「サイレントヒル ゼロ」で恐怖の街の原点をひもとく――KONAMIブース東京ゲームショウ2007

KONAMIブースでは、9月22日および9月23日限定で「サイレントヒル ゼロ」プレイアブルコーナーが設けられた。「サイレントヒル ゼロ」はサイレントヒルという街が生まれた経緯を知ることができる、シリーズの時間軸で言えばまさしく“ゼロ”と呼ぶにふさわしい内容になるらしい。PSPで新たに描かれる恐怖の原点を一足早く体験してきた。

» 2007年09月22日 12時27分 公開
[仗桐安,ITmedia]
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 KONAMIブースに「サイレントヒル ゼロ」プレイアブルコーナーが特設されたのは22日。ビジネスデイである20日と21日にはプレイすることができなかったのだ。というわけでさっそくプレイしてみることにした。「サイレントヒル ゼロ」のプレイアブルコーナーはブースの中に特別に作られた2階エリア。ナースに導かれて階段を上ると、10数台の試遊台が用意されていた。

画像 サイレントヒルと言えば、やはりナース。今回もナースに扮したコンパニオンが恐怖の世界へといざなってくれる
画像画像 プレイアブルコーナーの真下にあたる1階エリアには、歴代の「サイレントヒル」シリーズの展示コーナーがあった。過去作品の映像を閲覧することができ、ファンならチェックしておきたい品々がディスプレイの中に陳列されていた

画像 2階に到達すると、大きなスクリーンにて流れる紹介映像を観ることができる

 PSP-2000の外部ディスプレイ出力機能がさっそく使われており、大きなTVでプレイすることができた。断定はできないが、今回プレイできたのは体験版などではなく、実際の製品版の導入部分にほぼ近いものと思われる。オープニングのスタッフクレジットが表示されていたし、物語の始まりをしっかりと描いた内容をプレイすることができたのだ。

 アナログパッドで移動、○ボタンで調べる、×ボタンで懐中電灯のオン/オフ、□ボタンを押しながらの移動で走行、△ボタンでマップの表示、R1ボタンを押しながら○ボタンで攻撃、というのが大まかな操作方法。実際にプレイしてみると□ボタンを押しつつの走行に慣れなくてとまどったが、R1ボタンを押しながらの攻撃は従来のシリーズ通りでしっくりなじんだ。L1ボタンでカメラリセットができるのだが、ぐるっと回り込むのではなく唐突に主人公の後方視点に切り替わる仕様。これもあまりなじみがないものだったので、最初はとまどってしまった。

 冒頭は意味深なセリフのやりとりがあり、続いてトラック運転手トラヴィスがサイレントヒルの郊外の道路で事故を起こし途方に暮れるシーンへと移る。ここでトラヴィスを操作することが可能になり、無人の道路をひたすらサイレントヒルに向かう形で移動することになる。このあいだスタッフクレジットが流れ、あたかもハリウッド映画の冒頭のような演出。実際にアメリカで映画化された「サイレントヒル」だけに気分も盛り上がる。

画像 恐怖の街をひたひたと探索する来場者たち。プレイに集中できるように各TVごとにヘッドホンが用意されていた

 突然、火事に見舞われる館を発見したトラヴィスは、館からの悲鳴を聞きつけ単身救出に向かう。全身大やけどを負った少女を助けたところで、突然目が覚める。するとそこは、おなじみの霧の街“サイレントヒル”だった――。

 少女は病院にいるのではないかと思ったトラヴィスはクーンツ通りの病院へと向かう。最初は普通のひなびた病院であったが、ある部屋であるイベントを通過することで錆びついた裏の世界へと入り込んでしまう。ここまでのプレイは割と淡々としているが、ここからは顔が判別できない狂った看護婦をハンマーで殴ったり、病室でプラスチックの肺というアイテムを拾ったり、いつものように謎解き要素が絡んできたりで、ファンなら満足できるであろうプレイが楽しめた。

 ただ、今回の体験版に関して言えば、グラフィックがいまひとつなのが残念だった。PSPにしては比較的カクカクのポリゴンだったのだ。初代プレイステーションの「サイレントヒル」は、その粗いポリゴンも相まって恐怖を演出していたので、好意的に見ればその粗さを狙ったようにも見えたが、PSPの能力ならもう少し流麗に描けるのではないかと思ってしまった。発売まではまだ2カ月以上あるので、今後のブラッシュアップに期待したい。

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