なぜ競うのか? そこに敵がいたからさ!――「クレイジークライマーWii」

日本システムより発売となるWii用ソフト「クレイジークライマーWii」を手に、勝負を挑みに来たお姉ちゃん。ヘソとか出てるけど、寒くないっすか? 

» 2007年12月13日 14時08分 公開
[加藤亘,ITmedia]

どの壁を登る?

 「クレイジークライマー」は1980年にアーケードゲームとして発売され、ただビルの外壁を登るゲーム性と、レバー2本で両手の動きを表現する操作性で人気を博した。あれから約25年。Wii用ソフトとして「クレイジークライマー」が帰ってきた。当時のゲーム性や操作性はそのままに、しかし、グラフィックや臨場感が格段にパワーアップしている。

 本作は、Wiiリモコンとヌンチャクを両手に持ち、ひたすら上下に動かすことを操作の基本としている。これでプレーヤーは上へと進んでいく。当時、アーケードでレバーを上下に動かしていたものが、腕全体を使用するようになったとご理解いただきたい。平行移動はWiiリモコンとヌンチャクを左右に振り、斜め上への移動はAボタンを押しながら左右どちらか行きたい方向へと平行移動で振る。操作はこれだけ。途中、とっかかりのない壁を1フロア分飛び越えていくのに、“より迅速に上下に振る”というテクニックもあるが、要は壁の障害物を避け、振ってくる落下物を回避し、より早く頂点を極めたものが勝者となるというのは昔も今も変わりはない。

基本的には上を目指すのみとシンプルルール

こんにちはー! ボコボコにしにきましたー!!

 さて、なにやらこの寒空に、ヘソががっつり見える衣裳を身にまとったお姉ちゃん2人組がITmedia +D Gamesの受付にやってきた。聞くに、壁づたいで登ってきたとか来ないとか……。そしてやおら「クレイジークライマーWii」の勝負を申し込んできた。こりゃ戦わずになんとする。しかも相手はお姉ちゃんである。ヘソが出ているお姉ちゃんである。お相手するのは……うん、そのへんにいた具合が悪そうな編集部員にお願いしよう。ちなみにお姉ちゃんたちは「クレイジーフォックス」と自称している。ゲーム内のキャラクター「フォックス」から拝借しているらしい。

 「クレイジークライマーWii」は、対戦モードで4人プレイに対応している。そのため、いざ4人で対戦となると、4分割で表示される画面の中を、ひたすら頂上を目指すことになる。小さいテレビではご覧のようなひしめきようだ。ゲームの途中、ヒジが当たってもしかたがないじゃないか……(にやり)。

 ちなみに、今回のこの勝負。はなから先方は負ける気がしていないとのこと。どうやら方々で戦って来ており、負け知らずなのだとか。我々はもちろん、こそこそと悪巧みをすることにした。「よし、男が攻撃するとなにかとうるさい。そこで、分かってるね? 隣から直接攻撃だ。僕は口撃で対処する」――小さく敬礼する2人であった。

4分割になるとこんな感じ

余裕の笑みで対処するキツネちゃんたち

 勝負は3本勝負で行われることになった。チームのどちらかが頂上に着いたらそのチームが勝ち。2本先取で勝負がつく。練習もそこそこにいきなりの本番となる。が、なにげに思うようにいかない。しかも、相手が自分の進行を妨げる。操作すら思うようにいかず、自慢の口撃(ヒジ打ちも)もそれどころじゃない間に相手がお姉ちゃんがぶち抜いてゴールしてしまった。まずは1敗……。

 ここで物言いだ。立ち位置が悪い! そう、ゲームでよくある抗議を惜しげもなくブータレはじめてみた。立ち位置が悪い、コントローラが悪い、そもそも体調も悪いと、もう始末が悪い。態度の悪い我々に余裕の対応とばかり、位置も変えてもらっていざ再戦となった。負けられない。いまこそセクハラ辞さずの直接攻撃しか活路はない! 隣も同じ志だろう。なにやら目が座っている。よしよし。

 2戦目開始。さぁ同志よ、そのヒジを叩きつけ……あれ? 我が同志がガンガン登っていく。まっとうに登っていく。しかもなんかさっきよりうまい……は! 覚醒した? どうやら相方は違う次元に行っていまわれたようです。降りるシャッターをよけ、降ってくる鉢植えを回避し、壁をサクサク登っていく。気がつけば頂上に。その時、筆者は鉢植えに当たり、落下しているところだった……。オマエモテキダ……。筆者は関係なく、勝負はタイとなり、なんだか盛り上がる展開に。ひとりカヤの外。

 3戦目。覚醒した元同志と2人のクレイジーフォックスは、きゃっきゃと楽しむ余裕すら見せる中、灰になった漢ひとり。空気になってレッツ壁のぼり。しかし、ひたすら鉢植えをくらう修行でもしているのか、当たっては落ち、落ちては当たり、先へとなかなか進めない筆者がそこにいた。さすがはクレイジーフォックス。キツネのように同志をばかし、丸め込んだと見える。元同志はむしろ勝負そっちのけでゲームそのものを楽しみはじめているらしい。そうなれば勝負は見えていた。さくっとお姉ちゃんが頂点を征してしまった。

負けました……。筆者以外はいい勝負してましたなぁ……(遠い目)

 こうして、彼女たちは暴れるだけ暴れて去っていった。あとに残ったのは、勝負にすらなっていなかったとでも言いたいのか、同僚からの冷たい視線……。どうやら同僚とは“壁”ができてしまったようで。とりあえずはこの壁をクリアしないといけないらしい。

 おあとがよろしいようで。


「クレイジークライマーWii」
対応機種Wii
ジャンルクライミングアクション
発売予定日2007年12月20日
価格(税込)6090円
プレイ人数1〜4人
(C)1986 Nihon Bussan Co., Ltd. (C)2007 JEX/First※画面は開発中のものです。

関連キーワード

Wii


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/26/news158.jpg 元横綱・貴乃花、再婚後の激変ぶりに驚きの声 ヒゲ生やした近影に「ショーケンみたい」「ワイルドー」
  2. /nl/articles/2403/27/news130.jpg 中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
  3. /nl/articles/2403/26/news169.jpg 「『ちゅ〜る』の紅麹色素は大丈夫?」 小林製薬の「紅麹」報道で飼い主に不安広がる
  4. /nl/articles/2403/27/news126.jpg ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
  5. /nl/articles/2403/26/news161.jpg 【まとめ】小林製薬「紅麹」問題 味噌や酒など紅麹原料メーカーの自主回収相次ぐ 20社以上が発表
  6. /nl/articles/2403/27/news127.jpg 日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
  7. /nl/articles/2403/20/news067.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友だちから連絡→まさかの正体に爆笑 友だちはその後ジブリを見た?
  8. /nl/articles/2403/26/news016.jpg ドイツ人家族が日本のバウムクーヘンを実食、一番おいしいと絶賛したのは…… 満場一致の結果に「参考になります」「他の食べ比べもお願い」
  9. /nl/articles/2312/30/news041.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友人から連絡→まさかの正体に爆笑「それトトロやない」
  10. /nl/articles/2403/26/news145.jpg 「ご安心ください」 “紅麹ショック”でDHCとファンケルが声明…… サプリ販売は継続中 小林製薬では死亡患者がサプリ摂取
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」