井上和香さんナイスショット! カプコン「Wii&DS新作タイトル発表会」(2/2 ページ)

» 2007年08月31日 19時35分 公開
[加藤亘,ITmedia]
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「WE LOVE GOLF!」――新たなゴルフゲームの規範となる“ゴルフ2.0”の誕生!?

左から7年越しのラブコールが実ったと稲船氏、高橋宏之氏、高橋秀五氏

 カプコンの熱いラブコールに応え、初代「みんなのGOLF」を生み出し、「マリオゴルフ」シリーズを手がけたキャメロットがWiiで新たなゴルフゲームのトレンドを造り出さんと、Wii用新次元体感ゴルフゲーム「WE LOVE GOLF!」を発表した。発売日は今冬を予定している。価格は未定。

 稲船氏は様々な開発会社と仕事をしていたが、実に7年越しのラブコールが結実したとキャメロットの代表取締役社長の高橋宏之氏と代表取締役副社長の高橋秀五氏を招き入れる。

 3人はやっとこの日がきたと安堵していると話を進める。「カプコンとキャメロットという組み合わせが意外と思われる方も多いと思うが、通じるものが多く、社内での雰囲気も似ている」と稲船氏は語る。稲船氏は「WE LOVE GOLF!」がゴールではなく、ここをスタート地点として、今後さまざまな展開への流れを作りたいと意欲を見せる。

 キャメロットが初代「みんなのGOLF」をはじめ、さまざまなゴルフゲームを開発してきたトップデベロッパーである。高橋氏は「みんなのGOLF」から10年経った今、ずっと作り続けていると新基軸を入れてはいるが、何かの延長線上であって、自分ら的にも究極のものを作ってしまったという気持ちだったと振り返る。そこへWiiという新しい操作方法を提示するものが出現し、ひょっとしたらもっとすごいものができるんじゃないかと思うに至ったのだそうだ。

 「僕らは常にスポーツゲームを作る際に考えていることは、ゲームを遊んで、そのスポーツを実際にプレイしてみたくならないと意味がないと考えています。ゴルフをやり慣れている人も初心者でも、ゲームを通じてゴルフをやりたくなりたくなってほしい」(高橋秀五氏)

 「シミュレーターだが修行にはしたくない。エンタテインメントなので娯楽でなくてはならない。Wiiに出会うまではあくまでも『ゴルフ1.0』から始まり『ゴルフ1.5』などのバージョンアップだったと思うんです。しかし、このゴルフゲームは間違いなく『ゴルフ2.0』という新たな世代にシフトしたんじゃないかと考えています」(高橋宏之氏)

新作発表のセレモニーはゴルフゲームらしく3人の息を合わせたナイスショットから

 「WE LOVE GOLF!」はうんちくを語るのが楽しくなるゲームでもあるとのこと。ゲームに合わせて専用コントローラを作ったに等しいほど、Wiiリモコンとの相性は最適だと、さまざまな機能が組み込まれている。その説明に移る前に特別ゲストの登場も促す意味で、稲船氏と高橋両氏によるセレモニーショットが放たれる。3人によって放たれたボールは見事にホールインワンを決め、舞台はがらりと様相を変える。

 舞台奥から登場したのはゴルフウェアがまぶしいタレントの井上和香さんとプロゴルファの江連忠さん。先ほども登場した本作プロデューサーの竹下博信氏が再度登壇し、本作の説明に移った。

実際にスイングできるので素振りの練習にもなるし、グリーンで芝目を見るのもゲームで慣らせるのがいいと井上さん。江連さんも実際のゴルフのコースマネージメントをリハーサルできることがいいと感想。特に打った際にリモコンが震えるのがいいと語ってくれた

 本作は、Wiiリモコンをゴルフクラブの代わりに実際のコースにいるかのような臨場感を味わえる新次元のゴルフゲーム。実際のクラブを握っているかのような感覚でスイングすることで飛距離も変化する。パワーゲージでタイミングを計りボタンを押すというのが基本的な操作方法となる。特徴的なのはWiiリモコンの握り方、振り方によってドローやフェードボール、さらにはバックスピンなどの打ち分けも可能という点。さらにWiiリモコンを下に向けアドレスに入ると主観視点になり、上に向けるとコースを上から俯瞰する視点になる。また、リモコンを前方に突き出すことでボールの向かう先を確認することもできる。


 Wiiリモコンはガイダンス機能として次にプレーヤーがどうするべきかをアドバイスしてくれ、まるでキャディがそばにいてくれるような安心感を与えてくれる。初心者はプレイに悩む必要がないというわけだ。竹下氏はプレイを進めながら説明をする中で、グリーン上で芝目を読む動作をWiiリモコンでしてみせる。実際のゴルフでよく見る風景だが、本作ではリモコンを指でつまみつり下げることで、傾斜角などを計測することができるわけだ。これらボイスナビゲーション(ガイダンス機能)や、新ショットシステムは特許出願中とのこと。




コースも充実しており、今回体験することができた南国の風が気持ちよさそうな「シーサイドアイランドCC」(左)や砂漠の真ん中にある「ルクソールデザートCC」(右)などのほか、さまざまなコースを用意するとのこと

実際に井上さんも試遊してみた。実際のゴルフではまだまだな井上さんだが、ゲームの中ではなかなかの腕前。ダブルボギーだったのだが、実際はさらに“叩く”とのことで大喜びだった
江連さんもプロゴルファーの意地をかけてプレイ。ショットの姿も美しく、バックスピンなどハイレベルな展開でわかせPERで終えた
新次元のゴルフゲームとして最初からラウンドできるので敷居も低い。ショットから芝を読んだりとプレイの一連が流れるように体感できると竹下氏

「WE LOVE GOLF!」
対応機種Wii
ジャンルゴルフ
発売予定日今冬
価格未定
(C) CAPCOM / CAMELOT

事業改革を推進していくと一井氏

 発表会最後には、カプコン常務執行役員 コンシューマエンターテイメント事業統括本部長兼CS事業統括の一井克彦氏が登壇し、上記で紹介したカプコンの年末に向けたWiiとニンテンドーDS関連6タイトルへの自信を改めて表明。3年前から取り組んでいるカプコンのゲーム事業の大改革を、タイトル戦略、地域戦略、ジャンル戦略と足早に進めてきたと説明し、本日のスポーツジャンルへの参入がさらなる成長への足がかりとなるよう、いっそうの事業推進をはかっていくと挨拶した。


 カプコンは今冬発売までに発売すると発表しているタイトルが8月31日現在、WiiやニンテンドーDS以外にもプレイステーション 3で1本、プレイステーション 2で7本、Xbox 360で1本、PSPも2本、さらにPCやアーケードタイトルも豊富に取りそろえてくる予定だ(※)。これらはまさに冒頭稲船氏から説明があったとおり、マルチプラットフォーム戦略の一環であり、全方位的なラインアップの充実をはかっているにほかならない。WE LOVE GOLF!」のように、カプコンが従来ならば苦手と見られがちなジャンルへの果敢な挑戦が、今後も続くものと思われる。

※9月1日修正。流通をカプコンとしていたタイトルを数から除外しました。
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