古谷徹氏も登場し「アムロ、au、行きま〜す!」――「機動戦士ガンダム 3D VS EDITION」ケータイゲーム@Kスタ

KDDIデザイニングスタジオで行われた、通信対戦EZゲームアプリ「機動戦士ガンダム 3D VS EDITION」のゲームイベントに古谷徹氏が登場。休日の原宿に、アムロの生声がこだました。

» 2007年06月12日 15時50分 公開
[森坂光郎,ITmedia]

 6月10日、EZアプリ(BREW)向け本格的3Dリアルタイム通信対戦アクションゲーム「機動戦士ガンダム 3D VS EDITION」のゲームイベント「『機動戦士ガンダム 3D VS EDITION』ケータイゲーム@Kスタ」が、東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオで行われた。会場にはアムロ・レイ役の声優 古谷徹氏が駆けつけ、集まった観客をアムロの生声で魅了した。

photo バンダイネットワークス コンテンツ事業部 近藤貴浩氏

 競技は14時と16時の2回行われ、4人対戦モード「バトルロイヤル」でそれぞれ16名による予選の後、予選を勝ち残った4人による決勝が行われた。優勝商品はニンテンドーDS LiteとDS専用ソフト「スーパーロボット大戦W」。決勝進出の3人にはDVDソフト「GUNDAM EVOLVE PLUS」、参加賞として「HCM-Pro MS-06S シャア専用ザク」が贈られた。DS LiteとDVDは古谷氏のサイン入り。

 解説を勤めたバンダイネットワークスコンテンツ事業部 近藤貴浩氏は、大会開始に先立ち「バトルロイヤルのコツは、味方がいないのでいかにHPを温存するか」であるとアドバイス。このゲームはガンダムの世界観を使っているものの、「連邦対ジオン」という対立の構図がないのだ。

 この日は配信が始まっていないモビルスーツ(MS)も用意され、全12機がラインアップ。出場者はカードを引いて抽選でMSを決定、バトルロイヤルに臨む。第1回第1戦目のカードは「ガンダム」「ギャン」「GM」「ガンタンク」。連邦製MSが3機、ジオンが1機の対戦となった。

photophoto ガンダムは単純に強く、ギャンは移動が速い。GMは使い勝手が良く、ガンタンクは移動が遅いが1撃の威力が大きい、と近藤氏が解説。ガンダムが出現するも、HPを温存したGMが勝利

 第2戦は「グフ」と「ゴッグ」が登場。ゴッグは動きは遅いが装甲が厚いので敵を引き付けるといい、グフはバランスがすごくいいという(近藤氏)。

photophoto グフは近接はもちろん、5連装フィンガーバルカンで射撃もOK。やはりザクとは違う。一方のゴッグは装甲が厚く「さすがゴッグだ、なんともないぜ」を再現できる

 3戦目は「ザク I」と「ゲルググ」が登場。ザク Iは「はっきり言って弱い」、ゲルググは携行型ビームライフルの威力もあり、とても強いという。

photo ザク Iは弱い分、対戦勝利時には高ポイントをゲットでき、ランキングを有利に進められるという。ゲルググの性能は文句なし

 予選最終戦では「ズゴック」と「ドム」が登場。ズゴックはゴッグより高速で接近戦もいける、ドムは移動がとても速いが決定力に欠けるとのこと。

photo 最終戦ではなんとガンタンクが勝利。HPを温存し、遠距離からアウトレンジするセオリーどおりの作戦が功を奏した

モビルスーツの性能差が戦力の決定的差ではない

 ここで近藤氏より、「機動武闘伝Gガンダム」や「機動戦士ガンダムSLG〜咆哮の軌跡〜(地上編)」といったEZアプリ向けの新作や、好評配信中のケータイ向けアプリが紹介された。また機動戦士ガンダム 3D VS EDITIONの公開を記念して、ガンダム、シャア&シャアザク、量産型ザク IIの無料待受画像が、6月30日までの期間限定で配布されていることも発表された。

 決勝を前に、アムロ役の古谷徹氏が「アムロ、au、行きま〜す!」との声とともに登場。決勝戦を大いに盛り上げてくれた。

photophoto 「ゲームは夜な夜なやるほど大好き」と古谷氏。PC向けオンラインゲームの「ガンダム・ネットワーク・オペレーション」ではチームを率いて戦い抜いたことでも有名だ

 決勝は3回戦で行われ、合計ポイントを競うというもの。ただしMSはガンダム、ガンキャノン、ゲルググ、ギャンの4機種からチョイスとなる。1回目はカードによる抽選、2回目3回目は負けた順から好きなMSを選ぶ方式が取られた。古谷氏の「アムロ、行きま〜す!」の掛け声で戦闘が開始。さらに古谷氏は、MSを駆るプレーヤー目線で台詞を当てるという大サービスを行った。

photophoto 「ちぃっ!そこかっ!」の生台詞に会場は大興奮。「赤いモビルスーツ! シャアだな!」と叫ぶが、目の前の赤いMSとはガンキャノン。倒した後に「カイさん、ごめん!」

