「Games for Windows - LIVE」サービス、5月25日より開始

マイクロソフトは4月24日、新サービス「Games for Windows - LIVE」についてのプレス向け説明会を開催した。本サービスは5月25日より開始予定で、対応第1号のタイトルはPC版「Halo 2」となる。

» 2007年04月24日 20時51分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 「Games for Windows - LIVE」は、これまでXbox 360向けにサービスされていた「Xbox LIVE」との完全互換性をうたい、Windows版でゲームをプレイするユーザーとXbox 360でプレイするユーザーが一緒に遊べるだけでなく、コミュニティ機能を含めて同じサービスを提供するというものだ。ゲーマータグも共有でき、Xbox 360で作ったゲーマータグをPC版ゲームでも利用できるし、その逆もまた可能となる。

画像 マイクロソフト 執行役 ホーム&エンターテイメント担当 Xbox事業本部長 泉水敬氏

 発表会の席上、マイクロソフトの泉水敬Xbox事業本部長は「今日は『Games for Windows』の泉水として話をする」と前置きしながら、マイクロソフトがこれまで発表してきたゲームの歴史を追いながら、「Games for Windows - LIVE」について紹介した。

 ご存じの通り、マイクロソフトが初めてゲームを発表したのは、1982年の「マイクロソフト フライトシミュレーター」からだ。その後Windows3.1には「ソリティア」や「マインスイーパ」といったカジュアルゲームを搭載するなど、4半世紀にわたってPCゲームの普及に努めてきた、と泉水氏。2002年にXboxで家庭用ゲームに参入してのち、翌年にはオンラインサービスである「Xbox LIVE」が開始された。2005年にXbox 360が発売されると同時に、当初からXbox LIVEの機能は提供されている。

 「Xbox LIVEサービスも今年で5年目を迎え、1つの節目を迎えた。そこでゲーム上のオンラインサービスをPCにも提供するためGames for Windows - LIVEを開始する。ここで新たなフェーズに入ることになる」(泉水氏)

 これまでXbox LIVEでは、Xbox LIVEマーケットプレースやXbox LIVEアーケードなどのダウンロードサービスのほか、メールやボイスチャット、ビデオチャット機能が提供されてきたが、5月のアップデートにより、Games for Windows - LIVEとXbox LIVEの間で、ゲーマータグだけでなく、フレンドリストやボイスチャット、メールなども利用可能となる。

 「Xbox 360とGame for Windowsという2つのプラットフォームが“LIVE”により1つになる。これは昨年5月の『E3 2006』で発表した『Live Anywhere』を具現化したもの。PCゲームユーザーはこれまでにない体験ができるようになるとともに、Xbox LIVEで作られてきたコミュニティに参加できるようになり、LIVEコミュニティもさらに広がりを見せていくはず。これは他社の追随を許さない機能だ」(泉水氏)

Windows Aeroが動作する環境ならGame for Windows対応ゲームは動作

画像 マイクロソフト Xbox事業本部 MGSマーケティング部 部長 坂口城治氏

 引き続き、Games for Windows - LIVEについて、Xbox事業本部の坂口城治氏より、詳細が説明された。

 坂口氏はまず、これまでWindows版ゲームについては、レーティングの問題以外にも、動作環境がバラバラであったり、統一されてこなかったため普及が今ひとつであったと語り、このためWindowsをプラットフォームとしたPCゲームブランドとして「Game for Windows」が存在することを強調。「クオリティ」、「互換性」、「安全性」、「簡単な操作性」の4つをキーワードとして、Game for Windowsについて解説した。

 「Game for Windows対応ゲームならば、マイクロソフトの技術者がサポートするクオリティが存在する。そしてXbox 360の周辺機器にも対応し、ワイドスクリーンなどの解像度にも互換性を持たせてある。またWindows Vistaのペアレンタルコントロールに対応する安全性があり、インストールや削除も簡単だ」(坂口氏)

 また、これまでゲームごとに異なった動作環境についても、Windows Vistaを利用しており、かつWindows Aeroが動作する環境であれば、特に環境を気にしないでプレイできるとのこと。Game for Windows- LIVE対応第1弾タイトルとして「Halo 2」が紹介された(関連記事参照)。PC版「Halo 2」については、Xbox LIVEユーザーとのプレイはできないが、Windows Vistaユーザー同士での対戦は可能だ。

 また2007年上半期中には、「Shadowrun」が登場。こちらはXbox 360版も発売され、WindowsとXbox 360とのクロスプラットフォーム対戦が初めて可能となるタイトルになる。

画像画像画像 PC版「Halo 2」の画面

画像画像画像 Xbox 360版「Shadowrun」の画面

 このほかGame for Windows- LIVEについては、先ほども述べたゲーマータグが共有可能であることや、ボイスチャットやビデオチャットが可能なこと、PCユーザーとXbox 360ユーザーが一緒にプレイできることのほか、ゲーマースコアおよび実績が共有可能であることなどが紹介された。

 なお、メンバーシップの体系は以下の通りとなる。Games for Windows同士のみ、シルバー メンバーシップでもオンライン対戦ができるのが特徴だ。

サービス シルバー メンバーシップ ゴールド メンバーシップ
共通サービス ゲーマータグ
ゲーマープロフィール
実績(シングルプレイ用のみ)
プライベートチャット(テキスト/ボイス)
フレンドリスト
リッチプレゼンス(クロスプラットフォーム対応)
マーケットプレース(予定)
アーケード(予定)
マッチメイク(クロスプラットフォーム対応)
TrueSkillランキング
実績(マルチプレイ用の実績も含む)
ゲームへの招待(クロスプラットフォーム対応)
ゲーム中のボイスチャット(クロスプラットフォーム対応)
スコアランキングへの投稿
ゴールドメンバー専用ゲームへの参加
Games for Windows オンライン対戦(Games for Windows同士のみ)
ゲームセッションの作成
ゲームセッションの検索
ゴールド メンバーシップ料金:1カ月/819円、3カ月/2079円、12カ月/5229円(いずれも税込)
画像画像画像 Games for Windows -LIVEの画面。Xbox 360のXbox LIVE画面とはもちろんインタフェースが異なるが、項目以下に配置されている内容はほぼ同一となっている

画像画像 発表会ではマイクロソフト Xbox事業本部の鶴淵忠成プラットフォーム マーケティング グループ マネージャによる「Shadowrun」を利用しての対戦プレイなどのデモも行われた。鶴淵氏が持っているのはXbox 360コントローラーとXbox 360 ワイヤレス ヘッドセット。Games for Windows対応ゲームで利用できる。Xbox 360コントローラーの真ん中にあるガイドボタンを押すと、Windows Vista側でもメニュー画面が起動する

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