「E for All」に行ってきたくねくねハニィの「最近どうよ?」(その17)(2/2 ページ)

» 2007年10月26日 18時14分 公開
[くねくねハニィ,ITmedia]
前のページへ 1|2       

E for Allの敗因(?)をまとめてみる!

開催スケジュール

 これに尽きるっちゃ尽きる。年末商戦の仕込が終わったこの時期では、何も新しいことをメーカーから出す必要がない。プラットフォーマーや各ソフトメーカーの参加が少なかったのもこれが原因と考えられるの。また、来年は8月28日〜8月30日に行うと発表しているけど、E3とTGSの間でとても忙しい時期。今年よりはいい時期かもしれないけど、今年の集客を考えるとキャンセルもありうるよね〜。

出展社が少なすぎ

 ハードメーカーは任天堂だけ、ソフトメーカーもほとんど相手にしていなかったってことで、活気に欠けましたね、マジ。少なくとも次世代ハードメーカーが呼べないなら、ゲームショーとは言えないのでは? 年末商戦のこの時期に発売予定の大型タイトルが偏って展示されているようではユーザーも二の足を踏むよね。開催時期、開催場所、運営方法など、もっとメーカーさんたちと密に話し合って決めるべきだったと思いますぜ。

認知度低すぎ

 LAコンベンションセンターという大きな展示場で行ったのにも関わらず、業界の人も含めて認知度が低かった気がするな。「何それ?」って言ってる業界関係者もいたし(苦笑)、実際に北米のウェブニュースサイトなどでもほとんどE for Allのことは取り上げていなかったよね〜。やるならやるで、きちんと知名度を上げて欲しいものですわ。

値段高すぎ

 前述の通り、値段高すぎです。業界関係者と話をしていたのですが、家族4人で週末に見にきたら75ドル×4人で300ドル(3万6000円くらい)の出費になっちゃう。軽くゲームでも見に行こうか? ってレベルじゃないよね〜と。ってことは、そこまでお金をかけて見に来るのはコアコアのユーザーか業界関係者くらい。“For All”になってないんではないかい? と突っ込みたくもなるわけさ。

E for All 総括

 正直言って、来る価値はなかったかなと……。すみません。悔しいけど。予告はされてますが、本当に来年あるかどうかはまだわかりませんね。E3のあり方も問われている現在、また昔のように大きなE3に戻るんでは? とか、このまま2本立てで続けてみるのでは? とか、いろんなことがささやかれています。迷走を続ける北米のゲームExpo、ハニィはそれでも熱く見守っていきますよん。

 ただ、日本の展示会としても参考にすべきと思った点は、ユーザー参加型という点。見せるだけではなく、「プレイ」する空間を存分に使うという点。また、有名クリエイターの講演とかはなかったけど、「Guitar Hero」とか「Rock Band」とか、「Halo 3」のようなユーザー参加型のコンペティションイベントは盛り上がってました。ゲームに触れてもらうこと、プレイしてもらって楽しいことを感じてもらうこと、そして、「ゲームがうまいとカッコいいんだ!」ってアピールは最近日本市場に欠けているところかと思いました。ゲームは「オタク」がやる一部の娯楽ではなく、みんなが楽しんで、みんながヒーローやヒロインになれるんだ! ってことを見せつけてたって意味ではハニィは感心しましたね〜。

 もっともっと業界として盛り上げなきゃいけない、って意味では、アメリカも日本も変わらないですからね!

ハニィのあとがき

 久しぶりにアメリカに来ているわけですが、噂ではWiiはもうあまっていると聞いていたのに、やっぱまだ足りてませんの。お店にはほとんど在庫がなくて、いきなり行っても買えない状況は続いていました。小売店では「Halo 3」一色かなぁと思いきや、やはり年末商戦に向けて廉価版やマークダウン(値下げ)した商品もたくさん並んでましたね〜。

 それにしてもE for Allにはやられました(涙)。こんな寂しいLAコンベンションセンターを初めて見ましたよ。業界関係者とも会ったのですが、見て回るのに3時間くらいかかるかな? と思いきや、15分で見終わったとか、いろんなプレイアブルを試したとしても1日はいらないな、とか否定的な声が聞かれましたよ……残念。せっかく意を決して見に来たハニィも、原稿を書く意欲が失せてしまって、こんな遅いリポートになってしまいました〜!ごめんなさーい。(※編注:言い訳です。聞き流しましょう)

 ってことで、今年もあと2カ月。年末商戦の結果もちらほらと出てくる時期ですから、また間をおかずに(※編注:ホントかよ)お会いしましょう!

くねくねハニィのプロフィール

1967年アメリカサウスダコタ生まれの日本人。

小学生からはゲームセンターに通いまくってやたら大きく育つ。

1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる困ったやつ。独特の語り口調ですが、もう慣れてくださいとしか言えません。言ってる中身は至極マジメなので。ちなみに「風来のシレン」が好物で、名前もそこから借用。なんだか公認してもらったそうです。

「E for All」ではテンションを下げられたハニィは、その後サンフランシスコで美味しい蟹やクラムチャウダーを食べてライフを回復されたかどうかは分かりませんが、どうやらすでに帰って来てらっしゃるようですね。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/03/news002.jpg 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  2. /nl/articles/2405/02/news023.jpg 【今日の計算】「2+7×9−3」を計算せよ
  3. /nl/articles/2405/02/news004.jpg 80代一人暮らし女性の“その都度が大事”なキッチンお掃除術 毎日少しずつ……の習慣に「尊敬しかない」「すごくやる気をもらえます」と称賛の声
  4. /nl/articles/2405/01/news013.jpg IKEAの新作カーテンが「家中これにしたい」ほどすてき!→どうやって付けているの? 垢抜けインテリア術に視線集中「すっごいかわいい」「色味が最高」
  5. /nl/articles/2402/15/news019.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  6. /nl/articles/2405/01/news131.jpg なんでそうなった? のこのしまアイランドパーク園内看板の名称が「俺は間に合わなかったがトイレはあっちだ君」に決定
  7. /nl/articles/2405/01/news128.jpg 「笑い止まんないw」 少女漫画風の顔をメイクで再現したら……? 衝撃の“おもしれー女”が爆誕 「笑うと怖!!」
  8. /nl/articles/2402/21/news158.jpg 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  9. /nl/articles/2405/02/news106.jpg 【今日の難読漢字】「鱸」←何と読む?
  10. /nl/articles/2405/01/news092.jpg “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評