 終わってみると、ほとんどの対戦でガンダムが勝利し、いかに最初にガンダムを引くかが勝負の分かれ目となった。古谷氏が「結局、MSの性能の差?」と疑問を呈すと、近藤氏は「実際のランキングではポイントや熟練度が重要」と解説。やはり、モビルスーツの性能差が戦力の決定的差ではないようだ。

収録後、ブライトと飲みにいってしまうシャア

photo 古谷氏は、アムロで飛雄馬からの脱皮を成し遂げ「これでプロとしてやっていける」と確信したという

 1度目の決勝戦後は、賞品の授与に続いて古谷氏のトークショーが行われた。

 アフレコのエピソード紹介をリクエストされた古谷氏は「スタジオで席が自然とジオンと連邦に分かれる」と、当時を振り返った。しかし収録が終わると「ブライト(故・鈴置洋孝氏)とシャア(池田秀一氏)が飲みに行ってしまう」とのこと。

 「アムロを演じた難しさ」をたずねられると、“星飛雄馬”から脱却しなくてはいけないという当時の苦悩を振り返った。ガンダム当時、大学を卒業して3年目であった古谷氏は、中学3年生で演じた星飛雄馬のイメージを払拭できずにいた。「鋼鉄ジーグ」の宙役など熱血系ヒーローを演じても“飛雄馬”になってしまい、なんとかしたかったという。

 アムロは当時としては斬新な、地味な主人公であったために“飛雄馬”から脱皮するきっかけになったと、古谷氏は話す。ファンの間では有名なエピソードだが、本人の口から語られただけに、大変意義深いものだった。

 この日、親子連れで対戦に挑むお母さんも登場したことから、アムロの母であるカマリア・レイにも言及。司会者が「お母さんに敬礼するシーンがありますよね」とガンダムをよく知るところを見せると、古谷氏は「お達者で」と敬礼し、母との別れのシーンを再現。さらに「お母さん(カマリア)は男がいましたからね。あのシーンでは、遠くに車で待っています」と述べた。

 また、「アムロ以外で好きなキャラ」という質問にしばらく悩んだ後、「女性キャラで一番好きなのはチェーン・アギ(映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場)ですね」と回答。「アムロを慕っているが、一歩下がっていてくれる」とチェーンの魅力を語った。

“若井おさむ”じゃありません

photo ガンダムのHPゲージが下がると「持ってくれよ…」と古谷氏。瀕死の状態から勝利したガンダム。「ガンダムは伊達じゃない!」

 古谷氏はこの日2度目の決勝にも、「アムロ・レイです。“若井おさむ”じゃありません」とコメントしながら登場。またもガンダム視点での台詞当てで会場を沸かせたが、1回目の決勝を超えるハイテンションであった。

 ギャンを前に「何だあのMSは? もしかして“壷”の好きなヤツか?」と古谷氏。劇中でギャンを操るマ・クベ大佐は白磁の壷のコレクターという設定のため、会場は大受け。以後ギャンは「壷」と呼ばれることに。

 古谷氏が「カイさんはゲルググを頼んだ! 僕は壷をやっつける……壷めぇっ!」と叫ぶと決勝の出場者も同調、ゲルググ対ガンキャノン、ガンダム対ギャンの一騎打ちとなった。結果はゲルググとガンキャノンが相打ち。古谷氏の「落ちろ!」の掛け声とともにガンダムがギャンに勝利すると、会場はひときわ大きな歓声に包まれた。

 イベントも佳境となり、同点決勝による最終戦が行われた。2回目の優勝者も1回目と同じ、茨城から2時間かけて来場したという出場者氏。優勝賞品であるDS Liteを2つ勝ち取り、最後に行われた抽選会でもガンプラをゲットするなど、ホクホクだった。

 古谷氏は「ガンダムのゲームは自分が出演していないものでも一通りやっているが、ケータイは画面が小さいのでプレイしていなかった」と述べ、「楽屋でプレイしてみて、ケータイでもココまでできるんだとビックリしました」と機動戦士ガンダム 3D VS EDITIONの魅力をアピール。最後に「古谷さんにとってガンダムとは何ですか?」と尋ねられ、「(自分にとって)ガンダムとは人生です!」と力強く答えた。

photophoto

 28年にも渡ってアムロを演じ続けてきた古谷氏にとって、まさに「僕がガンダムを一番うまく扱えるんだ」といった自負があるのだろう。「ガンダムこそ我が人生」というファンも少なくないと思うが、“当事者”による重みを感じるコメントとなった。

 ぜひ、auケータイで「機動戦士ガンダム 3D VS EDITION」をプレイし、アムロとともに生きた古谷氏の「人生」に思いを馳せてはいかがだろうか。

 古谷氏は6月21日に発売となる「竹宮恵子 DVD-BOX」では3作品に登場するほか、6月25日より「ポケメロJOYSOUND」で着ボイスをリリース。7月26日発売のニンテンドーWii向けタイトル「機動戦士ガンダムMS戦線 0079」にも出演していることもアピールした。詳しくは古谷氏自身による公式サイトでご確認いただきたい。

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