開発の経緯と意気込みを聞いてみた。
開発をコーエーのω-forceが担当している本作のコンセプトは、無双シリーズを遊んだことがある方ならば言わずもがなな“爽快感”にある。無双シリーズでは三國志の英傑や戦国時代の武将たちを操作したように、本作ではガンダムをはじめとするモビルスーツを操作し、迫り来る1000機のザクやジムを斬り結んでゆく。無双シリーズではおなじみの「一騎当千の爽快感」というキャッチコピーは、さしずめ本作では「一機当千の爽快感」となる。
従来のガンダムゲームでは、射撃をメインに1対1や少数での戦闘が主だった。複雑な操作や修練が必要なものも多い傾向にあったが、本作では接近攻撃をメインとし、射撃は一連の攻撃に組み込まれる形を取り、1対多数を主としている。簡単な操作で、初心者でも爽快感を味わえるのも特徴だ。基本的には「無双」シリーズの操作方法が踏襲されてはいるが、モビルスーツのスピード感を加えるべく、×ボタンにスラスターでの「ダッシュ」が割り当てられている。これにより、移動のスピードは増し、攻撃に絡めることで体当たりや、敵の攻撃に対する回避行動としても活用できるようになった。また、モビルスーツだけでなく搭乗者も成長。
ここで「無双」シリーズを未体験な方のために、「無双」シリーズの基本的な操作方法を紹介しておこう。まず、方向キーで移動、□ボタンが直接攻撃となる。□ボタンによる攻撃は斬撃を基本とし、成長によって連続攻撃数が増加していく。△ボタンがチャージ攻撃といい、□ボタンと組み合わせることで、武将特有の攻撃を繰り出していた。○ボタンは無双ゲージをためることで発動する必殺技“無双乱舞”で敵を一掃でき、×ボタンではジャンプとなっていた(前述したように「ガンダム無双」では、×ボタンはダッシュとなっている)。これらを組み合わせることで、それぞれの攻撃に連携を生み出すことが可能。また、無双乱舞にはこのほかにもさまざまな発動条件があり、例えば体力が削られていくと、無双ゲージのたまるスピードが速くなり、破壊される手前のレッドゾーンでは“真・無双乱舞”と底力的な強力な必殺技を繰り出せるようになったり、味方武将が近接している時などは、“激・無双乱舞”という協力奥義を発動することも可能だった。ガンダム無双の操作は果たしてどうなっているのだろうか?
肝心のゲームモードだが、現在「OFFICIAL MODE」のみ公開されている。
「OFFICIAL MODE」
「OFFICIAL MODE」とは、各ガンダム作品の原作にあるいくつかの戦いを再現し、体験することのできるというもの。本作では、「機動戦士ガンダム」、「機動戦士Zガンダム」、「機動戦士ガンダムZZ」の3作品が収録されており、プレーヤーは各作品の主人公やその他の登場人物となり戦っていく。それぞれ登場人物がどんなキャラクターなのか、登場作品がどのような作品であったかを知ってもらうために、原作の山場となる場面をステージとして用意。ストーリーの補完は、イベントやムービーなどで消化していく。
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