「DQMJ」大会&「DQソード」開発秘話とドラクエづくしスクウェア・エニックス「SQUARE ENIX PARTY 2007」:(2/2 ページ)

» 2007年05月13日 19時10分 公開
[板橋舟人,ITmedia]
前のページへ 1|2       

ついに日本一のマスターが決定! 「DQMJ」公式大会決勝戦が開催

 2日目の午後1時からは、第1回「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」スクウェア・エニックス公式大会“Great Masters' GP”チャンピオン大会が開催された。これは、今年3月より開催された公式大会の決勝戦で、全国各地で開催された地区予選大会を勝ち抜いた8名の選手が、最強の座をかけて戦いあうというもの。

全国各地の予選を勝ち抜いてきた猛者8名が、一同に集結。どんなバトルを見せてくれるのか、会場の期待は高まりまくり。ちなみに小学生の選手も多く、ブースを見学しにきた来場者も、小学生や家族連れが多かった

 準々決勝では、8名が一斉にバトル開始。ざっと見たところ、“りゅうじんおう”に“りゅうおう”、“ゴールデンスライム”といった定番キャラクターを使用している選手が多かった。その中で、ひっそりと“バベルボブル”を使用していた選手がおり、来場者はどのように戦うのか興味津々だった。全体的には“すてみ”を使って大ダメージを与える戦法が多用され、ものの5分ほどで大半の試合で決着がついていたようだ。

 準決勝第一試合は、海津選手と速報butyo選手のバトル。奇しくも、両者とも“ゴールデンスライム”、“りゅうじんおう”、“りゅうおう”という同じメンツでのパーティーだった。作戦も似ていたのか、両者とも“すてみ”を多用する戦法で、数ターンで速報butyo選手が勝利した。海津選手は「1回でも勝てたので、よかったです!」とコメント。

準々決勝は、4つのバトルを一度に開催。上画面しかモニターに映し出されないため、選手がどのようなコマンド選択を行っているのかわからず、緊張感が高まる
予想以上のスピード勝負となった準決勝第一試合。“すてみ”戦法が今のトレンド?
惜しくも敗れてしまった海津選手。しかし全国3位という成績は大変立派であります!

 準決勝第二試合は、大鐘選手と立野選手のバトル。こちらは先ほどの試合とはうってかわり、両者とも守りをしっかり固めた長期戦となった。アストロンを多用して相手の様子をうかがいつつ、相手の裏をかいて確実にダメージを与えていく戦法のようだ。開始数ターンで立野選手のデスタムーアが倒されてしまったが、その直後にAI行動を指定していたバベルボブルがザオリクでデスタムーアを復活。「コマンドだけではなく、AI行動をうまく使うのも重要です」と開発プロデューサーは語る。

長期戦となった準決勝第二試合。守備を中心とした戦略に両者とも一進一退だが、ラリホーマが勝負の転機となった

 マダンテを使用するも、相手はだいぼうぎょで乗り切る……というように、両者とも相手の行動を読みつつ、じっくり戦う。両者1体ずつ同時に倒され、膠着したかに思えたが、ここで大鐘選手のモンスターが2体ともラリホーマで眠ってしまう! 次のターンで一気にしかけるのかと思いきや、立野選手はザオリクで倒されたモンスターを生き返らせ、体勢を立て直す。このタイミングで制限時間の10ターンが経過したため、立野選手の判定勝ちが確定した。大鐘選手は「いい勝負ができました!」と試合を振り返る。大鐘選手が両親に「ありがとう!」とコメントすると、会場からひときわ大きな拍手が贈られた。

 決勝戦は、速報butyo選手と立野選手とのバトル。試合前のコメントでは、速報butyo選手が「実は『速報DQMJ』というホームページを運営していまして、そこの管理人を務めています。今日応援に来てくれた人、試合直前まで調整につきあってくれた人、ありがとう! がんばります!」と、意外な立場(?)を明らかにした。

 立野選手は「1回だけでも試合に出られればいいか、と思っていたけど、まさか決勝まで勝ち残ってしまうとは……。しかも相手は『速報DQMJ』の管理人さんですし(笑)。がんばります!」とコメント。

左が見事優勝したブチョー選手。準決勝の時点から、応援にきてくれた人に手を振り、声援に応えていた。右が準優勝という結果を残した立野選手。バベルボブルの使いこなしは日本一といっても良いかも

 2人が熱い握手を交わした後、ついに最期の戦いの火ぶたが切って落とされた。“すてみ”を中心とした戦法で、両者ともゴールデンスライムが倒されてしまう。だが、速報butyo選手はザオリクですぐさま復活。これが試合の流れを決定づけたのか、立野選手はまたいったい倒されてしまい、とうとうバベルボブル1体を残すのみとなった。対する速報butyo選手は3体とも健在だ。次のターン、“すてみ”による一斉攻撃で、とうとうバベルボブルが倒されてしまう。その瞬間、速報butyo選手の優勝が決定した。

 決勝戦を振り返り、立野選手は「決勝戦はボコボコにされたけれど(笑)、ここまで来られたことに感謝します」とコメント。見事優勝した速報butyo選手は「実は今回、2連覇となります。この結果を残せたのは、応援してくれたみなさんのおかげです! ありがとうございます!!」と喜びを素直に表現した。

 続いて、特別ゲストとして堀井雄二氏が登場。「熱かったですねー、バベルボブルが出場するとは思わなかった(笑)。準決勝の第二試合は両者ともガードが堅くて判定試合になったけど、あのバトルはもっと見てみたかった」とコメント、氏も対戦の様子に熱中していたようだ。

 好きなモンスターやよく使うモンスターは? という質問に対し、堀井氏は「テストプレイを何度も何度も行ったので、何度も使うことになった序盤のモンスターに思い入れがありますね。いたずらもぐらとか、いっかくりゅうとか、ちょっと弱めなモンスターが好きです。ゴールデンスライムを作るのは大変だけど、皆さんよくがんばって作っていますよね」と語る。

 表彰式では、受賞した選手たちと堀井氏がガッチリ握手。ブチョー選手と熱い抱擁を交わしたり、肩を組み合って友情を育んでいたようだ。手に汗握るバトルの連続で、イベントの見学者も大満足だったことだろう。会場での拍手の大きさが、そのことを証明している、熱きイベントであった。

入賞者の4名には、堀井氏から賞状およびトロフィー、賞品が手渡された。熱いファンである入賞者たちと、堀井氏はガッチリ握手
堀井氏と熱い抱擁を交わすブチョー選手。堀井氏は意外とざっくばらん、なのかも!?
最後は選手全員で集合写真

 なお、本日の来場者数は3万6812人を記録し、1日目の3万9750人と合計し、2日間で7万6562人が幕張メッセに詰めかけた(2005年は2日間で4万6981人)。ソフトメーカーが単体で開いたイベントとしては異例ともいえる動員数が、スクウェア・エニックスというブランド力を感じずにはいられない。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評